Vol.97 女子会に関する調査
調査日時:2016年2月26日(金)~3月2日(水)
暮らし・生活
「女子会」と言えば、10~20代の若年女性の集まりのイメージでしたが、
最近では「オトナ女子会」「働く女子会」「主婦女子会」「ママ友会」など年代問わず積極的に女性同士が集まり会話するようになりました。
幅広いライフステージをもつ30~40代女性の「女子会」は、利用方法や目的など多種多様になっているのではないでしょうか。
また「女子会」の様子から、現代の30~40代女性のリアルな像がライフステージ別に窺えるのではないでしょうか。
今回は、30~40代の女性を対象に「女子会」の実態について伺ってみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 | Webアンケート方式 |
---|---|
調査対象 | 30代~40代女性(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 | 【予備調査】合計1,909人(年代別内訳: 30代/886、40代/1,023) 【本調査】合計1,035人(年代別内訳: 30代/504、40代/531) ※本調査対象者条件 女子会に「参加することがある」と回答した人 |
調査日時 | 2016年2月26日(金)~3月2日(水) |
調査機関 | 株式会社バルク |
【ライフステージ分類と回答者数】
アンケート結果トピックス
- 30~40代女性の「女子会」への参加頻度は【年間平均7.0回】。 30~40代女性に「女子会」への参加経験を伺ったところ、57.8%が『参加することがある』と回答しました。
また、参加経験者に参加頻度を伺うと、年間平均7.0回という結果となりました。
- 参加費用は最高値【おひとりさま:平均3,730円】、最安値【乳児ママ:2,134円】。
参加メンバーは「学生時代の同級生」が最多!! 参加費用については、30~40代女性全体平均は3,029円の結果となりましたが、そのうち『おひとりさま』は平均3,730円、『乳児ママ』は平均2,134円と1,000円近い差がありました。
参加メンバーは「学生時代の同級生」が最も多く、いずれのライフステージにおいても上位3位内に挙がりました。
- 会話内容はバラバラ、参加理由は共通? 会話の内容については、未婚者は「仕事の話題」や「恋愛・結婚の話題」、既婚者は「家族の話題」、子供のいる女性は「子供・育児の話題」が多く、 それぞれのライフスタイルに沿った内容が挙がりました。
一方、参加理由についてはいずれのライフステージも共通して「女性同士の会話を楽しむため」が1位の結果となりました。
- 8割以上が「女子会」に『今後も参加したい』と回答。 今後の参加意向について伺ったところ、8割以上が『今後も参加したい』と回答しました。
女子会の参加経験は?
「女子会」という言葉をよく見聞きしますが、実際のところはどれくらい参加することがあるのでしょうか。
ライフステージ別に、「女子会」への参加頻度を見てみましょう。
Q. あなたは「女子会」に参加することがありますか。
【女子会の参加経験】
30~40代女性全体の6割弱が「参加することがある」となっています。
また、ライフステージ別では『幼稚園ママ』が最も多く66.9%、次いで『働くママ』(63.9%)、『おひとりさま』(62.1%)の順に多くなっています。
最も少なかったのは『夫婦二人』で41.1%と、唯一半数を割る結果となりました。
Q. あなたはどれくらいの頻度で「女子会」に参加していますか。
【女子会の参加頻度】
30~40代女性全体の年間平均頻度は7.0回となっています。
また、ライフステージ別では『幼稚園ママ』が最も多く9.3回、次いで『おひとりさま』(8.3回)、『乳児ママ』(8.0回)の順に多くなっています。
『夫婦二人』は4.2回と、参加経験と同じく最も少ない割合となっています。
女子会の開催形態は?
