お風呂に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.72 お風呂に関する調査

日々の生活に密接に関係しているお風呂。じめじめとした“日本の夏”が近づき、汗をたっぷりかいた体をきれいにするのにも欠かせませんね。はたまた「癒し」を求めて温泉へ出かけるという人も少なくないと思います。 では実際にどのような意識を持ってお風呂に入っているのでしょうか。人それぞれで意識や行動に違いはあるのでしょうか。   そこで今回は、10代~60代のバルクルーメンバーに、「お風呂」について聞いてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,159人 男性570人(年代別内訳: 10代/51、20代/100、30代/100、40代/106、50代/107、60代/106) 女性589人(年代別内訳: 10代/52、20代/104、30代/110、40代/110、50代/107、60代/106)
調査日時 2013年6月12日(水)~6月17日(月)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 夏と冬では湯船に浸かる割合に差あり!!
    •  暑い夏と寒い冬ではやはり湯船に浸かる頻度にも違いが出る結果となりました。  「毎日」浸かる割合では約2割、「湯船には浸からない」割合で約1割差が出ています。
    • “嫁シャン”率は17.3%。これは高い!?低い!?
    •  自分が使っているシャンプーを誰が選んでいるものかについて、  既婚男性の18.3%が「他人が選んだものを複数人で共有している」としており、  そのうちの94.5%、全体では17.3%の人が「配偶者」が選んだものを使っていることがわかりました。  シャンプーのCMで言われていた“嫁シャン”の割合、あなたは高いと感じますか?低いと感じますか?
    • お風呂はリラックス・リフレッシュの場としても活用されている!!
    •  体を洗う以外にすることとして、「ぼーっとする」「考え事をする」「半身浴」が上位を占め、何かをするというより、リラックス、頭のリフレッシュの場として活用されていることが考えられます。

入浴への行動・意識について

お風呂に入ることが好きな割合は75.4%となり、全体の3/4を占める結果となりました。 1回の入浴にかける時間はおおよそ10分~30分の割合が高く、男性は「10~20分未満」、女性は「20~30分未満」がそれぞれ高くなっています。 また入浴時間帯については、職業ごとに差が出ており、生活サイクルによる傾向の違いが出ていることがわかりました。

設問1:あなたは入浴することが好きですか。

【入浴好意度 性別・年代別グラフ】

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お風呂に入ること(以下「入浴」)が好き(「とても好き」+「やや好き」)とする割合は、全体で75.4%となり、4人に3人が“風呂好き”という結果となりました。 男女別では大きな違いはないものの、年代別で見ると、年代が上がるほど徐々に「好き」の割合が上がる傾向が見られます。

設問2:あなたはどのくらいの頻度で入浴しますか。

【入浴頻度 入浴好意度別グラフ】

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1週間のうち、どのくらいの頻度で入浴するかについて、『毎日』入る割合は76.4%となりました。 入浴好意度別で見ると、やはり好意度が高いほど『毎日』の割合が高い傾向が見られ、「とても好き」という方は85.8%が『毎日』入浴しているとしています。 (※「まったく好きでない」はn数僅少のため参考値扱い)

設問3:あなたは1回の入浴にどのくらいの時間をかけますか。

【入浴所要時間 性年代別表】

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1回の入浴に掛ける所要時間については、「10~20分未満」が35.3%で最も高く、次いで「20~30分未満」(32.4%)、「30~45分未満」(13.7%)と続いています。 男女別に見ると、男性は「10~20分未満」、女性は「20~30分未満」、「30~45分未満」の割合が高くなっています。 中でも、30代男性(46.0%)と40代男性(46.2%)が、「10~20分未満」において全体(35.3%)に比べ10ポイント以上高くなっています。 一方10代女性は、「30~45分未満」(26.9%)において、全体(13.7%)に比べ倍近い割合となっています。

