お菓子に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.73 お菓子に関する調査(2013)

皆さん、口さびしい時や小腹がすいた時、何を食べますか? ふと空いた時間に口にしているのは、お菓子ではないですか? いろんな場所で買うことができ、たくさんの種類があるお菓子。 そんなたくさん種類があるお菓子を、どのように選んで食べていますか? 今回は10代~60代のバルクルーメンバーに、お菓子について聞いてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,089人 男性541人 (年代別内訳: 10代/42、20代/99、30代/100、40代/100、50代/100、60代/100) 女性548人 (年代別内訳: 10代/48、20代/100、30代/100、40代/100、50代/100、60代/100)
調査日時 2013年7月11日(木)~7月18日(木)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • いつものお菓子はスーパーマーケットで♪
    •  お菓子の購入場所を聞いたところ、「スーパーマーケット」が最も多く、  約8割(81.3%)となりました。 そして、「週に1~3回」のペースで買っている人が多いようです。
    • ケーキはどんな時食べる?
    •  『デパート・百貨店、駅ビル』、『専門店』で約8割の人が買っている、ケーキ。  食べるタイミングとして最も多かったのは、「食事の後」(34.8%)でしたが、  次いで「良いことがあった時」(33.4%)、  「記念日・特別な日」(32.5%)という理由も多く、ケーキはお祝いの時に重要な役割を  担っているようです。
    • 女性の方がチャレンジャー!?
    •  お菓子の新商品や限定品の購入意向を聞いたところ、男性よりも女性の方が  高くなりました。  この新商品はおいしいのか…気になるけど、どうしよう…買おうか買わまいか…  果たしてどんな言葉に魅力を感じて新商品を買うのか、聞いてみました!

お菓子の購入実態について(1)

お菓子はよく食べますか。 そのお菓子はどこで買っていますか。 皆さんが、お菓子をどのくらいの頻度で買って食べているのかを聞いてみました。

設問1:あなたは週に、どのくらいお菓子を食べますか。(ひとつだけ)

【週に食べるお菓子の頻度 性年代別グラフ】

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週に食べるお菓子の頻度は、全体では「毎日」が最も多く25.8%、次いで「週に1,2日」(23.0%)、「週に3,4日」(22.4%)となっています。 性・年代別でみると、「毎日」は女性50代が最も多く、約5割(45.0%)となり、「週に1,2日」は男性40代が最も多く、約4割(38.0%)となりました。 週に5日以上食べる割合(「毎日」+「週に5,6日」)が、男性はどの年代も4割を切っているのに対し、女性(女性10代を除く)は半数以上になっていることから、女性の方がお菓子を食べる頻度が高い様子が窺えます。

設問2:お菓子はどこで買いますか。※おみやげや贈り物も含みます。(いくつでも)

【お菓子の購入場所 年代別グラフ】

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お菓子の購入場所は、全体では「スーパーマーケット」が最も多く81.3%、次いで「コンビニエンスストア」(52.2%)、「デパート・百貨店、駅ビル」(17.1%)となりました。 年代別でみると、「スーパーマーケット」は40代が最も多く、約9割(86.5%)となり、「コンビニエンスストア」は10代が最も多く、約7割(66.7%)となりました。「コンビニエンスストア」は年代が上がるにつれ、購入が減っていました。 「デパート・百貨店、駅ビル」、「専門店」は、他の年代と比べて60代が最も高い割合となりました。

設問3:どのくらいの頻度でお菓子を買っていますか。(それぞれひとつずつ)

【お菓子の購入頻度 店舗別全体グラフ】

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お菓子の購入頻度を店舗別にみると、「週に1~3回」が最も多いのは、『スーパーマーケット』(51.2%)、『コンビニエンスストア』(39.8%)となり、「1ヶ月に1回程度」が最も多いのは、『デパート・百貨店、駅ビル』(36.0%)、『専門店』(36.0%)となりました。 『スーパーマーケット』、『コンビニエンスストア』は、2週間に1回以上(「週に4~7回」+「週に1~3回」+「2週間に1回程度」)が7割以上となっており、よくお菓子を購入する場所として利用されている様子が窺えます。

お菓子の購入実態について(2)

自分が買うお菓子って何故だかいつも同じようなものを買ってしまいませんか。 そして、そのお菓子を買う時は、どういう状況が多いのでしょうか。 また、お店によってお菓子に期待することは違ってくるのでしょうか。

