(K-010) 30代40代女性のライフスタイルに関する自主調査06Ⅰ(「料理」(ライフステージ別))
調査日時:2014年10月17(金)~10月20日(月)
ライフスタイル
2012年から実施しております『30代40代女性のライフスタイルに関する自主調査』ですが、第6弾Ⅰとして、「料理」について取り上げ、ライフステージ別(未既婚や子供の有無など)にまとめました。
今回は、インターネット調査を実施し、料理にかける時間や1ヶ月の食費、食材の購入先といった具体的項目についてや、料理に関する意識、生活価値観も聴取し、ライフステージとの関係を分析いたしました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 | Webアンケート方式 |
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調査対象 | 30代~40代女性(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 | 合計2,000人 30代女性 992名、40代女性 1,008名 ※いずれの年代とも、未既婚は不問 |
調査日時 | 2014年10月17(金)-10月20日(月) |
調査機関 | 株式会社バルク |
ライフステージ別分類の定義
今回の調査の分析は、ライフステージによる差が大きいと考え、以下の9つの層別に結果をまとめました。
料理の実態
■ 家庭での料理頻度は、幼稚園ママ、専業主婦において、「ほぼ毎日」の割合が約9割となっています。
■ 1ヶ月の食費については、おひとりさま以外は、「3万円~5万円未満」が中心で、おひとりさまは「1万円~3万円未満」が半数以上となっています。平均値で比較すると、幼稚園ママ、専業主婦の食費が高い傾向が見られます。
■ 平日の夕食について、調理時間と品数の関係を見てみると(下記グラフ参照)、専業主婦と夫婦2人が、調理時間、品数とも多く、幼稚園ママが続いています。専業主婦、夫婦2人は、45分超の間に、約4品作っているようです。
【平日の夕食の調理実態】
料理に関する意識
■ 食生活や料理に関する意識を聴取し、そのうち18項目を使用して、因子分析を実施しました。そして、「手際のよさ」「手作りへのこだわり」「センスへのこだわり」「節約志向」など7つの因子を抽出しました。
■ そのうち、料理の見た目のセンス(「センスへのこだわり」因子)とレトルト食品などを使わない手作りへのこだわり(「手作りへのこだわり」因子)の、どちらが強いかを見てみたところ(下記グラフ参照)、最もセンスにこだわっているのはDINS、手作りにこだわっているのは幼稚園ママと乳幼児ママ、センスにはこだわらない(別の因子より、時短重視の結果あり)保育園ママ、という結果になっていました。
【因子分析結果「センスへのこだわり」×「手作りへのこだわり」】
節約と家族に関する意識
■ 節約について意識を聴取したところ(下記グラフ参照(上))、幼稚園ママ、乳幼児ママは、「食費を安く抑えるために手作りをしている」が8割以上と多くなっています。幼稚園ママと乳幼児ママが手作りにこだわる背景には、節約意識が働いているようです。
■ 食卓の様子についての聴取では、夫婦2人、保育園ママ、幼稚園ママの8割以上が「家族揃って食卓につくようにしている」と回答しており、仕事と家事に忙しい保育園ママですが、家族とのコミュニケーションを大事にしている様子がうかがえます(下記グラフ参照(下))。
【食費を安く抑えるために手作りをしている】
【家族揃って食卓につくようにしている】
生活価値観とライフステージ(因子分析によるポジショニング)
■ 料理の行動や意識の背景にある価値観を探るために、衣食住に関わる意識について聴取し、項目の因子分析を実施しました。そして、「将来に備える⇔今を楽しむ志向」軸と「価値観の共有⇔自己実現」軸の2軸を抽出し、各ライフステージをプロットしました(下記グラフ参照)。
■ おひとりさま、LITSは、「将来よりも今を大切にする現在志向が強く、自己実現欲が強い」、一方、乳幼児ママ、幼稚園ママ、保育園ママは、「将来に備えることを重視するとともに、自己実現よりも周囲と価値観を共有する志向が強い」という結果になっていました。
【ライフステージによる生活価値観の違い[因子分析によるポジショニング]】