具体的にはどのようなメンバー、日程・場所で行われているのでしょうか。
連絡ツールはどのようにしているのでしょうか。
また、気になる参加の費用についても見てみましょう。
Q. あなたは普段どのようなメンバーと「女子会」をしていますか。その中で最もよく集まるメンバーをお知らせください。
【参加メンバー】
【女子会をすることがあるメンバー】では「学生時代の同級生」が最も多く60.2%となっています。 また、ライフステージ別に比較をすると、 「ママ友達」との集まりは『乳児ママ』、『保育園ママ』、『幼稚園ママ』、『働くママ』、『専業主婦』が多い。そのうち『幼稚園ママ』、『働くママ』、『専業主婦』は「主婦友達」との集まりも多くなっています。
「現在の職場の仲間」 は『LITS』、『おひとりさま』、『DINKS』、『働くママ』が多くなっています。
Q. あなたは「女子会」を開催する際、主にどのような連絡ツールを使用していますか。その中で最もよく使用する連絡ツールをお知らせください。
【連絡ツール】
【最もよく使用する連絡ツール】では「LINE」が最も多く54.0%、次いで「メール」(39.9%)の結果となりました。
一方、 【使用する連絡ツール】では「メール」が最も多く72.7%、次いで「LINE」(63.3%)の順となりました。
メールは汎用性が高く幅広い層で使用されているが、主なる連絡ツールは「LINE」であることが推察されます。
また、ライフステージ別に比較をすると、【使用する連絡ツール】では「LINE」が『乳児ママ』、『保育園ママ』、『幼稚園ママ』に多く、「メール」は『専業主婦』に多くなっています。
Q. あなたは「女子会」を開催する際、どのような日時で開催されることが多いですか。
Q. あなたは「女子会」を開催する際、どのような場所で開催されることが多いですか。その中で最もよく開催される場所をお選びください。
【開催日程】
【開催場所】
【開催日程】では『LITS』、『おひとりさま』、『DINKS』は「平日夜間」や「休日」が多くなりました。一方、『夫婦二人』、『乳児ママ』、『幼稚園ママ』、『専業主婦』は「平日昼間」が多い結果となりました。
【開催される場所】では「居酒屋・バル」が最も多く56.7%、次いで「レストラン」(49.9%)、「カフェ」(46.2%)の順となりました。
ライフステージ別に比較をすると、「居酒屋」は『LITS』、『おひとりさま』が多く、「自宅・友人宅」は『乳児ママ』、『幼稚園ママ』が多くなっています。
『乳児ママ』は「カフェ」での開催も多くなっています。
上記結果より、開催日程の違いにより、開催場所が選定されていることが推察されます。
Q. あなたは普段の「女子会」1回につき費用はどれくらいかかりますか。
【参加費用】
30~40代女性全体の平均費用は3,029円となっています。
また、ライフステージ別では『おひとりさま』が最も多く3,730円、次いで『DINKS』(3,414円)、『LITS』(3,405円)、『働くママ』(3,033円)の順に多くなっています。 『乳児ママ』、『幼稚園ママ』は平均よりも1,000円近く少ない結果となっています。
女子会の実態!?
「女子会」での会話内容から、30~40代の女性のリアルが窺えるのではないでしょうか。
そもそも「女子会」に参加する理由は何故なのでしょうか。
会話内容、参加理由についても見てみましょう。
Q. 「女子会」では主にどのような内容について会話をすることが多いですか。
【「女子会」での会話内容】
ライフステージ別に比較をすると、「家族の話題」は『夫婦二人』、『乳児ママ』、『保育園ママ』、『幼稚園ママ』、『働くママ』、『専業主婦』が多くなりました。そのうち子供のいる家庭(上記『夫婦二人』以外)では「子供・育児の話題」も多くなっています。
「仕事の話題」は『LITS』、『おひとりさま』、『DINKS』に多く、未婚の『LITS』、『おひとりさま』では「趣味の話題」、「恋愛・結婚の話題」も多くなっています。
「家計やお金の管理について」は『乳児ママ』に多くなっています。
Q. あなたが「女子会」に参加する理由として多いものをお知らせください。
【「女子会」への参加理由】
30~40代女性全体では「女性同士の会話を楽しむため」が最も多く58.8%、次いで「ストレス発散になるため」(46.7%)、「情報交換ができるため」(33.1%)の順に多くなっています。
ライフステージ別に比較をすると、「女性同士の会話を楽しむため」は『専業主婦』が特に多くなっています。
「ストレス発散になるため」は『働くママ』が特に多くなっています。
「女子会」への参加意向は?
「女子会」のブームは続いていますが、今後の需要性はどうでしょうか。 ライフステージ別に傾向を見てみましょう。
Q. あなたは今後も「女子会」に参加したいと思いますか。
【「女子会」への参加意向】
全体の8割以上が今後も参加したい(「参加したい」(47.7%)+「まあ参加したい」(38.9%))となっています。
ライフステージ別に比較をすると、『乳児ママ』、『保育園ママ』、『幼稚園ママ』、『働くママ』、『専業主婦』では「参加したい」が半数を超える結果となっています。
一方、『夫婦二人』は約3割に留まる結果となりました。
今回の調査では、女子会の実態についてライフステージ別に傾向を把握することができました。
仕事をしている女性については、開催日程は「平日夜間」、開催場所は「居酒屋・バル」が多く、その分参加費用も高い傾向がありました。
一方、仕事をしていない女性については、開催日程は「平日昼間」、開催場所は「カフェ」や「レストラン」が多くなり、参加費用も安くなる傾向がありました。
また、参加メンバーについては多くが「学生時代の同級生」が1位となった一方、幼稚園以上の子供を持つ女性では「ママ友達」が1位となりました。
会話の内容については、未婚者は「仕事の話題」や「恋愛・結婚の話題」が中心である一方、
既婚者や子供のいる家庭では「家族の話題」や「子供・育児の話題」が中心となるなど、ライフスタイル沿った内容が話されていることが分かりました。
一方、女子会への参加理由についてはいずれのライフステージにおいても「女性同士の会話を楽しむため」が1位の結果となりました。
女子会の実施形態は異なっていても、やはり女性は女性同士集まっておしゃべりをするのが好きなのですね。
今後の参加意向については、全体の86.6%が『意向有り』と、まだまだ女子会の盛り上がりが期待できそうです。