Vol.113 これからの生活者サーベイ 【コロナ前後のメディア接触状況の変化】
調査日時:2020年6月17日(水)~6月18日(木)
時事
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、今後の消費は、どのように変化していくのでしょうか。
「これからの生活者サーベイ」と題し、生活様式も大きく変わり、今後、生活者がどのように変化していくのかについて、バルクでは、定期的にアンケートを実施し、発表しています。
今回は、2019年3月に実施した調査の回答者(20~69歳の女性)を対象に追跡調査を行い、同一回答者に対してメディア接触状況に関する同一の質問をし、コロナ禍前後における変化を分析しました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
※弊社のインターネットリサーチについてはこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 | webアンケート方式 |
---|---|
調査対象 | 20~69歳女性(ライフニーズクラスターモニター※) |
アンケート参加者数 | 合計1,500人(2019年3月に実施した調査に回答した5,000名から抽出) |
調査日時 | 2020年6月17日(水)~6月18日(木) |
調査機関 | 株式会社バルク |
アンケート結果トピックス
- 年代を問わず、動画の視聴頻度が大幅にアップ。高年齢層はLINE利用者が増加。
回答者全体において、インターネット動画を「ほぼ毎日」利用している人の割合は、Beforeコロナ(2019年3月)では20.7%であったのに対し、現時点(2020年6月)では29.0%となり、10ポイント近く大きく上昇しました。また、個人ベースで比較をすると、Beforeコロナ(2019年3月)よりも視聴頻度が上がっている人の割合は、回答者全体の三分の一に達しており、インターネット動画の活用度合いは高まっていると考えられます。
動画サービスについては、いずれも若年層における利用率の上昇が顕著であるのに対し、これとは異なる傾向を示しているのが「LINE」です。「LINE」の利用者は若年層において特に高いという点では動画サービスと共通していますが、Beforeコロナ(2019年3月)と比較して、高年齢層の利用率上昇が顕著で、60代女性の利用率が5割を超えました。
◆Beforeコロナ・現時点におけるテレビ・インターネット動画の視聴頻度の変化
Q.あなたは、普段、テレビやインターネット動画(YouTube、AbemaTV、Huluなど)をどの程度視聴されていますか。(それぞれひとつずつ)
テレビの視聴頻度は、回答者全体で見ると、現段階(2020年6月)、Beforeコロナ(2019年3月)のいずれにおいても、「ほぼ毎日」視聴している人の割合は8割を越えており、引き続き高止まりをしています。また、個人ベースの回答の比較においても、「Beforeコロナと比較して、視聴頻度が上がった人の割合(%)」は5.6%に留まり、大きな変化は見られません。
一方、インターネット動画の視聴頻度については、「ほぼ毎日」視聴している人の割合に着目すると、Beforeコロナ(2019年3月)には20.7%であるのに対し、現時点(2020年6月)では29.0%となり、10ポイント近く上昇しています。また、個人ベースの回答の比較においても、「Beforeコロナと比較して、視聴頻度が上がった人の割合(%)」は33.2%であり、回答者全体の三分の一の人において視聴頻度が上がったこととなります。
一方、インターネット動画の視聴頻度については、「ほぼ毎日」視聴している人の割合に着目すると、Beforeコロナ(2019年3月)には20.7%であるのに対し、現時点(2020年6月)では29.0%となり、10ポイント近く上昇しています。また、個人ベースの回答の比較においても、「Beforeコロナと比較して、視聴頻度が上がった人の割合(%)」は33.2%であり、回答者全体の三分の一の人において視聴頻度が上がったこととなります。
◆Beforeコロナ・現時点におけるインターネット動画の視聴頻度の年代別変化
Q.あなたは、普段、インターネット動画(YouTube、AbemaTV、Huluなど)をどの程度視聴されていますか。(ひとつだけ)
インターネット動画の視聴頻度は、いずれの年代においても、Beforeコロナ(2019年3月)と比較して「ほぼ毎日」視聴している人の割合が大幅に上昇しています。
特に、20代においては、「ほぼ毎日」視聴している人の割合は、Beforeコロナ(2019年3月)では39.8%であったのに対して、現時点(2020年6月)では55.1%となり、15ポイント以上増加しています。若年層はBeforeコロナからインターネット動画の視聴頻度が高い傾向にありましたが、現時点ではその傾向がさらに顕著となっています。
