調査日時:2015年1月22日(木)~1月27日(火)
暮らし・生活
パソコンはもちろんのこと、スマートフォンやタブレット端末の普及も進み、インターネットが生活する上でなくてはならないものとなりました。
そんなインターネットの普及により、今やネット上で好きな時間に買い物ができる便利な時代になってきました。それでは、普段インターネットアンケートにご協力いただいている皆さんは、ネットショッピングをどのくらい利用されているのでしょうか。
そこで今回は、20代~60代のバルクルーメンバーに、「インターネットショッピング」について聞いてみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
20代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 |
合計1,045人
男性514人(年代別内訳: 20代/102、30代/102、40代/100、50代/105、60代/105)
女性531人(年代別内訳: 20代/100、30代/108、40代/109、50代/111、60代/103) |
調査日時 |
2015年1月22日(木)~1月27日(火)
|
調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- ネットモニターの大半がネットショッピングを利用!!
今回インターネットモニターの方が対象ということがあるものの、インターネットショッピングの利用率は9割以上に上り、直近1年以内の利用率も8割以上に上りました。インターネットを利用する人にとって、ネットショッピングは欠かせないツールなのかもしれません。
- 年間平均利用額、トップは60代女性の22万円超!?
年間の利用金額を見てみると、年代が上がるほどその額も高くなる傾向が見られました。
特に女性は年代間での差が大きく、『20代』の年間平均利用額(63,014円)と、『60代』の年間平均利用額(226,089円)では3倍以上の開きが見られました。
- 利用端末のトレンドはパソコン?!スマホ?!
ネットショッピングを利用する際の端末はまだまだパソコンの割合が圧倒的に多いことがわかりました。
ただし、若年層ほどスマートフォンでのネットショッピング利用率が高く、『20代』は約4割程に上っています。
今後、さらにスマートフォンでの利用が増えてくるかもしれません。
ネットショッピングの利用頻度と利用品目について
インターネットショッピングを利用したことがある割合は、全体の9割以上に上りました。回数についても、複数回利用している方がほとんどで、直近1年以内利用者の平均利用回数は14.7回となっています。
品目については、「本・コミック・雑誌」「食品・飲料・酒類」「衣類・バッグ・靴・腕時計・アクセサリー」などが高くなっており、性別や年代によっても傾向の違いが見られます。
設問1:あなたはプライベートで、インターネットショッピングを利用したことがありますか。
【インターネットショッピング利用頻度 性年代別グラフ】

プライベートでのインターネットショッピングの利用頻度については、「直近1年以内に利用した」が83.9%に上るなど、全体で9割以上(90.5%)が『利用したことがある(「直近1年以内に利用した」+「利用したことはあるが、直近1年以内には利用していない」)』としています。今回の対象者がネットモニターである点を加味しても、高い利用率であると考えられます。
年代別で見ると、40代以上の利用率が高く、中でも『40代』は男女共に「直近1年以内に利用した」が9割を超えています。
【インターネットショッピング年間利用回数 性年代別グラフ】

インターネットショッピングを「直近1年以内に利用した」とした回答者に対して、その回数を聞いたところ、どの性年代も『1回』という回答は1割に満たず、ほとんどが複数回利用していることが分かりました。全体として『10~19回』の割合が高い傾向が見られます。
各性年代ごとに平均利用回数を見てみると、最も少ないのは【20代女性】の『9.7回』、最も多いのは【50代女性】の『18.1回』となり、同じ女性の中でも年代による差が大きいことがわかりました。
設問2:あなたがインターネットショッピングで購入したことがあるものをお答えください。
【インターネットショッピング購入品目 性別グラフ】

インターネットショッピングの利用経験者に購入している品目について尋ねたところ、「本・コミック・雑誌」が64.9%で最も高く、次いで「食品・飲料・酒類」(59.8%)、「衣類・バッグ・靴・腕時計・アクセサリー」(55.6%)と続いています。
男女別に見ると、男性は全体と同様に「本・コミック・雑誌」が66.7%で最も高くなっています。次いで「パソコン・パソコン周辺機器」(58.9%)が続き、女性とは30ポイント以上の差(32.1ポイント)が見られます。
一方の女性は、「衣類・バッグ・靴・腕時計・アクセサリー」「食品・飲料・酒類」「本・コミック・雑誌」の順に高く、いずれも6割を超えています(順に、65.6%、65.2%、63.2%)。さらに「化粧品・美容関係品」の割合も59.1%と高くなっています。
【インターネットショッピング購入品目 男性・年代別グラフ(上位5項目)】

男女それぞれでのインターネットショッピング購入品目上位5項目を年代別に見ると、まず男性は「本・コミック・雑誌」、「音楽CD・DVD・ゲーム」といったコンテンツ系のカテゴリーが、年代が下がるほど割合が高くなる傾向が見られます。
また「パソコン・パソコン周辺機器」や「家電・カメラ・AV機器」といった電化製品は『40代男性』『50代男性』の割合が高くなっています。
【インターネットショッピング購入品目 女性・年代別グラフ(上位5項目)】

