Vol.100 新商品・新サービスに関するアンケート
~第2回 高齢者住居コミュニティ編~
調査日時:2016年7月1日(金)~7月5日(火)
ライフスタイル
社会の変化、ライフスタイルの変化に伴い、新しい商品やサービスが続々と展開されています。
スマホやSNSの普及に伴い、そうのような情報を得る機会は年々増えているのではないでしょうか。
では、気になる新しい商品やサービスへの消費者の実際の反応はどのようなものなのでしょうか。
今回は「高齢住居コミュニティ(日本版CCRC)」を取り上げ、アンケートを実施しました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 | Webアンケート方式 |
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調査対象 | 20代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 | 合計1,000人 男性500人(年代別: 20代/100、30代/100、40代/100、50代/100、60代/100) 女性500人(年代別: 20代/100、30代/100、40代/100、50代/100、60代/100) |
調査日時 | 2016年7月1日(金)~7月5日(火) |
調査機関 | 株式会社バルク |
アンケート結果トピックス
- 【高齢者住居コミュニティ】 50代・60代の女性で高い認知を獲得しています。
利用意向は60代よりも50代の方が高く、将来の老後生活を考えはじめる50代の関心が高いようです。
また、「将来への不安」からか、男女20代の利用意向も 高い結果となりました。
高齢者住居コミュニティの認知度
Q.あなたは、「高齢者住居コミュニティ」を知っていますか。
【高齢者住居コミュニティの認知度】
【認知率_男女年齢別比較】
17.6%が「知っている」(「内容を知っている」+「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」)と回答し、そのなかでも「内容を知っている」と回答したのは6.1%でした。
男女とも60代の認知が最も高く、男性で23.0%、女性で33.0%の結果となりました。
50代を境に女性の認知が男性を大幅に上回っています。
高齢者住居コミュニティに対する評価
高齢者住居コミュニティの説明文を提示し、評価を伺いました。
Q.「高齢者住居コミュニティ」の説明をお読みになって、以下の項目にあげるような印象をお持ちになりましたか。
~高齢住居コミュニティ(日本版CCRC)とは~
(Continuing Care Retirement Community⇒継続介護付きリタイアメント・コミュニティ)
高齢者が健康なうちに地方へ移住し、退職後のセカンドライフを楽しむ事が出来る住居とコミュニティ施設の
一体型シティ。
食や医療サービスのほか、多様なアクティビティやコミュニティサポートも受けられる。
【高齢者住居コミュニティの評価7項目(「そう思う」TOP2BOX)】
評価が高かったのは『興味が持てる』(25.9%)、『他にないサービスである』(25.7%)、『総合的に見てよいサービスである』(25.6%)の項目となりました。
一方、『ソーシャルメディアで話題にしたい』『自分のニーズに合っている』『利用してみたい』は他の項目に比べ評価が低く、1割強ほどの結果となりました。
【高齢者住居コミュニティの評価7項目(「そう思う」TOP2BOX)_認知度別比較】
【利用してみたい_男女年齢別比較 】
認知している人には非常に高く評価されているサービスと言えます。
男女年代別に比較をすると、『利用してみたい』の割合は、60代よりも40代・50代の女性の方が高く、将来の老後生活を意識し始める年代から関心を持たれているようです。
「利用してみたい」と思う理由
Q.「高齢者住居コミュニティ」を【利用してみたい】と思う理由を教えてください。
~高齢者住居コミュニティの 情緒的価値~ |
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~ 高齢者住居コミュニティの機能的価値~ |
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高齢者住居コミュニティの総合評価指標
【高齢者住居コミュニティの総合評価指標】
①関心熱 : 認知者の関心の強さを示す指標
②話題性 : 認知者がSNSで話題にしたいと感じているかを示す指標
③拡散性 : 認知者以外への拡がりが期待できるかを示す指標
④情報検索 : 認知者以外が検索などにより調べたいと感じているかを示す指標
総合評価指標の中では、「話題性」「関心熱」指標が高いことから、認知者の中では“目新しさのある魅力的なサービス”という認識がありそうです。
このようにファーストインプレッションとしては高い評価を得た高齢者住居コミュニティですが、「情報検索」「拡散性」の指標が低いことから、需要の拡大が期待できるまでには、実際のサービス内容や費用、対人関係の問題、住環境などの詳細な内容まで理解を得る必要がありそうです。