個人ベースで比較をすると、「Beforeコロナと比較して、視聴頻度が上がった人の割合(%)」は、すべての年代において2割を超えています。その中でも、30代、40代においては、視聴頻度が上がった人の割合は4割近くに達しており、インターネット動画の活用度合いが高まっている人が特に多いと考えられます。
特に、20代においては、「ほぼ毎日」視聴している人の割合は、Beforeコロナ(2019年3月)では39.8%であったのに対して、現時点(2020年6月)では55.1%となり、15ポイント以上増加しています。若年層はBeforeコロナからインターネット動画の視聴頻度が高い傾向にありましたが、現時点ではその傾向がさらに顕著となっています。
個人ベースで比較をすると、「Beforeコロナと比較して、視聴頻度が上がった人の割合(%)」は、すべての年代において2割を超えています。その中でも、30代、40代においては、視聴頻度が上がった人の割合は4割近くに達しており、インターネット動画の活用度合いが高まっている人が特に多いと考えられます。
◆ Beforeコロナ・現時点におけるSNS、動画サービスの利用率の変化
Q.以下の中で、あなたがご利用になっているものをお知らせください。(いくつでも)
現時点(2020年6月)、Beforeコロナ(2019年3月)のいずれにおいても利用率が高いのは、「LINE」と「YouTube」であり、いずれも利用率は回答者全体の半数を超えています。
時系列で比較すると、Beforeコロナ(2019年3月)から現時点(2020年6月)にかけて、特に利用率が上がっているのは、「YouTube」(+9.1pt)、「LINE」(+6.3pt)、「Amazonプライム・ビデオ」(+5.7pt)となりました。
時系列で比較すると、Beforeコロナ(2019年3月)から現時点(2020年6月)にかけて、特に利用率が上がっているのは、「YouTube」(+9.1pt)、「LINE」(+6.3pt)、「Amazonプライム・ビデオ」(+5.7pt)となりました。
◆ 利用率が大きく上がった動画サービス、SNSの年代別変化
Q.以下の中で、あなたがご利用になっているものをお知らせください。(いくつでも)
現時点(2020年6月)とBeforeコロナ(2019年3月)の利用率を比較し、回答者全体において5ポイント以上上昇した3つのサービスについて、年代別にどのような変化があったのか比較してみました。
「YouTube」は、いずれの年代においても、利用率がBeforeコロナ(2019年3月)から10ポイント前後上昇していますが、特に20代、30代の若年層においてさらに大きく伸びています。
「Amazonプライム・ビデオ」は、20代から40代において利用率が7ポイント以上上昇していますが、50代は4.7ポイント、60代は1.8ポイントの上昇に留まっており、高年齢層ほど上昇率は低い傾向にあります。
「YouTube」「Amazonプライム・ビデオ」のいずれにおいても、Beforeコロナ(2019年3月)から利用率が高かった若年層において、さらに利用率が上昇していると考えられます。
これに対し、上記の2つのサービスとは明らかに異なる傾向を示しているのが「LINE」です。
「LINE」の利用率は、若年層ほど高いという点においては、「YouTube」「Amazonプライム・ビデオ」と共通しています。しかしながら、Beforeコロナ(2019年3月)と比較した場合、利用率は高年齢層ほど大きく伸びており、上記2つのサービスとは異なる傾向を示しています。「LINE」においては、コロナの影響を受けて、高年齢層の新規ユーザーが増加した可能性があります。
「YouTube」は、いずれの年代においても、利用率がBeforeコロナ(2019年3月)から10ポイント前後上昇していますが、特に20代、30代の若年層においてさらに大きく伸びています。
「Amazonプライム・ビデオ」は、20代から40代において利用率が7ポイント以上上昇していますが、50代は4.7ポイント、60代は1.8ポイントの上昇に留まっており、高年齢層ほど上昇率は低い傾向にあります。
「YouTube」「Amazonプライム・ビデオ」のいずれにおいても、Beforeコロナ(2019年3月)から利用率が高かった若年層において、さらに利用率が上昇していると考えられます。
これに対し、上記の2つのサービスとは明らかに異なる傾向を示しているのが「LINE」です。
「LINE」の利用率は、若年層ほど高いという点においては、「YouTube」「Amazonプライム・ビデオ」と共通しています。しかしながら、Beforeコロナ(2019年3月)と比較した場合、利用率は高年齢層ほど大きく伸びており、上記2つのサービスとは異なる傾向を示しています。「LINE」においては、コロナの影響を受けて、高年齢層の新規ユーザーが増加した可能性があります。