設問4:よく買うお菓子の種類は何ですか。(それぞれいくつでも)

【よく購入するお菓子 店舗別表】

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よく購入するお菓子について店舗別に見たところ、「スナック菓子」が最も多いのは、『スーパーマーケット』(77.9%)、『コンビニエンスストア』(61.4%)となりました。「チョコレート菓子」は、『通信販売・ネット通販』(37.4%)、「ケーキ」は、『デパート・百貨店、駅ビル』(83.3%)、『専門店』(80.8%)となりました。 各店舗で5割を超えたお菓子は、『スーパーマーケット』では4品目、『コンビニエンスストア』は3品目、『デパート・百貨店、駅ビル』は4品目、『専門店』は4品目となり(『通信販売、ネット通販』では該当なし)、各店舗によってよく購入するお菓子がだいたい決まってきている様子が窺えます。

設問5:そのお菓子はどういう時に買って食べますか。(それぞれいくつでも)

【お菓子を食べるタイミング お菓子の種類別表】

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お菓子の種類ごとに食べるタイミングを尋ねたところ、「食事の後」が最も多いのは、『ケーキ』(34.8%)、『ロールケーキ』(34.0%)、『シュークリーム・エクレア』(34.7%)、『プリン』(40.7%)、『ゼリー』(39.4%)、『アイスクリーム』(39.4%)となりました。 「小腹がすいた時」は、『スナック菓子』(55.3%)、『クッキー・ビスケット』(52.4%)、『チョコレート菓子』(47.3%)、『饅頭・羊羹』(44.0%)、『煎餅・あられ』(52.5%)、『駄菓子』(35.7%)、『マドレーヌ・バームクーヘン』(37.5%)、『ドーナツ』(43.6%)となりました。 「口さみしい時」は、『グミ』(44.8%)、『飴』(49.9%)、『ガム』(49.2%)となりました。 お菓子の種類別で見た時、上位3位以内に入った理由で他と違う項目が見られるのは、『チョコレート菓子』の「疲れた時」(30.1%)、『ケーキ』の「良いことがあった時」(33.4%)、「記念日・特別な日」(32.5%)、『ロールケーキ』の「手土産に」(24.2%)となっています。

設問6:以下の場所で売っているお菓子に、求めることや期待することは何ですか。(それぞれ3つまで)

【お菓子への期待 店舗別表】

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店舗ごとにお菓子へ求めること、期待することを尋ねたところ、「見た目が美味しそうであること」が最も多いのは、『コンビニエンスストア』(33.1%)、『デパート・百貨店、駅ビル』(33.6%)、『専門店』(32.1%)となりました。 「価格が安いこと」は、『スーパーマーケット』(59.8%)、『通信販売、ネット販売』(26.4%)となりました。 特に『スーパーマーケット』では「価格が安いこと」が約6割と多くなっており、安さを最も重視していることがわかります。 店舗別で見た時、上位3位以内に入った理由で他と違う項目が見られるのは、『スーパーマーケット』の「商品種類が豊富なこと」(18.2%)、『コンビニエンスストア』の「目新しいものがあること」(21.9%)、『デパート・百貨店、駅ビル』の「高級感があること」(22.3%)となっています。

新商品や限定品のお菓子について

お店に行くと、自分が初めて目にする新商品が、たくさん発売されている経験はありませんか。 定番のものにするか、新しいものにするかじっと考えてしまうこと、ありますよね。 そんな時、どんなキーワードや食感が載っていれば買ってみたくなるのか、聞いてみました。

設問7:あなたは、お菓子の新商品や限定品が出ていたら、買いますか。(ひとつだけ)

【お菓子の新商品や限定品の購入意向 性年代別グラフ】

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お菓子の新商品や限定品の購入意向は、全体では「たまに買う」が最も多く45.6%、次いで「あまり買わない」(24.8%)、「ほとんど買わない」(16.6%)となっています。 性・年代別でみると、「たまに買う」は女性20代が最も多く、約6割(58.0%)となり、「あまり買わない」は男性60代が最も多く、約3割(33.0%)となりました。 買う割合(「買うことが多い」+「たまに買う」)が、男性は一番高い20代でも5割強(55.5%)であるのに対し、女性はどの年代も6割以上(一番高い20代は8割弱(88.0%))になっていることから、女性の方が新商品や限定品の購入意向が高いことが窺えます。

