ミネラルウォーターに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.77 ミネラルウォーターに関する調査

海外では、水は買わないと飲めないところが存在します。海外旅行をしたことがある人の中には経験した人もいるのではないでしょうか。比べて日本の水は安全といわれています。水が飲みたいと思えば蛇口をひねってその場でお金を払わずとも飲むことができます。 そんな中、たくさんの種類の水が市場に出回っています。 実際、どのくらいの人たちが水を購入しているのでしょうか。 購入頻度、1日に飲む量、購入場所、購入理由など、20~60代のバルクルーメンバーに聞いてみました。 ※以降、本調査レポート結果内では、水は『ミネラルウォーター』に言い換えて表示します。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 20代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,170人 男性539人(年代別内訳: 20代/105、30代/107、40代/105、50代/115、60代/107) 女性531人(年代別内訳: 20代/109、30代/103、40代/102、50代/110、60代/107)
調査日時 2013年8月15日(木)~8月17日(土)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 約3割の人が週に1回以上ミネラルウォーターを購入している!
    •  週に1回以上ミネラルウォーターを購入しているのは全体では29.7%、  30代に限ると35.8%、という結果になりました。
    • ミネラルウォーターの購入場所はスーパーマーケット!
    •  男女とも1位はスーパーマーケット、全体では4割超(45.5%)を占めています。  男性は他に、コンビニエンスストア、自動販売機での購入が女性より高めです。
    • 好きな銘柄は、「サントリー天然水」が人気NO.1!僅差で「いろはす」
    •  続いて、3位「エビアン」、4位「ボルビック」でした。  上位5位中、4つが軟水。日本人は軟水好き?!

ミネラルウォーターの購入・飲用状況

ミネラルウォーターを週に1回以上購入する人は全体の約3割という結果になりました。 一方で、半数以上の人が月に一回未満、または全く飲まないと答え、特に20代は約6割の人が該当するという結果になりました。 1日のミネラルウォーターを飲む量については、1リットル以上と答えた人は全体の1割強でした。 多くの人が1リットル未満で、そのうち500ミリリットル未満と回答した人は全体の半数以上でした。

設問1:ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)をどれくらいの頻度で購入しますか。

【ミネラルウォーター購入頻度 性別・年代別グラフ】

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ミネラルウォーターの購入頻度は、全体の約3割(29.7%)は『週に1回以上』、全体の4割以上(46.9%)は『月に1回以上』購入するという結果になりました。 また、全体の約半数以上(53.1%)は、「月に1回」未満、または「全く飲まない」となっています。 男女別に見ると、あまり大きな差は見られませんでしたが、年代別に見ると、『週に1回以上』購入する頻度が最も高いのは30代という結果になりました(35.8%)。 『月1回以上』購入する頻度が最も高いのは50代(52.4%)、購入頻度が『月1回未満』、または「全く飲まない」割合が最も高いのは20代となっています(59.8%)。

設問4:ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)を飲む日は1日にどの程度お飲みになりますか。

【ミネラルウォーター1日の飲用量 年代別グラフ】

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ミネラルウォーターを飲む人に対して、1日にどの程度飲むか尋ねたところ、半数以上の人が「500ミリリットル未満」と回答しました(51.6%)。 「500ミリリットル~1リットル未満」と回答した人は35.1%でした。 よく目にするペットボトルの容量として500ミリリットルが多い中、最近は280ミリリットル、350ミリリットル、310ミリリットルといった容量のミネラルウォーターが出ています。従来の500ミリリットルより鞄に簡単に入り、持ち運びが便利です。その影響もあってこのような結果になったと窺えます。 年代別で見ると、20代は「500ミリリットル未満」より「500ミリリットル~1リットル未満」の方が高くなっており、30代は「500ミリリットル未満」と「500ミリリットル~1リットル未満」がほぼ同じ割合になっていました。 「500ミリリットル未満」は年代が上がるにつれ多くなり、「500ミリリットル~1リットル未満」は、逆に年代が上がるにつれ減っていました。特に60代は、「500ミリリットル未満」が「500ミリリットル~1リットル未満」の2倍以上高くなっていました。

ミネラルウォーターの購入場所

ミネラルウォーター(炭酸水を含むペットボトル)を購入する場所は、どこが多いのでしょうか。やはり、私たちの身近な存在となっているコンビニエンスストアやスーパーマーケットでの購入が多いのでしょうか。 また、購入頻度が多い人と少ない人とでは購入する場所に違いはあるのでしょうか。