一方の女性はいずれの品目についても、年代が上がるほど割合も高くなり、いずれも『50代女性』の割合が最も高くなっています。中でも「食品・飲料・酒類」は『20代女性』が40.5%なのに対し、『50代女性』は80.2%に上るなど、2倍近い差が見られます。
ネットショッピングの利用理由と利用額について
インターネットショッピングを利用する理由としては、「好きな時間に買い物ができるから」「わざわざ出かけなくて済むから」といった『気軽に利用できる』要素や、価格的要素の割合が高くなっています。また、「商品の比較がしやすいから」「価格の比較がしやすいから」といった複数サイト間の比較ができることも挙げられています。
利用額については、年代が上がるほど金額も高くなる傾向が見られ、『60代女性』は平均で年間20万円以上も使っているという結果となりました。
設問3:あなたがインターネットショッピングを利用する理由をすべてお答えください。
【インターネットショッピング利用理由 性別グラフ】

インターネットショッピングを利用する理由については、「好きな時間に買い物ができるから」が71.0%で最も高く、次いで「わざわざ出かけなくて済むから」が61.5%で続くなど、『気軽に利用できる』という要因が強いことが窺え、特に女性の割合が高くなっています。
また、「商品の比較がしやすいから」(37.8%)、「価格の比較がしやすいから」(36.0%)といった部分も上位に入っており、複数の店舗(サイト)を横断して見ることができることが利用に繋がっていると考えられます。
【インターネットショッピング利用理由 性年代別散布図】

インターネットショッピングの利用理由について、性年代別にコレスポンデンス分析を実施したところ、『50代女性』は「食品・飲料・酒類」の購入が多い事もあり、「家まで持ち帰る手間が省けるから」とスコアが近くなっています。
『30代男性』『50代男性』『40代女性』には、「好きな時間に買い物ができるから」「近くのお店で買うことができないから」とのスコアが近く、これは仕事により買い物をする時間が限られていることが要因と考えられます。
また「本・コミック・雑誌」「CD・DVD・ゲーム」などの購入が多い『20代男性』は、「品ぞろえが豊富だから」とのスコアが近い結果となっています。
設問4:あなたは過去1年間でインターネットショッピングでいくらぐらいお使いになりましたか。
【インターネットショッピング年間利用額 性年代別グラフ】

インターネットショッピングの過去1年間の年間利用額については、「100,000円以上300,000円未満」が31.2%で最も多くなっています。性年代別では、『20代女性』が「10,000円以上50,000円未満」(41.9%)の割合が最も高いですが、その他の性年代では、すべて「100,000円以上300,000円未満」の割合が高くなっています。
平均利用額については、男女ともに年代が上がるほど金額も高くなる傾向が見られます。『20代女性』が63,014円で最も低く、『60代女性』が226,089円で最も高くなっています。平均単価も年代が上がるほど高くなる傾向が見られ、『20代女性』と『60代女性』では1万円以上の差となっています。
※平均単価・・・各サンプル毎に年間利用金額を、前述の年間利用回数で割り、各性年代ごとに平均値を算出しています。
ネットショッピングの利用環境について
インターネットショッピングを利用するサイトについては、「楽天市場」や「Amazon.co.jp」といった総合ネット通販サイトが上位を占めています。また女性は「ニッセン」や「ベルメゾン」といったカタログ通販系のサイト利用も多くなっています。
利用端末は「パソコン」の割合が極めて高くなっています。ただし「スマートフォン」についても、『20代』など若年層で利用率が高くなる傾向が見られます。
設問5:あなたがインターネットショッピングを利用したことがあるサイトをすべてお答えください。
【インターネットショッピング利用サイト 性別グラフ】

インターネットショッピングの利用サイトについては、「楽天市場」が86.7%で最も高く、次いで「Amazon.co.jp」が81.2%、「Yahoo!ショッピング」が46.2%で続いています。上位3つはいずれも男女間での大きな差は見られません。
男女間で差が大きいものでは、「ニッセン」や「ベルメゾン」といったファッション・家具を取り扱っているカタログ通販系サイトとなっており、どちらも女性の割合が高くなっています。
【インターネットショッピングの利用サイト 性年代別グラフ(全体上位5サイト)】

インターネットショッピングの利用サイト上位5つについて、性年代別で比較してみると、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」は男女共『30代』以上の割合が高くなっています。一方で「Amazon.co.jp」は男性が87.8%、女性が85.7%と、男女共に『20代』の割合が最も高くなっています。
また「ニッセン」や「ベルメゾン」といったカタログ通販系サイトは、『30代女性』~『50代女性』の割合が、特に高くなっています。
設問6:インターネットショッピングをする際に利用している端末をすべてお答えください。
また、その中で最も多く利用している端末をひとつお答えください。
【保有端末・インターネットショッピング利用端末 全体比較グラフ】

