年賀状に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.67 年賀状に関する調査

2013年を迎えて、今年の干支は「巳」ですね!今年の年賀状で印象に残っているものはありますか。毎年出す年賀状だからこそ、こだわりを持っていたり、面倒に感じている事もあるのではないのでしょうか。 最近では、メールや新しいSNSサービスなどの通信手段が増えて、年賀状を出す状況も変化しているようです。 そこで、今回は10代~60代のバルクルーメンバーに、年賀状について聞いてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
調査日時 2012年12月26日(水)~12月28日(金)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 年賀はがきは家で印刷派が多数!
    •  どのような年賀はがきを出すのかを聞いたところ、「好みのテンプレートや素材を選んで印刷したもの」が最も多く過半数(55.0%)となりました。お店に注文する人は少数派のようです。
    • 10代は年賀はがき離れが進んでる!?
    •  5年前と比べて出す年賀はがきは「減少した」が過半数(51.4%)を占める結果となった10代。主な理由としては、「メールで済ますから」が最も多くなりました。 また、「周りがあまり出していないから」という理由も挙がっており、はがきで出す年賀状よりも手軽なメールでの挨拶が主流になってきているのかもしれません。
    • 失敗しない決め手は印刷機!
    •  年賀はがきの作成時、失敗してしまう事ってありますよね。  皆さんに聞いたところ「印刷する際に、はがきの上と下を逆に印刷してしまう」が最も多い失敗のようです。  逆だと気付いた時には、全て印刷が終わっていたっていうショックな事、ありませんか。

年賀はがきの作成について

年賀はがきは例年何枚出していますか。 そして、どのような年賀はがきを出していますか。 皆さんが例年作成している年賀はがきについて聞いてみました。

設問1:年賀はがきは、例年何枚ぐらい出しますか。(ひとつだけ)

【年賀はがきを出す枚数 年代別グラフ】

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年賀はがきを出す枚数は、全体では「10枚未満」が最も多く18.4%、次いで「51~100枚未満」(14.3%)、「10~20枚未満」(13.5%)となっています。 年代別でみると、10代は「10枚未満」が、他の年代と比べて最も多く、約4割(43.8%)となりました。 また、「51枚~100枚未満」、「100枚以上」出す割合は、50代が最も多くなりました(合わせて39.0%)。 50代とは反対に、20代は「はがきでは年賀状を出さない」が最も多く、約4割(37.8%)となりました。

設問2:出す年賀はがきはどのようなタイプですか。(いくつでも)

【出す年賀はがきのタイプ 年代別グラフ】

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どのような年賀はがきを出すのかを聞いたところ、「好みのテンプレートや素材を選んで、家で印刷したもの」が最も多く55.0%、次いで「使いたい写真を選んで、家で印刷したもの」(23.6%)、「はがきに既に柄が入っているもの」(17.2%)となりました。 「好みのテンプレートや素材を選んで、家で印刷したもの」は、年代が上がるにつれて割合が高くなる傾向が窺えます。 また、10代は「手書きや判を押すなど、一枚ずつ作成したもの」が他の年代と比べて多く、約2割(20.3%)となりました。出す枚数が少なめなので、じっくり作成する、ということでしょうか。 全体的にみて、お店に注文する人は少ない結果となりました。

設問3:自分で年賀はがきを作成する際、使用する素材は何ですか。(いくつでも)

【使用する素材グラフ 未既婚別グラフ】

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自分で選んだ素材を使用している、という人に使用する素材について尋ねたところ、「インターネット上にある、無料のテンプレートや柄」が最も多く約6割(60.2%)となりました。 未既婚別で見ると、「家族が写った写真」が大きく差が出ており、未婚に比べて既婚が18.7ポイント高くなっています。 反対に、「カラーサインペン、色鉛筆、絵の具」、「シール、マスキングテープ」は、未婚の方が既婚に比べて、やや高くな っています(それぞれ、7.0ポイント、4.9ポイント)。

年賀はがきの増減とSNSサービスについて

5年前と比べて、出す年賀はがきは増えましたか。それとも減りましたか。 減ってしまった理由は何でしょうか。 SNSのアカウントを利用したサービスも出てきている事も、関係しているのでしょうか。

設問4:5年前と比べて、出す年賀はがきの枚数は変わりましたか。(ひとつだけ)

【出す年賀はがきの増減 年代別グラフ】

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5年前と比べて、出す年賀はがきの枚数は「ほとんどかわらない」が最も多く、55.4%となりました。 中でも、30~50代は「ほとんどかわらない」が6割を超える結果となりました。 増減をみると「増加した」より「減少した」が多く、30.6ポイント差となりました。 10代は約5割が「減少した」となり、他の年代に比べて最も多くなりました。 反対に、「増加した」割合が最も高いのは、20代で15.5%となり、全体と比べて8.5ポイント差となりました。

設問5:何故、出す年賀はがきの枚数が減りましたか。(いくつでも)