設問9:以下のお菓子の買いたくなる新商品や限定品のキーワードは何ですか。(それぞれ5つまで)

【お菓子の新商品や限定品で買いたくなるキーワード お菓子の種類別表】

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お菓子の新商品や限定品で買いたくなるキーワードは、お菓子の種類によって1位が全て異なる結果となりました。 『クッキー・ビスケット』で最も多いのは「カロリー控えめ」(23.0%)、『チョコレート菓子』は「濃厚チョコレート」(46.0%)、『ケーキ』は「生クリームたっぷり」(43.9%)、『プリン』は「甘さ控えめ」(20.9%)、(僅差で「生クリームたっぷり」(20.8%))、『アイスクリーム』は「濃厚ミルク」(30.9%)となりました。 『クッキー・ビスケット』では、「増量中」(13.0%)、『ケーキ』は「フルーツたっぷり」(30.6%)も魅力的のようです。 ほとんどのお菓子について、「甘さ控えめ」、「カロリー控えめ」は、買おうかな、と思わせる効果があるようです。

設問8:以下のお菓子の買いたくなる新商品や限定品の食感は何ですか。ご自由にお答えください。

【お菓子の新商品や限定品で買いたくなるキーワードと食感 お菓子別ランキング表】

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新商品や限定品で買いたくなるキーワード上位3項目と、食感の自由回答で多かった言葉を、お菓子の種類別でまとめてみました。食感については、「クッキー・ビスケット」の『サク(サクサク)』断トツで刺さるキーワードになっているようです。 こんなキーワードや食感ワードが記載されている新商品があったら、惹きつけられて思わず買っちゃいますか!?

もう一度食べたいお菓子について(自由回答)

子供の頃に食べたお菓子が急にふと食べたくなることがありませんか。 今回聞いてみたところ、各世代で雪印乳業から発売されていた「宝石箱」というアイスクリームをもう一度食べたいという声が多くみられました。 また、その地域でしか食べられないお菓子も食べてみたいですね。

設問10:今は売られていない味や思い出の味など、もう一度食べたいお菓子があれば教えてください。

【 性・年代ごとのもう一度食べたいお菓子 】
  • ポン菓子(男性10代)
  • 駄菓子(女性10代)
  • アイスクリン(男性20代)
  • 宝石アイス(女性20代)
  • ホームラン・バー(男性30代)
  • 森永ハイクラウンチョコレート・クランチ(女性30代)
  • 森永ぬーぼーがマーシーのCMと共に懐かしいです!(男性40代)
  • 宝石箱(女性40代)
  • 宝石箱(アイスクリーム)(男性50代)
  • 宝石箱のアイスクリーム(女性50代)
  • かっぱえびせん・・・30年くらい前?途中から味が変わったような気がします。以前のを食べたい。(男性60代)
  • 昔のアイスクリン(女性60代)

【 地域限定のもう一度食べたいお菓子 】
  • 九州に住んでいた頃に食べていた、しっとるけというアイス(女性10代)
  • 地方の修道院のガレット(女性20代)
  • 銚子のぬれせんべい。鉄道会社で売っていたものだが、大変おいしかった。(男性30代)
  • 551蓬莱のアイスキャンデーのチーズ味(男性40代)
  • 名古屋で売っている「しるこサンド」がときどき食べたくなります。(男性50代)
  • 故郷秋田で夏になると道端で売っていたババヘラアイス。バラの形にきれいに盛られるイチゴとバナナ味のシャーベットがなつかしい。(男性60代)

今回の調査で、どこでどのようなお菓子を買うのかを調査してみましたが、大変興味深い結果となりました。 購入頻度が高く、日常使いをしているのは、『スーパーマーケット』や『コンビニエンスストア』で、よく買うのは「スナック菓子」、「チョコレート菓子」、「アイスクリーム」ですが、購入頻度は1ヶ月に1回程度だが、記念日や手土産として「ケーキ」や「ロールケーキ」を買うのは、『デパート・百貨店、駅ビル』や『専門店』というふうに、自然と使い分けをしていることがわかりました。 また、季節柄かもう一度食べたいお菓子ではアイスがよく挙がっていましたが、中でも多く挙げられた「宝石箱」は、食べられるのであれば是非食べてみたいですね!! ご協力くださった方々、ありがとうございました!