保有している端末を聴取し、その中でインターネットショッピングに利用している端末について聞いてみました。
ネットショッピング利用率については、「パソコン」が97.4%、「スマートフォン」が20.8%、「タブレット端末」が8.7%となり、パソコンの割合が極めて高い結果となりました。
母数を保有者に絞った場合の利用率も、「パソコン」が98.8%、「スマートフォン」が40.0%、「タブレット端末」は36.8%となり、こちらも「パソコン」の割合が高くなっています。主利用率を見ても「パソコン」割合が高くなるなど、メインの端末は「パソコン」であることが窺えます。
【スマートフォン保有率・利用率 年代別比較グラフ】

一方で、近年急速に普及しているスマートフォンの保有率・利用率を年代別に見てみると、年代が低いほど、保有率・利用率が高くなる傾向が見られ、『20代』が保有率75.9%、利用率38.0%でそれぞれ最も高くなっています。利用率は全体に比べ、15ポイント以上(17.2ポイント)高い結果です。
また主利用率も、割合は低いながら他の年代に比べ突出して高く、『20代』のネットショッピング利用環境は、他の年代と傾向が異なると考えられます。
決済・配送について
インターネットショッピングを利用する際の決済方法としては、「クレジットカード」が8割を超え最も高くなっています。次いで「銀行・郵便振込」、「代金引換」が続き、近年増えている電子マネーの利用はまだ高くないようです。
また最近利用が増えている『即日配送』については、利用率は2割程ではあるものの、「今後利用してみたい」を含めた関心度は半数を超えています。
設問7:あなたがインターネットショッピングをする際に、利用したことがある決済方法をすべてお答えください。
【インターネットショッピング利用決済方法 年代別グラフ】

インターネットショッピングを利用する際の決済方法については、「クレジットカード」が86.9%で最も高く、次いで「銀行・郵便振込」(44.1%)、「代金引換」(36.6%)、「コンビニ店頭払い」(30.3%)と続いています。いずれも男女での差は見られません。
以降は「楽天Edy」が4.0%、「サイト指定のギフトカード」が3.7%で続いています。「楽天Edy」は、女性に比べ男性の割合がやや高くなっており、女性の1.6%に対し男性は6.6%と、5ポイントの差が見られます。
設問8:あなたがインターネットショッピングをする際に、「即日配送」を利用したことがありますか。
【即日配送利用有無 性年代別グラフ】

購入商品の『即日配送』の利用有無については、「利用したことがある」が21.2%、「利用したことはないが、今後利用してみたい」が36.0%となっています。
性年代別に見ると、『20代男性』が28.0%、『30代男性』が27.4%となるなど、若年の男性が多く利用していることがわかります。
利用率が低い『60代男性』や、『40代女性』も「利用したことはないが、今後利用してみたい」の割合が4割近くに上っており、関心は高いことが窺えます。
設問9:あなたはなぜ「即日配送」を利用した(してみたい)のですか。その理由をできるだけ詳しくお答えください。
『即日配送』について、利用した理由/利用してみたい理由を尋ねました。
【 『即日配送』の利用理由(利用者) 】
|
---|
|
<すぐに欲しいから>
- すぐに手元にほしいと思うから。(女性40代)
- すぐに使いたいものがあるとき便利だから。(女性20代)
- 出来るだけすぐに欲しいから。(男性40代)
|
<記念日に間に合わせたいから>
- 舞台のチケットなど、公演日に間に合うように。(女性50代)
- 子供の誕生日に間に合わすため。(女性40代)
- 友達などの誕生日ケーキを、明日に送りたかった。(女性40代)
|
【 『即日配送』を利用してみたい理由(未利用者) 】 |
---|
- 買った商品がその日のうちに届いて使用できるのは魅力的だから。(男性20代)
- 生鮮食品など鮮度が関係するものは早いほうが良いので。(男性60代)
- 急に必要になったものの場合、便利だと思う。(女性40代)
|
今回の調査を通じて、想像していた以上のインターネットショッピングの利用率・利用頻度に大変驚かされました。確かに元々インターネットモニターの皆さんですから、インターネットに触れる機会が多いとはいえ、年間で10回以上、金額にして15万円以上も使っているというのはすごいことだと思います。
実際私も、平日の帰りが遅くなった時など、ネット通販で買い物をしている一人です。
店頭ではなかなかお目にかかれないマニアックなものから、普段街中で見かける日用品まで、何でも手に入ってしまうのも、インターネットショッピングのいいところかもしれません。
今回の調査を通じて今まで知らなかったネット通販サイトを知り、ますます色々なものに手が伸びてしまいそうです(笑)
みなさんもお暇な時間を見つけては、インターネット上でウィンドウショッピングを楽しまれてはいかがでしょうか。新たなサイトを発見することで、街中のお店よりも安く売っている掘り出し物や、ずっと探してた品物が出てくるかもしれませんよ。