【出す年賀はがきが減った理由 減少した人全体グラフ】

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【出す年賀はがきが減った理由TOP5 年代別表】

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出す年賀はがきが減少した理由を聞いてみたところ、「交流が狭まったから」が最も多く、41.1%となりました。 次いで、「メールで済ますから」(25.5%)、「はがきを作成するのが面倒だから」(22.9%)となりました。 年代別にランキングをすると、「交流関係が狭まったから」という理由は、10代から年代を追うごとに割合が高くなっていく傾向が窺えます。 また、10、20代は「メールで済ますから」という理由が最も高くなっています。

設問6:相手の住所がわからなくても、Facebook、mixi、TwitterのようなSNSのアカウントを利用して年賀状を送ることが出来るサービスを利用したことがありますか。(ひとつだけ)

【SNSサービスの認知、経験有無 年代別グラフ】

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SNSでの年賀状サービスの認知は、過半数が「知らない」(54.3%)という結果になりました。特に、60代は約7割(66.5%)となっており、世代間の差が見られました。 20代は約1割(9.3%)が「毎年利用している」となり、他の年代に比べて利用している割合が高くなりました。

年賀の挨拶と年賀はがきの失敗について

1月1日に日付が変わった数時間は、携帯電話会社によっては規制がかかることもあるメールや電話ですが、皆さんは実際利用していますか。 また、年賀はがきを作成する際に、いつも気を付けているのに失敗する事ってありませんか。 皆さんのあるある失敗事項を聞いてみました。

設問7:毎年1月1日に年賀の挨拶として、メールや電話はしますか。 する場合は、だいたいどのくらいの人にしますか。

【年賀の挨拶を送る人数 全体グラフ】

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年賀の挨拶としてメールや電話をするか、する場合は人数を答えてもらったところ、メールをする人は「5人未満」が最も多く35.6%でした。次いで「5~10人以下」が多く13.7%となり、10人以下に送る割合が、ほぼ半数(49.3%)となりました。「メールはしない」人も4割(41.8%)いました。 一方、電話については、「電話はしない」が約7割(68.7%)となり、メールとは違って多くの人が電話はかけないという結果となりました。電話をする人も「5人未満」が最も多く26.6%となりました。

設問8:年賀はがきを出していない人から来たら、年賀はがきを返しますか。(ひとつだけ) ※会社関係やお店からの年賀はがきを除きます。

【年賀はがきを出していない人から来た場合の対処法 未既婚別グラフ】

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年賀はがきを出していない人から来た場合の対処として、「年賀はがきで必ず返す」が最も多く、約6割(60.7%)となりました。次いで「人によって、まちまち」(27.1%)、「何も返さない」(6.4%)となりました。 未既婚別で見ると、未婚に比べて既婚の方が「年賀はがきで必ず返す」割合が高く、16.0ポイントの差が出ています。

設問9:年賀はがきを作る際の失敗はありますか。(いくつでも)

【年賀はがき作成時の失敗  全体グラフ】

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年賀はがきの作成時の失敗で最も多いのは、「印刷する際に、はがきの上と下を逆に印刷した」で29.1%、次いで「印刷機の調子が悪く、線が入ったり、かすれて汚くなった」(21.1%)、「印刷する際に、はがきの表と裏を逆に印刷した」(19.9%)となりました。 上位4つが印刷に関わる失敗が並んでおり、印刷機の操り方や相性が失敗するか否かのカギを握っているようです。

印象に残っている年賀状について(自由回答)

印象に残っているのは、やはり人と違う年賀状ですよね。 毎年送る年賀状だからこそ少しこだわって、印象に残るオリジナル年賀状を作成したいものです。 印象に残っている年賀状についての皆さんのコメントを、一部になりますが男女別にご紹介します。

設問10:受け取った年賀状で、印象に残っているものがあれば教えてください。

【 男性 】
  • 小学生の頃、友人から届いた、オリジナルのクイズが書かれた年賀状(10代)
  • 同じ人から複数枚の年賀状がきて、つなげるとメッセージになっていたもの(20代)
  • アニメの萌えキャラのイラストが衝撃的だった(30代)
  • 毎年干支にちなんだJRの駅へ旅行しその写真を載せた年賀状(40代)
  • 家族の1年間の出来事をおもしろく綴ったもの(50代)
  • 和紙に毛筆で書いた年賀状(60代)            など

【 女性 】
  • 全て手作りで立体的な年賀状(10代)
  • 一言メッセージ以外が、すべて手作り判子で出来た、シンプルでレトロ風な年賀状(20代)
  • 毎年、全面版画の大作を彫って年賀ハガキにしている人がいる。趣味とは言え労力がすごいと思う。(30代)
  • その年の干支の着ぐるみを家族で着て撮った写真で来る家(40代)
  • 家族のイラストを自分で書いて漫画のようにした年賀状(50代)
  • 書道の先生をやっている友人からきた毛筆の年賀状(60代)          など

今回の調査で、5 年前と比べて年賀はがきを出す枚数は「ほとんどかわらない」人が過半数となりましたが、一方で「減少した」人も約4割という結果になりました。 10代に多く見られた「メールで済ます」のように、手軽に新年の挨拶が出来るようになったことが、一要因としてあるようです。 しかしながら、やはり親しい人や遠方の人から毎年新年に届く年賀状って嬉しいものですよね。 上記の印象に残っている年賀状を参考に、来年チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 ご協力くださった方々、ありがとうございました!