調査日時:2013年9月13日(金)~9月17日(火)
暮らし・生活
現代社会において睡眠不足、睡眠障害が増加していると言われています。
実際皆さんは睡眠をどのように捉えているのか、快眠のために行っていることはあるのでしょうか。また人それぞれで意識や行動に違いはあるのでしょうか。
そこで今回は、10代~60代のバルクルーメンバーに、「睡眠」について聞いてみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
10代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 |
合計1,115人
男性551人(年代別内訳: 10代/38、20代/98、30代/100、40代/106、50代/102、60代/107)
女性564人(年代別内訳: 10代/43、20代/102、30代/106、40代/105、50代/108、60代/100) |
調査日時 |
2013年9月13日(金)~9月17日(火) |
調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- あと「1時間」は寝たい!!
現在の睡眠時間は平均「6.2時間」に対して、理想の睡眠時間は平均「7.3時間」となりました。現実と理想では1時間以上のギャップがありました。
- 年齢を重ねるほど“寝付き”“寝起き”が良くなる!?
寝付き・寝起きの満足度では、ともに60代の満足度が最も高くなっています。
一方で、10代の満足度は最も低くなっており、“寝起き”については、年齢が高くなるにつれて、満足度が高くなる傾向が顕著に見られました。
- 寝具へのこだわりは「肌触り」!!
今回聴取した寝具(敷き布団・マットレス、掛け寝具、枕)へのこだわり項目は、すべてにおいて「肌触り」が上位3位以内に入っていました。
睡眠について
一般的に「食べてからすぐ寝るのは良くない」と言われていますが、実際のところ皆さんが夕食をとってから眠るまでの時間はどのくらいなのでしょうか。
そして、皆さんの現在の睡眠時間はどのくらいなのでしょうか。また理想の睡眠時間とのギャップはあるのでしょうか。
設問1:あなたが、夕飯を食べてから眠るまでの時間はどのくらいですか。
【夕食後~睡眠までの時間 性別グラフ】

夕食を食べてから眠るまでの時間を尋ねたところ、『3時間以上』の割合が88.5%を占めています。
男女別で見ると、男性(84.7%)より女性(92.2%)の方が高い割合になっています。
消化活動のため就寝後も胃が働き続け、興奮状態となってなかなか寝付きにくくなる為、一般的に「就寝の3時間前までに夕食を済ませると良い」とされていますが、女性については9割以上の人がそのように行動しており、男性よりは意識が高そうなことが窺えます。
設問2:あなたの1日の平均睡眠時間を教えてください。また、あなたが理想と思う1日の平均睡眠時間はどのくらいですか。
【現在の1日の睡眠時間 年代別グラフ】

1日の睡眠時間について、現在の睡眠時間と理想の睡眠時間を尋ねました。
まず、現在の睡眠時間は、「6時間」が38.7%、次いで「7時間」が26.6%となっています。
年代別に見ても、全世代で「6時間」が最も高くなっています。
年代別に平均睡眠時間を見てみると、一番長いのは「20代」の6.5時間、短いのは「50代」の6.0時間となっています。
【理想の1日の睡眠時間 年代別グラフ】

一方、理想の睡眠時間ついては、「7時間」が39.2%、次いで「8時間」が37.3%となっています。
年代別では、10~40代は「8時間」、50~60代は「7時間」がそれぞれ最も高くなっています。
年代別の平均睡眠時間は、一番長いのは「30代」の7.6時間、短いのは「50代」、「60代」の7.1時間となっています。
全体で見ると、現在の平均睡眠時間は6.2時間、理想の平均睡眠時間は7.3時間となっており、現実と理想では約1時間のギャップが見られました。
中でも「30代」、「40代」の現実と理想の平均睡眠時間の差は1.3時間で、他の年代より差が大きくなっていました。日ごろの睡眠時間不足を感じている裏返しでしょうか。
(※)平均睡眠時間について
平均睡眠時間は、各睡眠時間を下記の数字に置き換え、各年代のn数を掛けたものを、全体のn数で割ることにより算出しています。
3時間未満…2 4時間…4 5時間…5 6時間…6 7時間…7 8時間…8 9時間以上…10
睡眠の状況について
皆さんは、寝つきのいい方ですか。寝起きはいかがですか。
また、眠っている途中で目が覚めてしまう頻度はどのくらいなのでしょうか。
普段の睡眠の状況についてうかがいました。
設問6:あなたはご自身の「寝付き」・「寝起き」について、どのように感じますか。
【「寝付き」満足度 年代別グラフ】

寝付きの満足度を5段階評価で評価してもらったところ、『良い』(「とても良い」+「やや良い」)が54.7%で、半数以上を占めています。
年代別では、60代の「『良い』」が67.6%で、他の世代に比べ最も高くなっています。30代~50代はほとんど差がなく、10代は『良い』が4割弱(39.5%)と低くなっています。
【「寝起き」満足度 年代別グラフ】

同様に、寝起きの満足度については、『良い』(「とても良い」+「やや良い」)が46.3%となっています。
年代別で見ると、こちらも60代が70.1%で、最も高くなっています。
また、年代が上がるにつれて『良い』が高くなっています。「寝付き」同様、『良い』が一番低いのは10代で25.9%となっており、「寝付き」以上に「寝起き」が良くない状況が読み取れます。
設問7:あなたは眠っている途中で目が覚めてしまうことがありますか。
【中途覚醒の頻度 性別・年代層別グラフ】