設問4:あなたはどの時間帯に入浴することが多いですか。

【入浴時間帯 職業別グラフ】

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主に入浴することが多い時間帯に関しては、『21~23時』が38.0%で最も多く、次いで『18~21時』が31.8%で続いています。 職業別に見ても、『18~21時』と『21時~23時』の2つが多くを占めています。ただし一般的に自宅にいる時間が少ない「会社員」、「派遣社員」は全体に比べ『21~23時』の割合が高く(それぞれ45.0%、46.2%)、一般的に自宅にいる時間が多い「専業主婦」「無職」は『18~21時』の割合が全体や『21~23時』に比べ高くなっています(それぞれ39.2%、36.5%)。 また『6~9時』の“朝風呂派”は4.8%に留まっており、かなりの少数派ということが窺えます。 職業別に見ると、「自営業」の『6~9時』が13.4%となり、全体の割合を大きく上回っています。 (※「会社経営」、「団体職員」、「その他」はn数僅少のため参考値扱い) (※グラフの数値で、2.0%未満は一部表記を省略)

入浴中の行動について

湯船に浸かる頻度については、夏と冬で頻度に違いが出ており、「毎日」浸かる頻度で約2割、「湯船には浸からない」頻度で約1割の違いが出ています。 シャンプーや石鹸を誰が選んでいるかについては、未既婚別で傾向に差が出ており、さらに既婚者は男女でも傾向に違いが見られました。複数人で共有して使う場合は、女性が選んだものを使うケースが多いことが窺える結果となりました。

設問5:あなたは以下の季節において、どのくらいの頻度で湯船に浸かりますか。(夏季、冬季、それ以外)

【湯船に浸かる頻度 季節別グラフ】

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湯船(浴槽)にお湯を溜めて浸かる頻度を季節ごとに聞いてみたところ、「毎日」入る割合は、夏季(7~9月)で46.2%、冬季(12~2月)で65.2%と19.0ポイントの差が出ています。 また「湯船には浸からない」割合は、夏季で14.9%、冬季で5.5%とこちらは9.4ポイントの差が出ています。 男女別でみると、夏季は男性の方が「毎日」浸かる割合が高いのに対し、冬季は女性の割合が高くなっています。 逆に「湯船には浸からない」割合は、わずかな差ですが、夏季は女性の割合が高く、冬季は男性の割合が高くなっています。 (※グラフの数値で、2.0%未満は一部表記を省略)

設問6:あなたは浴槽に張ったお湯をどのくらいの頻度で替えますか。

【お湯の交換頻度 全体グラフ】

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浴槽に溜めたお湯を交換する頻度は、「毎回」の割合が74.6%となっています。以降、「2回に1回」(15.4%)、「3回に1回」(7.2%)、「4回以上に1回」(2.7%)と続いています。毎日のことなので、きれいなお湯に浸かりたいという意識が窺えます。

設問7:シャンプーなどの利用について、あてはまるものをそれぞれお答えください。

【シャンプー使用状況 性別未既婚別グラフ】

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シャンプーの使用状況を見てみると、「自分専用のものを使っている」が59.1%、「自分で選んだものを複数人で共有している」が28.0%となっています。 性別・未既婚別に見てみると、「自分専用のものを使っている」割合は、男女とも、未婚者が高くなっています(ともに6割以上)。 『女性・既婚』者は、他の層と比べて「自分で選んだものを複数人で共有している」割合が高く、4割以上(44.5%)となっています。

【他人が選んだシャンプーを複数人で共有している場合の購入者 性別未既婚別グラフ】

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シャンプーについて、「他人が選んだものを複数人で共有している」を選んだ人に具体的に誰が選んでいるのか聞いたところ、未婚者は圧倒的に「親」が多く、既婚者、特に既婚男性は「配偶者」が選んでいる割合が94.5%となり、既婚男性全体で見た場合の、いわゆる“嫁シャン率”は17.3%となっています。 (※「女性・既婚」者はn数僅少のため参考値扱い)

入浴以外について

入浴時に体を洗う以外では、「ぼーっとする」「考え事をする」割合が高く、『のんびりしたい』という意識が高いことが窺えます。 バスタオルの使用については、「毎回洗う」という割合は約5割となっています。残りの4割強については、洗濯の負担を減らしたいと考えている家庭が多いのかもしれません。 風呂掃除の頻度は週1回以上の割合が8割を占めています。

