カメラに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.71 カメラに関する調査

みなさんはカメラをお使いですか。 毎日持ち歩くケータイ(携帯電話)やスマホ(スマートフォン)に付いているカメラで、撮影が手軽で身近なものになりました。 また、一方で本格的に写真の画質を重視したカメラを持つ人も増えているように思います。 今、カメラをどのような場面で使い分け、どのようなメリット・デメリットがあるのか知りたく、今回は、10代~60代のバルクルーメンバーに、カメラの利用状況について聞いてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,136人 男性560人(年代別内訳: 10代/43、20代/102、30代/104、40代/103、50代/104、60代/104) 女性576人(年代別内訳: 10代/54、20代/104、30代/104、40代/105、50代/105、60代/104)
調査日時 2013年5月22日(水)~5月24日(金)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • カメラの使用者は97%!!
    • そのうち約7割がデジタルコンパクトカメラを使っています。 さらにその約6割弱が「月に1回以上」使用していて、生活に密着して使用されていることが窺えます。
    • 未就学のお子様がいる方は、カメラの使用頻度が高い!!
    • デジタルコンパクトカメラの「週4日以上」使用者は13.9%と全体(4.8%)の約3倍という結果となりました。 また、スマホのカメラの「週4日以上」も19.4%と、全体(9.9%)の約2倍となっていました。
    • カメラによって求めることが違う!?
    • カメラによって、『機能』と『手軽さ』とで気に入っている点でも、不満の点でも大きく差が出ており、使い分けしているポイントが窺えます。
    • 写真データの保存はパソコンに!!
    • デジタル一眼レフカメラ・デジタルミラーレス一眼レフカメラ・デジタルコンパクトカメラは、7割以上が写真データを「パソコンに取り込んで保存している」という結果になりました。

カメラの使用状況と頻度について

カメラの使用状況をお聞きしたところ、約50%の人が2種類以上のカメラをお使いで、そのうち60%がカメラによって使い分けをしているようです。 お使いのカメラの使用頻度はどのくらいなのでしょう。 毎日使う方、年に数回旅行等のイベントでしか使わない方、様々だと思います。 あなたはどのくらいお使いになりますか。

設問2:あなたがお使いのカメラであてはまるもの全てお答えください。さらにその中で主にお使いのカメラを1つお答えください。

【カメラの使用状況 全体グラフ】

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お使いのカメラで一番多かったのは、「デジタルコンパクトカメラ」で、約7割(69.3%)となっています。 主に使うカメラとしても、ほぼ半数の人(47.1%)が「デジタルコンパクトカメラ」を挙げています。 「デジタル一眼レフカメラ」や、「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」の普及は急激に伸びていると予想していましたが、「デジタルコンパクトカメラ」や、「スマホのカメラ」、「スマホ以外のケータイのカメラ」にまだまだ水をあけられている結果となっていました。

設問4:あなたは、普段どのくらいの頻度でカメラをお使いですか。平均して1番近いものをお答えください。

【カメラの使用頻度 使用カメラ別グラフ】

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カメラの使用頻度を使用カメラ別に見ると、「スマホのカメラ」の『週1~3日程度』が30.4%となり、【週1日以上】で見ても約4割(40.3%)と、最も高い結果となりました。 「デジタル一眼レフカメラ」、「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」、「デジタルコンパクトカメラ」は、【週1日以上】では大きな違いはありませんが、『月に2~3日程度』をみると、「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」の使用者の割合が高くなっており、【月に2~3日以上】では半数を超えて「スマホのカメラ」に迫る勢いです。

【未就学児がいる方の使用頻度 使用カメラ別グラフ】

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未就学のお子様がいる方は、カメラの使用頻度が高いのではないかという仮説のもと、その中でも使用者の多い「デジタルコンパクトカメラ」と「スマホのカメラ」に注目してみました。 「デジタルコンパクトカメラ」の使用者の使用頻度を見ると、『週4日以上』は13.9%と全体(4.8%)の約3倍、『週に1~3日程度』も22.2%で、全体(11.9%)の約2倍となり、大きな差が見られました。 また、「スマホのカメラ」についても、『週に1~3日程度』はさほど差が見られませんでしたが、『週に4日以上』は19.4%と、全体(9.9%)の約2倍となっており、「デジタルコンパクトカメラ」、「スマホのカメラ」とも、仮説通り未就学のお子様がいる方が頻繁に使用する人が多いという結果になりました。

