調査日時:2014年8月14日(木)~8月15(金)
旅行
今は、誰もが海外に行ける時代。また、「グローバル化」という言葉もテレビや新聞、ネットなどで目にしない日はありません。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックも決まり、さらに、日本と海外の繋がりは深くなるでしょう。
では実際に今の日本人はどれくらい海外経験があるのでしょうか。
そこで今回は、20代~60代のバルクルーメンバーに、「海外経験」について聞いてみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
20代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 |
合計1,050人
男性522人(年代別内訳: 20代/103、30代/101、40代/110、50代/102、60代/106)
女性528人(年代別内訳: 20代/101、30代/108、40代/103、50代/110、60代/106) |
調査日時 |
2014年8月14日(木)~8月15(金)
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調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- 海外へ10回以上行ったことのある人は意外と多い!?
海外経験「あり」と回答された方は約7割でした。
その中でも、10回以上行ったことのある人は、海外経験者のうちの約1/3を占めていました。(今回のアンケート回答者全体で見ると、10回以上の方は約2割)
- 20代の旅行率が高い!
直近3年以内に海外旅行したと回答された方を年代別でみると、20代の約6割が「行った」と回答し、他の年代と比べて高い結果となりました。
- 「非日常」を求めて海外へ!
日々の疲れを癒すために「非日常」を求めて海外へ行く人が多いようです。
日本にはない風景や経験から力を貰って帰ってくるという意見がたくさんありました。
海外経験の有無について
まずは、海外渡航経験の有無についてお聞きしました。
海外へ行ったことのある人の割合は全体の約7割(69.6%)。
一方で、約3割(30.4%)の方が海外へ行ったことがない、ということで、その理由をお聞きしました。
設問1:あなたは海外へ行ったことがありますか。
【海外渡航頻度 性別・性年代別グラフ】

海外渡航経験を尋ねたところ、海外へ行ったことのある人の割合は69.6%となりました。
海外渡航経験が『ある』と回答したうちの約1/3の人が「10回以上」を選択しています(21.7%)。
性別で見ると、男性の海外へ行ったことのある割合は64.3%、女性は74.8%となっており、男性より女性の方が10.5ポイント多く海外を経験していることが分かりました。
性年代別で「10回以上」に着目すると、20代は女性(7.9%)より男性(11.7%)の方がわずかに高くなっていますが、それ以外はいずれも女性の割合が高くなっています。60代女性になると、3割を超えています(34.9%)。
また、「1~2回」では、50代女性の割合が3割を超えており(32.7%)、50代男性と比較しても、10ポイント以上の差(14.1ポイント)が見られます。子育てなどひと段落して、今まで行けなかった海外に行ってみようかな、という方が増えるということでしょうか。
設問9:あなたが海外へ行かない理由は何ですか。
【海外へ行かない理由 性年代別表】

海外渡航経験がない方に、海外へ行かない理由を尋ねたところ、「旅行代金が高いから」が49.8%で最も高く、次いで「治安が心配だから」(32.0%)、「言葉が通じるか不安だから」(30.1%)と続いています。
性年代別で見ると、「旅行代金が高いから」と回答している人は20代が一番多く、年齢が上がるにつれ、割合が下がっています。
働き盛りの40代男性は、「時間がないから」の割合が42.9%となっていて、全体より16.3ポイントも高くなっています。
定年退職を迎える60代男性は、「時間がないから」は10.3%と全体より10ポイント以上低く、一方で「国内旅行の方が好きだから」の割合が41.4%と全体より20ポイント以上高くなっています。
30代女性は、「言葉が通じるか不安だから」と考えてる方が全体より20ポイント以上高くなっています。
海外経験の状況について
海外渡航経験のある約7割の方に、過去の海外経験で印象に残っている国を1か国思い浮かべていただき、訪れた目的や誰とどこに行ったか、など尋ねました。
設問2:一番印象、思い出に残っている海外経験(一ヵ国のみ)についてお答えください。あなたが海外を訪れた理由は何ですか。
【海外渡航目的 性年代別グラフ】

海外渡航経験者に、一番印象、思い出に残っている海外経験について聞いてみた結果、その国を訪れた目的として最も多かったのは「観光」で、82.8%、次いで「仕事」9.0%でした。
性年代別で見ると、20代は男女とも特に「観光」の割合が高く、いずれも9割を超えています(男性:91.8%、女性:92.6%)。
40代以上の男性は「仕事」の割合が高く、特に60代男性では3割弱(27.3%)となっています。
30代・40代女性は「留学」の割合がやや高く1割前後(30代女性:9.9%、40代女性:11.3%)となっています。
設問3:(一番印象、思い出に残っている海外経験(一ヵ国のみ)について)それは誰と訪れましたか。
【海外渡航同伴者 性別グラフ】

