調査日時:2013年6月6日(木)~6月12日(水)
エンタメ・娯楽・趣味
みなさんは映画はご覧になりますか。
レンタルDVD/Blu-ray・インターネット配信などのチャネルの拡大や地デジの普及により、劇場(映画館)に足を運ぶ人が減ったのではないかと言われています。
現在、映画をどのように視聴するのか、また料金プランの利用状況、鑑賞料金への感じ方の違いを知りたく、10代~60代のバルクルーメンバーに、映画について聞いてみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
10代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 |
合計1,133人
男性567人(年代別内訳: 10代/47、20代/100、30代/100、40代/110、50代/108、60代/102)
女性566人(年代別内訳: 10代/49、20代/101、30代/102、40代/108、50代/105、60代/101) |
調査日時 |
2013年6月6日(木)~6月12日(水)
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調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- 映画鑑賞者は約9割!!
映画を何らかの方法で鑑賞する人は全体の88.5%となりました。
さらに全体の45.1%が『少なくとも月に1回以上』は鑑賞しているという結果になりました。
- よく利用する鑑賞方法は「地上波テレビ放送」、「映画館」、「レンタル」が上位3位!!
「地上波テレビ放送」は利用鑑賞方法・主な利用鑑賞方法ともに最も高く(それぞれ83.9%、47.4%)、次いで、「映画館」(同72.5%、17.3%)、「レンタル(DVD・Blu-rayなど)」(同45.6%、14.5%)と続いています。
- 通常料金(1,800円)は高いと感じてる人が多数!?
料金プラン(割引サービス)の利用者は、通常料金では「ほとんど観に行かない」という人が半数以上にも及びます。
通常料金では高いと感じてる人が多数派であることが窺えます。
映画の鑑賞頻度と鑑賞方法ついて
全体の約9割の方が何らかの方法で映画を鑑賞しており、そのうち、『月に1回以上』鑑賞している人は約半数となっています。
みなさんはどのような鑑賞方法が多くなっているのでしょうか。
設問1:あなたの映画を鑑賞する頻度を教えてください。
※映画館、テレビ放送、DVDなど鑑賞方法は問いません。
【映画鑑賞頻度 年代別グラフ】

映画の鑑賞状況を聞いたところ、全体の約9割(88.5%)の方が何らかの方法で映画を鑑賞している結果となっていました。
一番多いのは、「2~3ヶ月に1回程度」の16.6%でしたが、全体の約半数(45.1%)は、『月に1回以上』映画を鑑賞しているようです。年代別で見ると、『月に1回以上』は50代の52.6%が一番高く、また、「週に1回以上」に限って見ると、60代の17.7%が一番高くなっています。
一方で、「映画は観ない」については、年代別で見ると20代(17.4%)、30代(12.4%)、40代(10.1%)となっており、
意外にも20代で高い割合を占めています。
設問2:あなたは映画を鑑賞するとき、どのように鑑賞しますか。
またその中で最も多い鑑賞方法をお知らせください。
【映画鑑賞方法 方法別グラフ】

映画鑑賞で利用する視聴方法は、「地上波テレビ放送」(83.9%)が一番高く、次いで「映画館」(72.5%)、「レンタル(DVD・Blu-rayなど)」(45.6%)となっています。
最も利用する視聴方法も上位3位は変わらず「地上波テレビ放送」(47.4%)が一番高く、次いで「映画館」(17.3%)、「レンタル(DVD・Blu-rayなど)」(14.5%)となっています。5割弱は「地上波テレビ放送」が占めています。
設問3:5年前と比べて、以下の方法で映画を鑑賞する回数は変わりましたか。
それぞれあてはまるものをお選びください。
【映画鑑賞頻度の変化(5年前と比較) 鑑賞方法別グラフ】