撮影場面と被写体について

最近はSNS等に載せるために、イベントの時だけでなく、普段にも写真を撮ることが増えたという人も多いのではないでしょうか。 みなさんは、どのような場面で、どのような被写体を撮影していますか。 それはカメラによって違いがあるのでしょうか。

設問5:どのような場面で、カメラをお使いになりますか。

【撮影場面 使用カメラ別グラフ】

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使用カメラ別に、どのような場面でカメラを使用するか尋ねたところ、『旅行の時』、『記念日(誕生日・結婚記念日等)』、『結婚式』、『記念撮影』等、イベントに関するシーンは、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」が多くなっています。 特に『旅行の時』、『記念撮影』では、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」と「スマホのカメラ」・「スマホ以外のケータイのカメラ」で20ポイント以上も差が見られるものもありました。 一方、「スマホのカメラ」・「スマホ以外のケータイのカメラ」は、『日常生活』、『面白いものを見た時』が半数以上という結果となりました。 『その他』以外のどの場面でも、「スマホのカメラ」は「スマホ以外のケータイのカメラ」の値を上回っており、スマホの普及と共にスマホのカメラの使用が増えていることが窺えます。

設問6:あなたはどのような被写体を撮影しますか。

【被写体 使用カメラ別ランキング表】

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使用カメラ別に被写体について見てみると、上記の撮影場面と同様違いが見られました。 どのカメラも、『旅先の風景』が1位2位の上位にきていますが、『身近な風景』を見ると、「スマホのカメラ」と「スマホ以外のケータイのカメラ」では1位、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」では4位5位の順位となりました。 また、『家族(子ども以外)』に関しては、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」では2位3位と上位に入っていましたが、「スマホのカメラ」と「スマホ以外のケータイのカメラ」では4位5位という順位となりました。 「スマホのカメラ」と「スマホ以外のケータイのカメラ」は、『身近な風景』の他に『料理』もランクインしており、より生活に密着した被写体を取るということが見て取れます。

カメラの満足・不満点と写真の保存方法について

皆さんが普段写真を撮られる中で、こんな写真が撮りたい!でも思っているように撮れない!と不満に思うこともあるのではないでしょうか。 現在お使いのカメラについて、不満点をお聞きしたところ、デジタル一眼レフカメラ・デジタルミラーレス一眼レフカメラ・デジタルコンパクトカメラは、サイズの不満が高く、スマホのカメラ・スマホ以外のケータイのカメラは性能の不満が高いという結果となりました。 また、撮った写真のデータの保存はどのようになさっていますか。 フィルムカメラとは違い、データの保存が肝心となります。みなさんはどのような保存方法をしているのでしょうか。

設問7:今お使いのカメラの気に入っている点はどのような点ですか。

設問8:今お使いのカメラの不満な点はどのような点ですか。

【カメラの気に入っている点・不満点 使用カメラ別ランキング表】

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現在お使いのカメラについて、カメラの種類ごとに気に入っている点、不満点をお聞きしました。 「デジタル一眼レフカメラ」の気に入っている点は、『ズームしてもキレイに撮影できる』が53.7%で最も高い結果となりました。次いで『ブレずに撮影できる』40.3%、『暗くてもキレイに摂れる』34.9%など、他のカメラと比べると機能面を挙げている方が多くなっていました。不満点は、「重い」43.6%、「大きい」35.6%と想像通りの結果となっていましたが、気に入っている点と合わせて考えても、機能に関しては概ね満足して使っている人が多いということがわかりました。 「デジタルコンパクトカメラ」は、『機能が使いやすい』が37.5%、次いで『小さい』37.1%、『軽い』36.5%の順となりました。不満点は、『特になし』が42.7%と最も高い結果となり、それ以降は10%台で、大きな不満は見られない結果となりました。 「スマホのカメラ」は『軽い』が33.2%で最も高く、次いで『写真の保存がしやすい』27.5%、『機能が使いやすい』27.2%の順となりました。不満点は、『特になし』が36.9%と最も高く、次に『充電の持ちが悪い』が28.2%、『暗いとうまく写らない』が25.5%の順となりました。 「スマホ以外のケータイのカメラ」は気に入っている点で最も多いものが『特になし』(38.6%)となっており、他のカメラと比べるとやや評価が落ちる結果となりました。また、『軽い』26.3%、『小さい』26.1%という点は良し、としつつも、『画面が小さい』(21.7%)点には不満を感じているようです。 カメラによって、機能と手軽さとで気に入っている点でも、不満の点でも大きく差が出ていて、使い分けしているポイントが窺えます。