海外渡航経験者に、一番印象、思い出に残っている海外経験の同伴者について尋ねたところ、男女で傾向に差が見られました。
「一人」と答えた割合は、男性が25.6%、女性が10.4%となっているのに対して、「家族・親戚」と答えた割合は、男性が40.5%、女性が55.7%となっており、それぞれ15ポイント以上の差がありました。
設問4:(一番印象、思い出に残っている海外経験(一ヵ国のみ)について)どの地域を訪れましたか。
【海外渡航地域 性別・年代別グラフ】

海外渡航経験者に、一番印象、思い出に残っている海外経験の地域について尋ねたところ、「ヨーロッパ」が最も高く28.7%、次いで「アジア」26.3%、「北アメリカ」20.8%となりました。
男女別に見ると、最も割合が高い地域は男性が「アジア」で31.8%、女性が「ヨーロッパ」で32.2%となりました。
年代別では、20代と60代の「ヨーロッパ」の割合が高く、いずれも3割を超える人気となっていました(20代:34.0%、60代:35.2%)。また、「アジア」は、30代に人気があるようです(32.6%)。
【海外渡航地域 目的別グラフ】

海外渡航目的別に海外渡航地域を見ると、「観光」については「ヨーロッパ」(28.9%)が最も多く、次いで「アジア」(24.6%)、「留学」においても英語圏のアメリカやカナダがある「北アメリカ」(35.5%)よりも「ヨーロッパ」(45.2%)の方が多くなっています。
「仕事」については約半数が「アジア」(47.0%)となっています。
(※「その他」はn数僅少のため参考値扱い)
設問5:(一番印象、思い出に残っている海外経験(一ヵ国のみ)について)その海外経験が一番印象、思い出に残っている理由をお答えください。(自由記入)
海外渡航経験者に、一番印象、思い出に残っている海外経験について、その理由をうかがいました。
【 一番印象、思い出に残っている理由 <多かった回答> 】
結婚式、ハネムーンで行ったから 73件
初めて行った海外だから 71件
景色、街並み、自然が綺麗、素晴らしかったから 71件
日本ではできない体験ができたから 63件
食事が美味しかったから 40件
とにかく楽しかったから 32件
長期滞在したから 22件
【 一番印象、思い出に残っている理由 <その他の回答> 】
オーロラが見れた(50歳、女性)
盗難にあった(31歳、女性)
速度無制限の高速道路が走れた(60歳、男性)
現地の王族に会った(38歳、男性)
新規ビジネスの立ち上げ(65歳、男性)
2004年のプーケット津波に遭遇(55歳、女性) など
海外旅行について
直近3年以内の海外旅行の状況や、旅行のタイプ、また、経験したからこそ答えられる、海外・日本の良いところ!などについてうかがいました。
設問6:あなたはここ3年以内に海外旅行へ行きましたか。
【直近3年以内の海外旅行率 性別・年代別グラフ】

海外渡航経験がある方に、直近3年以内の旅行について尋ねたところ、「行った」:「行ってない」=約4:6(42.0%:58.0%)となりました。
男女別では大きな差は見られませんでした。
年代別に見てみると、唯一20代の「行った」が半数を超えていました(59.2%)。20代以降40代までは、「行った」割合が減り、50代以上になると再び盛り返す結果となっていました。
設問7:あなたの海外旅行のタイプはどちらですか。
【海外旅行のタイプ 性別・年代別グラフ】