また5年前との鑑賞頻度の比較では、「映画館」、「レンタル(DVD・Blu-rayなど)」、「家族・友人にDVD・Blu-rayを借りる」について『減った』という意見が目立ち、これに対し、「有料放送(ケーブル・スカパー・WOWOWなど)」、「インターネットの無料視聴サービス」、「インターネットの有料視聴サービス」は増えたという意見が多くなりました。手軽さや利便性が重視されていることが窺えます。
(※「その他」は、n数僅少のため参考値扱い)
映画鑑賞と映画館について
映画を鑑賞するとき、どのようなポイントを重視するのでしょう。
また実際に映画館で鑑賞する醍醐味とは?
反対に映画館へ行かない理由とは一体どのようなものなのでしょうか。
設問4:あなたが映画を鑑賞するとき、重要視しているポイントはなんですか。※鑑賞方法は問いません。
【映画鑑賞時の重要視ポイント 性別グラフ】

映画鑑賞時に重要視するポイントとしては、「ストーリー内容」(91.5%)が圧倒的に高く、「キャストの顔ぶれ」(53.8%)、「原作・脚本」(24.6%)と続いています。
男女別に見ると、全10項目中7項目で女性のポイントが上回っており、女性の方が重要視するポイントが多く、こだわりが強いことが窺えます。特に「キャストの顔ぶれ」については、男女で20ポイント以上の差(21.5ポイント)が見られました。
設問5:あなたが映画館へ映画を観に行く理由はなんですか。あてはまるものをすべてお選びくさい。
【映画館での鑑賞理由 年代層別グラフ】

映画館で鑑賞する理由としては、「スクリーンや音響設備が充実しているから」(50.1%)、「映画館の雰囲気が好きだから」(45.7%)、「集中して鑑賞できるから」(35.9%)が上位3位となっています。
年代層別で見ると、若年層(10~30代)は「映画館の雰囲気が好きだから」(50.5%)、高年齢層(40~60代)は、「スクリーンや音響設備が充実しているから」(53.3%)の割合がそれぞれ最も高くなっています。
また、最も差が大きかった項目は「早く鑑賞できるから」で、若年層が高齢層を16.2ポイント上回っており、より流行に敏感であると思われます。
設問6:あなたが映画館へ行かない理由はなんですか。あてはまるものをすべてお選びくさい。
【映画館へ行かない理由ランキング 年代別TOP3表】

上記に対して映画館に行かない理由は、「鑑賞料金が高いから」(44.3%)が最も高く、次いで「自宅で見る方が楽だから」(37.9%)、「映画館へ行ってまで鑑賞したい映画がないから」(29.6%)となっています。
年代別で見ても、「鑑賞料金が高いから」は60代を除くすべての年代でトップを占めています。
映画館の料金プランについて
映画館では様々な料金プラン(割引サービス)が存在します。みなさんは普段どのようなプランを利用しているのでしょうか。
またプランを利用している方は通常料金でも映画館へ鑑賞にいくのでしょうか。
料金に対する感覚についてお聞きしました。
設問7:映画館で映画鑑賞するとき、どなたとご覧になることが多いですか。
【映画鑑賞時の同伴者 性別グラフ】

映画鑑賞時の同伴者については、全体では、「配偶者・恋人」が33.4%と最も高く、次いで「1人で観る」が32.6%と続いています。
男性は「1人で観る」が39.0%と最も高く、この項目では女性に比べ10ポイント以上も高くなりました。
一方女性は「友人」が20.6%となっており、この項目では男性よりやや高くなっており、7ポイント差となっています。
設問9:あなたの来館のきっかけとなったことのある料金プランをお選びください。
またその中で主に利用する料金プランをお選びください。
【映画館利用料金プランの認知度・利用状況 映画館利用者全体グラフ】