設問3:ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)は主にどこで購入しますか。

【ミネラルウォーター購入場所 性別・年代別グラフ】

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ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)の主な購入場所としては、「スーパーマーケット」(45.5%)、「コンビニエンスストア」(24.9%)、「自動販売機」(13.4%)が上位3位となっていました。 男女別で見ると、女性の5割以上が「スーパーマーケット」(52.8%)となっており、男性と14.5ポイントの差が見られました。一方男性は、「コンビニエンスストア」や「自動販売機」が女性より10ポイント前後高くなっていました。 性年代別で見ると、男性の20~40代は、「スーパーマーケット」と「コンビニエンスストア」がほぼ同じくらいで、ともに4割弱となっています。男性の50代は「自動販売機」が24.0%で、「コンビニエンスストア」(22.9%)より高くなっています。対する女性の50代は、「スーパーマーケット」が6割を占め(60.2%)、男女差が一番見られる年代となっていました。 また、女性の40代は「インターネット通販」の割合が一番高く(12.3%)、男性の40代と比較すると、 8.9ポイントの差が見られました。

【ミネラルウォーターの購入頻度 購入場所別グラフ】

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購入場所別にミネラルウォーターの購入頻度を見ると、「スーパーマーケット」では「ほぼ毎日」(14.7%)と「週に1~2回」(14.4%)が同程度、「コンビニエンスストア」、「自動販売機」では「週に1~2回」が2割超でやや高くなっていました(それぞれ23.7%、21.7%)。 「コンビニエンスストア」や「自動販売機」は、「ほぼ毎日」購入する割合が高いようなイメージを持っていましたが、「週に1~2回」の方が高い結果となっていました。 ※購入場所「100円・99円ショップ(n=4)」、「駅などの売店(n=3)」、「その他(生協や酒屋)(n=8)」は、n数僅少のため割愛。

ミネラルウォーターを購入する理由と好きな銘柄

ミネラルウォーターを購入する理由は、どの年代も、「おいしいため」と回答する人が多く見受けられ、どの年代も、ベスト3内に入っていました。 また、好きな銘柄についてはCMや電車の広告でよく目にする銘柄がランクインする結果となりました。 ミネラルウォーターは大きく軟水・硬水の2つに分類されるのですが、日本になじみのある軟水が多く選ばれています。

設問2:ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)を購入する理由をお答えください。(3つまで)

【ペットボトルミネラルウォーターを購入する理由ランキング 年代別Best5表】

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ミネラルウォーターを購入する理由を尋ねたところ、上位5位に挙がる項目はどの年代もほぼ共通していました。そのうち、「おいしいため」は、いずれも上位3位以内に入っていました。 20~40代は、上位1・2位が「価格が安いため」、「おいしいため」となっていますが、50代以上は、「安全なため」が1位で、他に「ミネラルが豊富なため」も上位に挙げられています。 さらに、20代、40代は水の価値に惹かれて購入したのではなく、「他に飲みたいものがなかったため」という消極的な理由で購入する人も多く見受けられます。また、30代は、唯一「美容・健康効果があるため」が上位5位に入っています。

設問5:ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)の好きな銘柄をお答えください。(いくつでも)その中で、最も好きな銘柄をお答えください。(ひとつだけ)

【ミネラルウォーター好きな銘柄 全体グラフ】

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ミネラルウォーターの好きな銘柄にはCMや電車広告でよく目にする銘柄が多く選ばれました。(「サントリー天然水」(48.4%)・「いろはす」(45.1%)・「エビアン」(32.9%)・「ボルビック」(32.5%)・「森の水だより」(26.6%)など) 軟水・硬水に分類すると、軟水は「サントリー天然水」・「いろはす」・「ボルビック」・「森の水だより」が人気でした。 硬水は「エビアン」が一番人気で、その他・「ヴィッテル」・「ペリエ」・「コントレックス」が続いています。 唯一硬水の中でベスト5にランクインしたのがエビアン。日本でもなじみのあるものなので、好きな人も多いようです。 また、1992年よりエビアンはと世界的に有名なデザイナーとがコラボしてデザイナーズボトルを販売しています。おしゃれなデザインが見られるのも魅力の1つなのかもしれません。 「その他」で多く挙げられた銘柄は、「ウィルキンソン」や「六甲のおいしい水」でした。

ミネラルウォーターを購入しない理由

普段ミネラルウォーターを購入しない、という方にいくつかお聞きしました。 ミネラルウォータを購入しない理由として、すべての年代が「買ってまで飲もうと思わないため」と回答しました。 また、ミネラルウォーター非購入者に今後は購入したいと思うか尋ねたところ、8割以上の人が今後も『購入したいと思わない』と回答しました。 では、今後も購入したいと思わないと答えた人はどの要素が加わったら購入したいと思うのでしょうか。

