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Vol.108 音声操作に関するアンケート

スマートフォンの普及に伴い、音声で操作ができる機能がより身近なものになってきました。
音声を認識することにより、文字入力を行ったり、アプリや端末の操作をしたり、PepperやAppleの「Siri」のように、端末との会話を楽しむなど、音声操作でできることは日々増えていますが、果たしてどの程度普及しているのでしょうか。
今回は「音声操作」を取り上げ、アンケートを実施しました。

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調査概要

調査方法 webアンケート方式
調査対象 20代~60代男女(Vモニター)
アンケート参加者数 合計1,066人
男性530人(年代別: 20代/101、30代/107、40代/106、50代/109、60代/107)
女性536人(年代別: 20代/105、30代/106、40代/108、50代/110、60代/107)
調査日時 2017年8月21日(月)~8月24日(木)
調査機関 株式会社バルク

アンケート結果トピックス

  • 音声操作機能・サービスのうち、特に名称認知率・利用経験率が高いのは「Siri」であり、名称認知率は60.8%、利用経験率は20.5%。

  • 音声操作を週1回以上利用しているのは、利用経験者全体の36.7%。年代別では20代、60代において、週1回以上利用率が4割を超える。

  • 音声操作でよく行うことは、「言葉の意味を調べる」「天気を調べる」「行きたい場所までの経路を検索する」など、調べものが上位に。20代では、端末・機器との会話を楽しむ人も多い。

  • 音声操作を使う理由は、「自分で検索・操作するよりも早いから」がTOPに。効率性重視の一方で、若年層では、音声操作に対して、「楽しさ」「かっこよさ」を感じていることが利用動機となっている人が多い。

◆ 音声操作機能・サービスの認知・利用率

Q.あなたは以下の音声検索・音声操作を行う機能・サービスをご存知ですか。
 また、ご利用になったことはありますか。

【音声操作機能・サービスの名称認知・利用経験率】

認知率グラフ①

*1 名称認知率は、「名前を知っていて、使ったことがある」「名前を知っているが、使ったことはない」を選択した割合の合計値
*2 利用経験率は、「名前を知っていて、使ったことがある」を選択した割合

【NTT docomo利用者における、「しゃべってコンシェル」の名称認知・利用経験率】

認知率グラフ②


【年代別 名称認知率(*1)】

名称認知率グラフ①

*1 名称認知率は、「名前を知っていて、使ったことがある」「名前を知っているが、使ったことはない」を選択した割合の合計値

【年代別 利用経験率(*2)】

年代別利用経験率グラフ①

*2 利用経験率は、「名前を知っていて、使ったことがある」を選択した割合

音声操作機能・サービスとして、「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」の3つを提示し、名称認知・利用経験を質問しました。

回答者全体で見ると、3つの機能・サービスの中では、名称認知率・利用経験率が最も高いのは「Siri」となりました。「しゃべってコンシェル」は、回答者全体で見ると、名称認知率は「Siri」に次いで2番目に高いものの、利用経験率は最も低い傾向にあります。なお、「しゃべってコンシェル」はNTT docomo提供のサービスであるため、母数をNTT docomo利用者のみに絞ってみると、名称認知率は70.0%で「Siri」を上回ってTOP、利用経験率は19.3%で「Siri」とほぼ同等レベルとなります。

年代別で比較をすると、名称認知率については、3つのサービスのいずれについても60代のスコアが特に低くなっています。

利用経験率については、いずれの年代においても「Siri」が最も高い傾向にあります。特に、20代、30代においては、「Siri」と他の2つの差が大きくなっています。一方、40代、60代においては、「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」がいずれもほぼ同程度で拮抗しています。

◆ 音声操作機能・サービスの利用頻度

Q. あなたは「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のような音声検索・音声操作をどの程度利用していますか。

【年代別 音声操作機能・サービス利用頻度】

利用頻度グラフ①

*3 週1回以上利用率は、「1日に何度も」~「週に1回程度」までを選択した割合の合計値
*4 月1回以上利用率は、「1日に何度も」~「月に1回程度」までを選択した割合の合計値

「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のいずれかの利用経験がある人に対して、どの程度利用しているのかを質問しました。

回答者全体で見ると、週1回以上利用している人は36.7%、月1回以上利用している人は58.5%となりました。

年代別で比較をすると、20代から40代にかけては、年代が上がる毎に利用頻度が下がる傾向にありますが、40代を境に、以降は年代が上がる毎に利用頻度が上がる傾向にあります。

◆ 音声操作で行うこと

Q. あなたは「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のような音声検索・音声操作で、特によく行うのはどのようなことですか。

【音声操作でよく行うこと】

音声操作グラフ①


【年代別 音声操作でよく行うことTOP5】

音声操作でよく行うことTOP5


「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のいずれかの利用経験がある人に対して、音声操作でどのようなことを行っているのか質問しました。

回答者全体で見ると、1位「言葉の意味を調べる」26.8%、2位「天気を調べる」25.7%、3位「行きたい場所までの経路を検索する」23.2%であり、主に調べものをする時に音声操作を使っている人が多いようです。

年代別に比較をすると、20代は他の年代と比較して、「アプリを起動する」「スマートフォン本体を起動する」など、調べもの以外の操作を行っている人が多く見られます。また、「端末・機器との会話を楽しむ」など、独特の楽しみ方をしている人も多いようです。

◆ 音声操作を使う理由

Q. あなたが「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のような音声検索・音声操作を利用するのはなぜですか。

【音声操作を使う理由】

使用理由グラフ①


【年代別 音声操作を使う理由】

年代別使用理由グラフ①


「Siri」「Google アシスタント(OK Google)」「しゃべってコンシェル」のいずれかの利用経験がある人に対して、音声操作を使う理由を質問しました。

回答者全体で見ると、「自分で検索・操作するよりも早いから」が36.4%で最も高くなりました。以降は、「自分で検索・操作するよりも楽しいから」「他の作業をしながら検索・操作することができるから」が上位に挙がっています。

年代別に比較をすると、「自分で検索・操作するよりも早いから」と回答した割合は、若年層ほど低く、年代が上がる毎にスコアが上がる傾向にあります。一方、「自分で検索・操作するよりも楽しいから」「他の作業をしながら検索・操作することができるから」「音声で検索・操作する方がかっこいいから」については、若年層ほどスコアが高く、年齢が上がる毎にスコアが下がる傾向にあります。

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