映画館利用料金プラン(割引サービス)の認知度については、「レディースデー」82.7%、「前売り券」64.8%、「レートショー」58.6%が上位3位、僅差で「ファーストデー・映画の日(毎月1日)」58.2%、「シニア料金」56.7%となっています。
また、映画館来館のきっかけとなる料金プランは、「レディースデー」が35.8%で一番高く、「ファーストデー・映画の日(毎月1日)」が30.3%、「前売り券」が29.5%と続いています。
一方で「料金プランを利用したことがない」という人は、映画館利用者の2割程度となっています。
さらに、主に利用している料金プランは、「レディースデー」21.2%、「前売り券」13.8%となっています。
設問8:あなたは、通常料金(おもに1,800円)でも映画館で鑑賞することはありますか。
あてはまるものをお選びください。
【通常料金での映画鑑賞の状況 年代別グラフ】

映画の通常料金(1,800円)での鑑賞状況については、『観に行かない』(「あまり観に行かない」+「ほとんど観に行かない」)が全体の7割以上(74.0%)という結果になりました。
年代別に見ると、20代の『観に行かない』が63.5%で最も割合が低く、60代が80.0%で最も高くなりました。若年層(10~30代)は各年代とも全体(74.0%)を下回っていますが、高齢層(40~60代)ではいずれの年代も全体を上回っています。高齢層の方がより鑑賞料金に対して、シビアな考えを持っていることが窺えます。
1番好きな映画作品(自由回答)
数ある映画の中でも、みなさんの1番好きな作品・シリーズは何なのでしょうか。
作品名とともにその理由をうかがいました。
意見の多かった作品・シリーズをランキング形式でまとめてみました。
設問10:あなたが1番気に入っている映画作品、またその理由を教えてください。
【 第1位 「スター・ウォーズ」 】 (n=29)
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- 映画を好きになった原点だから。 (45歳、男性)
- 宇宙を舞台にして夢と冒険が分かりやすく描かれている。 (52歳、男性)
- 長期間にわたってシリーズで製作されていて、古い感じがしない。 (60歳、女性)
- 映画の大画面や音響設備をフルに活かしている作品だと思うし、ドキドキワクワクさせてくれる作品だから。 (39歳、男性)
- ストーリーが面白い。それぞれのキャラもハッキリしているし。6話でダースベーダーが結局自分の息子のルークを殺せなかったところとかが結構感動的。愛する人を守ろうとするがゆえに悪の道に進んだものの結局愛する人を守ろうとするがゆえに悪を貫ききれなかったというまとめ方が。 (48歳、女性)
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【 第2位 「ハリー・ポッター」 】 (n=25)
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- 原作を上手く再現している。また、映像化したことで迫力が良く出ているし、原作で分かりにくかったところが理解できるようになっている。 (23歳、男性)
- ストーリー展開がいつも面白く、英語も比較的簡単なので。 (61歳、男性)
- ラストが全く想像していなかった内容で衝撃的だったので。 (18歳、女性)
- 最初から家族で映画館で見る事にしてる。 (51歳、男性)
- 家族でみられる映画だから (48歳、女性)
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【 第3位 「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」 】 (n=22) |
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- スケールが大きく、起承転結がわかりやすく退屈しない、映画らしい映画だからです。 (49歳、女性)
- 古い作品だけど今でも面白いと思う (28歳、男性)
- 起承転結がはっきりしており、これほど盛り上がりを見せる作品は、他に知らない (58歳、男性)
- すべてが連動されていて、ストーリも面白いから (36歳、女性)
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今回は映画をテーマに調査しました。頻度に差はあるものの映画を鑑賞している人は全体の9割にも及びました。
また、鑑賞方法では「地上波テレビ放送」に次いで、「映画館」が2番目という結果になりました。
しかし、過去(5年前)と比べ映画館に行く頻度は減ったと感じている人が多く、一方で金銭的な負担が少なく、手軽なインターネットでの鑑賞が増えているようです。
映画館での鑑賞料金については、料金プラン(割引サービス)の利用者が8割を超え、その中の7割が『通常料金(1,800円)では観に行かない』(「あまり観に行かない」+「ほとんど観に行かない」)と回答しています。
通常料金では高いと感じている人が多数派であると言えるでしょう。
映画鑑賞は、今後ますます安価で手軽な方法へと流れが向かいそうです。