設問7:ミネラルウォーターを購入しない理由をお答えください。(3つまで)

【ペットボトルミネラルウォーターを購入しない理由ランキング 年代別Best5表】

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ミネラルウォーターを購入しない理由を尋ねたところ、どの年代も購入しない理由のほとんどが同じ項目でした。その中で「買ってまで飲もうと思わない」という理由が最も多く選ばれていました。 そのため、ミネラルウォーターを購入せずに、「冷水機や水道水で充分」であったり、「浄水器を使用している」人が多くなっています。「価格」がネックになっているようです。 他のペットボトル飲料に比べてミネラルウォーターに購入意識が向かないため、他のペットボトル飲料に近い値段では高いと感じ、購入しない理由の上位に入っているということが窺えます。

設問8:今後ミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)を購入したいと思いますか。

【今後のミネラルウォーター購入意向 年代別グラフ】

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現在、ミネラルウォーターを全く飲まない方に、今後のミネラルウォーターの購入意向について尋ねたところ、どの年代も『購入したいとは思わない』と回答する人が7割を超える結果となりました。そのうち、20代、50代は、9割を超えてしました。

設問9:どのような要素が加わったらミネラルウォーター(炭酸水も含むペットボトル)を購入したいと思いますか。当てはまるものをお答えください。(いくつでも)

【ミネラルウォーターを購入したくなる要素 (購入意欲の低い人のグラフ)】

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前問で、ミネラルウォーターの今後の購入意欲が低い方に、ミネラルウォーターを購入するにはどんな要素が加わったら購入するかを尋ねたところ、それでも「購入することはない」と回答した人が最も多くなっていました(63.8%)。 一方で購入につながる要素として、「今よりも価格が安くなる」(19.1%)、「ミネラルウォーターを飲む必要性が出る」(16.6%)といった項目が上位に上がっていました。

どんな時に水が飲みたくなるか(自由回答)

日常生活の中でどんな時に水が飲みたくなるのでしょうか。 飲みたくなる場面を挙げていただいたところ、圧倒的に「喉が渇いたとき」という結果になりました。 上位10位の結果と、いくつか少数意見をご紹介します。

設問10:あなたはどんな時に水が飲みたくなりますか。

【 水が飲みたくなる場面 TOP10 】 
  • < 1位>  喉が渇いたとき               513件
  • < 2位>  暑い時や熱中症対策             95件
  • < 3位>  スポーツをした時              67件
  • < 4位>  風呂上がり                 64件
  • < 5位>  朝起きた時                 62件
  • < 6位>  日常的に                  56件
  • < 7位>  汗をかいた時                48件
  • < 8位>  すっきり(さっぱり)したい時        36件
  • < 9位>  食事中・辛いものを食べた時         23件
  • < 9位>  (同順位)薬を飲む時             23件

【 その他のご意見 】
  • ちょっと休憩したい時 (45歳、女性)
  • 運転の合間 (53歳、男性)
  • 落ち着きたい時 (56歳、男性)
  • 便秘ぎみな時や、味がついたお茶でなく水が飲みたい気分の時 (34歳、女性)
  • いつも飲んでいるものの味に飽きたとき (22歳、男性)
  • 海外旅行の時は水。お茶は砂糖が入ってたりハズレがあるから。 (35歳、女性)
  • 炭酸水は風呂上りにアルコールの代わりに。 (48歳、女性)
  • 二日酔いのとき (48歳、男性)

ミネラルウォーターを購入する時は「味」、「値段」、「安全性」が多くの年代で外せない要素となっているようです。 若年層(20代・30代)がミネラルウォーターを購入する場所として、コンビニエンスストアだけでなくスーパーマーケットをよく利用している、という結果は少し意外でしたが、コンビニエンスストアより、スーパーマーケットのほうが価格を安くしているところが多く、購入する理由ランキングの1位2位に「価格が安いため」がランクインしていたということを考慮すると、若年層(20代・30代)がスーパーマーケットで購入する理由がわかるような気がします。 現在、炭酸水も含め、ミネラルウォーターの種類が豊富です。複数本購入してみて、味の飲み比べをしてみると面白いかもしれません。 またもし、ミネラルウォーター非購入者が購入したいと思うような魅力的なミネラルウォーターが発売されたら、それは一体どんな商品になっているのか考えると非常に楽しみです。 今回調査にご協力いただきました方々、ありがとうございました。