寝ている途中で目が覚めてしまうこと(中途覚醒)があるかどうか頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」が24.5%となりました。つまりおよそ4人に1人は、「ほぼ毎日」睡眠中に目が覚めているということになります。
男女別で見ると大きな差は見られませんでしたが、年代層別で見ると若年層[10~30代]は「ほぼ毎日」が14.8%に対し、高齢層[40~60代]は30.1%で、15ポイント以上の差が見られます。
寝具・朝の目覚めについて
海外製の枕やアスリート御用達のマットレスなど、ここ数年でさまざまな寝具が発売されています。皆さんは寝具についてどのようなこだわりを持っているのでしょうか。
また朝はどのように起きて、目を覚ますためにどんなことをしているでしょうか。
設問4:あなたは、寝具についてこだわりはありますか。
【寝具のこだわり(敷き布団・マットレス) 性別グラフ】

寝具へのこだわりについて、敷き布団・マットレス、掛け寝具、枕それぞれ尋ねたところ、敷布団・マットレスでは「弾力性・硬さ」、掛け寝具では「肌触り」、枕では「高さ」がそれぞれ最も高い割合となっています。
男女別で見ると、すべての寝具、すべての項目で女性が男性を上回っており、女性のほうが寝具に対するこだわりが強いということが窺えます。
敷き布団・マットレスでは、「弾力性、硬さ」、「素材」、「手入れのしやすさ、洗いやすさ」がいずれも女性の方が男性より10ポイント以上高くなっています。
【寝具のこだわり(掛け寝具) 性別グラフ】

掛け寝具では、「保温性・暖かさ」、「肌触り」、「素材」、「手入れのしやすさ、洗いやすさ」、「軽さ」がいずれも女性の方が男性より10ポイント以上高くなっています。
「手入れのしやすさ、洗いやすさ」は、敷き布団・マットレス、掛け寝具とも、女性は男性の2倍以上高くなっており、女性は洗濯などを念頭に入れて選んでいることが窺えます。
【寝具のこだわり(枕) 性別グラフ】

枕では、「高さ」、「素材」、「価格」がいずれも女性の方が男性より10ポイント以上高くなっています。
3つ共通して、「大きさ」や「やわらかさ」は比較的男女差が少なくなっていました。
設問8:あなたは普段、どのように朝起きますか。
【起床方法 年代層別グラフ】

起床方法については、「自然に目が覚める」が57.8%で最も高くなっており、「携帯電話のアラーム」が38.7%、「めざまし時計」が29.0%と続いています。
年代層別で見ると、若年層[10~30代]は「自然に目が覚める」と「携帯電話のアラーム」がほぼ同じくらいで(それぞれ49.8%、48.7%)、高齢層[40~60代]は「携帯電話のアラーム」と「めざまし時計」がほぼ同じくらい(それぞれ29.7%、28.6%)となっています。
設問9:起きてから目を覚ますために行うことはありますか。
【起床後行動 性年代層別グラフ】

起きてから目を覚ますために行うことを尋ねたところ、 「トイレに行く」が47.1%で、約半数の割合となっており、次いで「顔を洗う」33.0%、「朝食を食べる」23.3%となっています。
性年代層別に見ると、女性高齢層[40~60代]は、「トイレに行く」55.6%、「歯を磨く」23.6%が他の層より高くなっていました。「朝食を食べる」のは、男女とも若年層[10~30代]の方が高いようです。
実践している快眠法(自由回答)
睡眠不足や睡眠障害が増加していると言われていますが、快眠のために行っていることはあるかを尋ねてみました。 皆さんは快眠のために何かしていることはありますか。
多かったものから上位10傑をランキング形式でまとめてみました。
設問10:あなたが、快眠するために普段から行っていることはありますか。
【 快眠のための行動として多かったご意見(上位10傑) 】 |
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- < 1位> 運動をする 82件
- < 2位> 風呂(シャワー)に入る 37件
- < 3位> ストレッチをする 34件
- < 4位> お酒を飲む 32件
- < 5位> 寝る前に水やホットドリンクを飲む 22件
- < 6位> 寝る前に飲食しない 19件
- < 7位> 部屋に温度・湿度を設定する 19件
- < 8位> PCや携帯電話の画面を見ない 18件
- < 9位> リラックスする / なにも考えない 18件
- <10位> 睡眠導入剤の服用する 16件
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【 快眠のための行動のその他のご意見 】
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- 用事をすべて済ませて、眠くなくても出来るだけ子供達と一緒に布団に入る。(45歳、女性)
- 呼吸するぬいぐるみを抱いて寝る(39歳、女性)
- 寝つきがよくなるよう、やや寝不足気味の睡眠時間とする。(52歳、男性)
- 眠たくなるまで起きておく(29歳、男性)
- 寝つきをよくするために、昼寝をしないように気を付ける(21歳、女性)
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今回の睡眠についての調査の結果、平均睡眠時間は「6.2時間」となりました。
皆さんはご自分と比較して、いかがでしょうか。
また”寝起き”については年齢を重ねるにつれて、『良い』(「とても良い」+「やや良い」)が高くなっていくという結果となり、全体でも約半数の方が『良い』と感じています。私自身は、寝起きは「とても悪い」ので、個人的には意外な結果となりました。
寝具については、敷き布団・マットレス、掛け寝具、枕すべてにおいて、およそ4人に3人は「なにかしらこだわりがある」という結果となっており、「肌触り」がすべての寝具で上位3位以内に入りました。
また男女別で見ると、3つの寝具のすべて項目で女性の割合が高くなっており、男性に比べ女性の方がこだわりが強いことが窺えます。
睡眠は身体にとってとても大切なものです。よいことは取り入れて快眠生活を送り、快適な朝を迎えたいですね。