設問9:あなたは撮った写真のデータをどのように保存していますか。

【写真の保存方法 使用カメラ別グラフ】

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写真の保存方法についてお聞きしたところ、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」はいずれも『パソコンに取り込んで保存している』が70%以上という結果となりました。それに対して、「スマホのカメラ」45.3%、「スマホ以外のケータイのカメラ」30.7%となっており、25ポイント以上の差が見られました。 『現像して保存』は、「スマホのカメラ」・「スマホ以外のカメラ」では10%以下となりました。一方で、『メモリーカードのまま、保存している』は、いずれも30%以上と高くなっていました。 被写体の違いもあるのか、「デジタル一眼レフカメラ」・「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」・「デジタルコンパクトカメラ」は、現像をしたり、他の媒体への保存をしており、対する「スマホのカメラ」・「スマホ以外のカメラ」は、メモリーカードに保存しているだけが多く、どちらかというと撮りっぱなし、という傾向が見られました。

設問10:あなたは、写真の共有サービスは利用していますか。している場合、どちらのサービスをお使いですか。

【写真の共有サービス利用状況 全体グラフ】

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写真の共有サービスとして最近は数多くあるようですが、利用状況をお聞きしたところ、8割以上が「利用していない」となっていました。 利用している方(全体の1割強の方)に、具体的利用サービスをお聞きすると、「Picasa」(31.9%)が一番多く、次いで「Yahoo! Box」(25.2%)、「Dropbox」(24.5%)となっていました。 今回お尋ねした15サービスのうち、約3分の2は、1割を満たない利用状況となっており、上記の保存方法の結果と合わせて考えても、まだまだパソコンに保存しているだけの方が圧倒的多数のようです。

カメラに関する困りごとについて(自由回答)

もともとカメラは老若男女が使うツールですが、ケータイカメラの普及と、本格派カメラの流行で、カメラの使用も多様化してきています。 そのため、困っていることもたくさんあるのではないでしょうか。

設問11:カメラに関して困ったこと・困っていることがあればご自由にお書きください。

【 カメラ性能についてのご意見 】
  • 多機能すぎると使いこなせない たくさん取った写真の上手な保存方法が分からない(39歳、女性)
  • 性能の良いデシタルカメラを持っていても外出のときに忘れたりして結局携帯などで撮影してしまことが増えた。 (41歳、女性)
  • レンズフードを使用していてレンズ交換するときのキャップをなくしてしまう(64歳、女性)
  • バッテリーの持ちが悪い(52歳、男性)
  • 一眼レフの画質に惚れ込んだが、重くて持ち運びしづらいこと。(28歳、男性) 
  • 一眼レフで撮ると、仕上がりがきれいなので、いつも使いたいが、カメラが重くて肩と腰が痛くなること (63歳、女性) 

【 撮影についてのご意見 】
  • シャッターを押してからすぐ写真が撮れないので、子供のカワイイ顔をとりそこなってしまうときがある(28歳、男性)
  • 動きの速いペットの写真が撮れない(44歳、女性)
  • 逆光環境を撮る場合がむずかしい(26歳、男性)
  • スマホのカメラは被写体が動いてしまった後にシャッターが切られ、良い瞬間に間に合わないことが多い(50歳、女性)
  • 夜景がきれいに写せない。(29歳、女性)
  • 写した風景の色が見た自然そのものの色にでないこと。(28歳、男性)  
  • ズームにすると画像が荒くなること(39歳、女性)
  • ズームがもっとできたら便利(49歳、女性)

【 写真データについてのご意見 】
  • 最終的にデータをどう保存するのか悩んでいます。(64歳、男性)
  • データーの保存、バックアップが面倒。 (43歳、女性)
  • デジカメだと撮りすぎてしまうこと(51歳、男性)

今回調査をするにあたって調べていた時に、カメラに関する商品は、カメラ本体だけでなく、レンズなどのオプション品もとても多いことが分かり、趣味にしている年齢層も幅広く、こだわりの強いものなのだと感じました。 それを裏付けるように、カメラは97%の人が使用し、手軽な撮影から、こだわりの一枚にまで、楽しみ方が多様なことが窺えました。 使い分け方法も多要素で、場面や被写体だけでなく、カメラのメリット・デメリットの要因まで様々で、自分にあった撮影方法を選んで使用しているようでした。 自分が撮影したい写真に見合ったカメラ選びが重要ですね。