直近3年以内に海外旅行へ行ったことがある人に、海外旅行のタイプ(パック・ツアーか、そうでないか)について尋ねたところ、パック・ツアーではなく、「すべて自分または同伴者が決めて手続し、旅行する」がやや高くなっていました(53.1%)。
男女別では、女性の「パック・ツアーを利用する」割合が54.7%でやや高く、男性と比べると16.3ポイントの差が見られました(男性:38.4%)。
年代別に見ると、20代の「パック・ツアーを利用する」が59.0%と他の年代に比べて多く利用されていることが分かります。
設問8:あなたが海外に行って良かった点、日本にあったら良いなと思う点、今後海外に行く時に求めること、希望などお答えください。(自由記入)
海外渡航経験者に、海外に行って良かった点、日本にあったら良いなと思う点、今後海外に行くときに求めること、希望などについてお聞きしました。
以下一部になりますが、ご紹介します。
【 あなたが海外に行って良かった点、日本にあったら良いなと思う点、今後海外に行く時に求めること、希望など! 】
日本とは違う視点が得られるのは海外の魅力であるし、再度日本の魅力を見直せると思う。(28歳、男性)
貸し出しできるタブレット(29歳、女性)
Wi-Fi環境の充実 (35歳、女性)
カジノ (57歳、男性 他複数(いずれも男性のみ))
なるべく少人数で回れるような観光中心のツアーがあると良い。(63歳、女性)
(海外は)個人旅行がしやすい環境が整えられてる点。日本はあまり観光客に親切にはできていないと思う。(62歳、女性)
人々がフレンドリー、自国語で堂々と話しかけてくれる。(36歳、女性)(60歳、男性)
外国人が使いやすい公共交通機関があれば良い(スイス国鉄など)。(67歳、男性)
治安の良さ、清潔な国 (27歳、男性 他多数)
電車の自転車専用車両。ぜひ、日本の鉄道会社も導入してほしい(44歳、男性)
海外で行ってみたい国は?
2020年の日本開催のオリンピックを受けて、今後ますます海外からの旅行者が増えてくると思われますが、一方で、あなたが今後行ってみたい海外の国はありますか。
皆さんの外国語のレベル感も合わせてお聞きしました。
設問11:あなたは外国語を話すことができますか。
【外国語レベル 性別グラフ】

全員の方に、外国語の話すレベルについて尋ねたところ、「外国語は話すことができない」人が44.3%で最も高い結果となりました。
男女別で見ると、「外国語は話すことができない」に次ぐのは、男性は「簡単な会話ができる」(22.8%)、女性は「あいさつ、自己紹介ができる」(24.6%)となっています。
【直近3年以内の海外旅行率 外国語レベル別】

直近3年以内の海外旅行の状況について、外国語のレベル別に見てみると、話すレベルが高くなるにつれ旅行に行った割合が高くなるという分かりやすい結果になっていました。
言葉が通じるかどうかは、海外旅行への誘因のひとつとして大きなポジションを占めているのかもしれません。
(※「ネイティブスピーカー並みに話すことができる」はn数僅少のため参考値扱い)
設問10:あなたが今後行ってみたい国とその理由をお答えください。(自由回答)
【 今後、行ってみたい国ランキング! 】
< 1位> アメリカ合衆国 73件
< 2位> フランス 53件
< 3位> オーストラリア 43件
< 4位> イタリア 39件
< 4位> ハワイ 39件
< 6位> カナダ 34件
< 7位> 台湾 29件
< 8位> スペイン 28件
< 9位> スイス 26件
<10位> ドイツ 22件
<11位> イギリス 21件
<11位> ニュージーランド 21件
<13位> 韓国 15件
<14位> タイ 13件
<15位> フィンランド 12件
【 行ってみたい理由 】
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- アメリカ:ディズニーに行きたい(27歳、女性)
- フランス:モン・サン・ミッシェルとルーブル美術館が観たい(45歳、女性)
- オーストラリア:大自然を満喫したい(46歳、男性)
- イタリア:現地のパスタやピザが食べたい、世界遺産を観たい(22歳、女性)
- ハワイ:気候が良く、リラックスできる。日本語がある程度通じる。(55歳、女性)
- カナダ:オーロラが観たい(56歳、男性)
- 台湾:近いし、親日だから(29歳、女性)
- スペイン:サグラダファミリアが完成したら行きたい(34歳、女性)
- スイス:山岳地帯を観光(65歳、男性)
- ドイツ:クリスマスマーケットをみたい(35歳、女性)
- イギリス:好きな映画の舞台だから(27歳、女性)
- ニュージーランド:ラグビーが見たいから。(37歳、男性)
- 韓国:焼肉エステツアーにいきたい(48歳、女性)
- タイ:政争が一段落しているため。タイマッサージを受けたい。(59歳、男性)
- フィンランド:北欧家具をみてみたい(61歳、女性)
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今回のアンケート結果を見てみると、「非日常」を求めて海外へ行く人が多いようです。日本にはない大自然、透き通るような海、歴史のある建物や世界遺産など、海外へ行かないと感じることのできないものに力をもらっているようです。それと同時に、治安など日本の良さを改めて感じて帰ってくる方もたくさんいました。言葉の壁を感じた方も多く、「英語ができれば、この海外経験がもっと充実したものになっていた」という意見も多かったです。
私自身も英語は話せませんが、海外旅行に行くといつも「言葉が通じればなぁ」と必ず思います。今は、通訳アプリなど方法は様々ありますが、やはり、コミュニケーションは相手と向かい合って自分自身で会話をすることで成り立つことです。
流暢に話せなくても簡単な会話ができたり、その国について簡単な知識を頭に入れていくことによって、さらに充実した「非日常」が味わえ、日々の疲れも癒してもらえるのではないでしょうか。