設問8:あなたは入浴の際に、体を洗う以外にすることはありますか。

【体を洗う以外ですること 性別グラフ】

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体を洗う以外でお風呂で何をするかについて聞いたところ、「ぼーっとする」が43.9%で最も多く、次いで「考え事をする」(29.3%)、「半身浴」(16.6%)と続き、お風呂の中で『のんびりしたい』という方が多いことが考えられます。特に女性はその傾向が高く、上記3項目はいずれも10ポイント前後、女性が高くなっています。さらに女性は、「ストレッチ・マッサージをする」(17.8%)、「歯を磨く」(17.3%)も高くなっています。 全体的に、男性に比べ女性の方がお風呂の中で色々しているようで、「体を洗う以外は何もしない」という割合は、男性の方が女性に比べ10ポイント以上高くなっています。

設問9:あなたがお使いになったバスタオルはどのくらいの頻度で洗濯していますか。

【バスタオル洗濯頻度 全体グラフ】

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バスタオルを洗う頻度については、「毎回使うたびに洗っている」割合は51.9%と半数を超えています。 一方「バスタオルは使用してない(スポーツタオルやフェイスタオルを使っている)」という割合も1割近く(9.7%)に上っています。これはバスタオルの洗濯回数を減らすのと同様に、洗濯物の量を抑えるために行っているものと考えられます。

設問10:あなたのお宅では、どのくらいの頻度でお風呂掃除をしますか。

【風呂掃除頻度 全体グラフ】

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お風呂を掃除する頻度は全体の半数以上が、「週に2回以上」(58.1%)となっています。「毎日洗う」という方も多いかもしれません。 「週に1回程度」の割合は23.0%となり、全体の8割以上が1週間に1回以上、掃除をしているという結果となっています。

欲しいお風呂グッズ(自由回答)

お風呂グッズとして欲しいものとしては、テレビや本、音楽プレーヤーといった、お湯に浸かりながら楽しめるものが上位を占めました。その他も携帯電話やパソコン、携帯ゲーム機といった電化製品が多く見受けられます。 その他では、「湯船につかるだけでよごれが落ちて肌がつるつるになる入浴剤」といった夢のような商品や、「緊急地震速報がわかるもの」など現実的に必要なものなどが挙がっています。

設問11:あなたが、「お風呂で使えるような防水モデルが出て欲しい」と思うものや、    「こんなお風呂グッズが欲しい」と思うものがあれば、理由とあわせてお答えください。

【 欲しいお風呂グッズとして多かったご意見(上位10傑) 】
  • < 1位>  テレビ(ワンセグ含む)                    55件
  • < 2位>  読書できるもの(濡れない本、カバーetc)            42件
  • < 3位>  音楽プレーヤー(スピーカー、ヘッドフォン含む)         37件
  • < 4位>  携帯電話・スマートフォン                   30件
  • < 5位>  パソコン                           27件
  • < 6位>  防カビグッズ(カビがつきにくい商品)             22件
  • < 7位>  マッサージ器具                       17件
  • < 8位>  タブレット                         16件
  • < 9位>  携帯ゲーム(NintendoDS、PSPetc)             14件
  • <10位>  ラジオ                           12件

【 欲しいお風呂グッズのその他のご意見 】
  • 障害者でも安心して入れる設備                 (61歳、男性)
  • 湯船につかるだけでよごれが落ちて肌がつるつるになる入浴剤   (55歳、男性)
  • 声でコントロール出来るシャワー。髪の毛を洗い再度シャワーを出すときに 目をつむりながら蛇口を探すのが大変だから。          (40歳、女性)
  • スマートフォンのタッチパネルが濡れても操作できるような商品  (19歳、男性)
  • 緊急地震速報がわかるもの                    (68歳、女性)

日々の生活の中でのお風呂の位置づけについて、「ただ体を洗うためだけの場所」「リラックスする場所」など皆さん様々な考えがあるようです。10分で出てしまう人もいれば、1時間以上入る人もいるなど、お風呂1つとってもいろいろな方がいるのだなと改めて考えさせられました。 そんな私は、普段お湯には浸からず15分程度で出てしまうことがほとんどです。どちらかというと「体を洗うだけの場所」と考えています。ただし仕事で疲れたときやちょっとした運動をした後などは「お湯に浸かりたいなぁ」と思うことがよくあります。 お湯に浸かることは健康にもよく、疲れを取る効果も大きいようなので、私のように普段入らない方は、近くの銭湯や温泉施設に気分転換も含めて出かけてみるのはいかがでしょうか。きっとお風呂上がりの“一杯”は格別ですよ!!