国内旅行に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.66 国内旅行に関する調査

お正月休みも明け、だんだんと通常通りの生活に戻られていることと思います。 円高のうちに海外へ行かれた方もいらっしゃるでしょうが、お正月には帰省された方、ゆったりと温泉旅行などに行かれた方など、国内派の方が多いかと思います。 今回は、10代~60代のバルクルーメンバーに、「国内旅行」について聞いてみました。 観光地や宿泊施設について、皆さんの好み、考え方や価値観の違いが見られる結果となっていました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,161人 男性574人(年代別内訳: 10代/59、20代/100、30代/102、40代/101、50代/107、60代/105) 女性587人(年代別内訳: 10代/65、20代/103、30代/102、40代/110、50代/103、60代/104)
調査日時 2012年11月24日(土)~11月25日(日)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 国内旅行の実状
    • この1年で旅行をした方は、全体の約6割となりました。 その中でも3回以上旅行をしている方は全体の約2割にも及びました。
    • 北海道の人気が高い!!
    • 旅行で訪れたことのある中で、お気に入りの観光地のある都道府県では、「北海道」が25.5%で最も高い人気となりました。 47ある都道府県の中で、4人に1人がお気に入りとしており、人気の高さが窺えます。 また、旅行で訪れたことのある都道府県としても約7割(68.4%)の人が「北海道」を選んでいました。
    • 国内旅行は安さと手軽さ?
    • 宿泊施設を選ぶ最重視するポイントは、「価格が安い」(29.4%)となり、次いで、「観光スポットとの立地条件」(12.0%)となりました。また、予約手段では、「インターネットで予約する」が約8割を占め、最も高くなりました。 国内旅行は、『安さ』・『便利さ』・『手軽さ』が重視されている傾向が窺えます。

国内旅行の頻度・同行者・計画性について

この1年で国内旅行に行きましたか?行った方は、誰とどのように計画を立てて、旅行に行きましたか? 一方、国内旅行に行かなかった方々の理由とは何なのでしょうか。

設問:あなたは過去1年以内に、国内旅行に何回行ったことがありますか。(ひとつだけ)

【国内旅行の頻度 全体グラフ】

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設問:旅行に行っていない理由にあてはまるものをすべてお選びください。(いくつでも)

【旅行に行かなかった理由 全体グラフ】

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過去1年以内に「1回以上」旅行している方は、全体の64.8%でした。 旅行に行かれた人の中で一番多いのは「1回」で、25.8%となりました。 また、行かなかった理由として多かった意見は「お金がないから」(55.7%)、「時間がないから」(46.7%)、「特に行きたいと思わないから」(29.1%)と続きました。

設問:旅行に行っていない理由にあてはまるものをすべてお選びください。(いくつでも)

【旅行同行者 性別グラフ】

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旅行の同行者について聞いたところ、男女ともに「配偶者」が最も多くなりました(全体で52.4%)。 男女別に見ると、男性は「同伴者なし」(16.1%)が女性比べ、高くなりました。 一方、「その他」を除く同行者8項目すべてにおいて女性の割合が高く、中でも「親」・「子供」・「兄弟」は、男女間で7ポイント前後の差が見られました。

設問:旅行に行くとき、どこまで計画を立てますか。以下から最も当てはまるものをお選びください。(ひとつだけ)

【旅行の計画性 性別グラフ】

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全体の約4割が「訪れる観光地まで決め、順番や時間までは決めない」となりました。 わずかではありますが、女性の方がツアーを利用する方が多くなりました(9.2%)。

人気の都道府県について

多くの方が旅行で訪れたことのある都道府県、その中でも1番気に入っている都道府県とは? また、今後行ってみたい都道府県とはどこなのでしょうか。

設問:あなたが、今までに旅行で訪れたことのある都道府県はどこですか。 あてはまる都道府県をすべてお選びください。(いくつでも) また、その中で最もお気に入りの都道府県を1つお選びください。(ひとつだけ)

【旅行で訪れた都道府県TOP10 年代別表】

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訪れたことのある都道府県は、「京都府」(75.8%)が最も多く、以下「東京都」(74.3%)、「北海道」(68.4%)、「大阪府」(67.0%)、「神奈川県」(62.0%)が並んでおり、修学旅行の定番である都道府県が上位を占めていることが窺えます。 また、東京ディズニーリゾートがある「千葉県」(57.7%)が6番目の多さとなりました。 年代別に見ると、10代~30代は「東京都」、40代~60代は「京都府」が1位となりました。全体3位の「北海道」は比較的年代が高くなる方が多くなっており、逆に10代・20代は、「沖縄県」がランクインしているのも特徴的でした。

【お気に入りの都道府県TOP10 年代別表】

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設問:今後、旅行で訪れてみたい都道府県はどこですか。(いくつでも) ※すでに訪れたことがある都道府県は除きます。

【旅行で訪れたい都道府県TOP10 年代別表】

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今後訪れてみたい都道府県の中で、最も人気があったのは、「沖縄県」(30.4%)となりました。すべての年代で最も高い人気となりました。 次いで、「鹿児島県」(19.8%)、「北海道」(17.3%)となりました。 目を引くのが「長崎県」(12.8%)、「宮崎県」(12.8%)、「熊本県」(10.7%)、「福岡県」(10.6%)と、先述の「鹿児島」も含めTOP10以内に九州が5県も入っており、九州に注目が集まっていることが窺えます。 また、全体4位の「高知県」人気は、坂本竜馬や四万十川など、ドラマ等の影響もあるのでしょうか。

宿泊施設選びのポイントと予約方法について

みなさんは宿泊施設を選ぶとき、何を重視して選んでいるのでしょうか。 また、予約するときによく使う手段と方法は何なのでしょうか。

設問:宿泊施設を選ぶときのポイントは何ですか。 次のうちから重視するポイントをすべてお選びください。(いくつでも) またその中で最も重視するポイントを1つお選びください。(ひとつだけ)

【宿泊施設を選ぶ際のこだわりのポイントTOP10 全体グラフ】

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宿泊施設を選ぶ際に重視するポイント・最も重視するポイントを36項目から選んでもらったところ、ともに「価格の安さ」(それぞれ64.8%、29.4%)が最も多くなりました。 「浴室の清潔感」や「部屋のタイプ(ダブル・ツインなど)」は、重視するポイントとして割合が高い割に、最も重視するポイントは低くなっていました(それぞれ0.8%、0.5%)。また、「名産・名物料理が食べられる」は、重視するポイントでは8位(35.8%)ですが、最も重視するポイントとしては、上位5位に入っていました(7.8%)。

設問:宿泊施設を予約する際、主にどのような手段で予約しますか。(ひとつだけ)

【宿泊施設選びの重視するポイントベスト10 性別グラフ】

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宿泊施設を選ぶ際の重視ポイントを男女別に見ると、「観光スポットとの立地条件」が男女間で22.1ポイントの大きな差が見られました。次いで「交通の利便性」も17.2ポイント差で女性の方が高くなっておりました。 また、「客室の清潔感」・「浴室の清潔感」といった項目も、それぞれ16.9ポイント、15.2ポイントと女性の方が高くなっており、清潔感に対する女性の意識の高さが表れた結果となりました。

設問:上記の方法で予約する際、主にどのような方法で予約しますか。(ひとつだけ) ※交通機関などとのパックプランを利用する場合も含めてお答えください。

【宿泊施設予約の手段・方法 全体グラフ】

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宿泊施設の予約手段をとしては、「インターネットで予約する」が約8割(79.4%)を占め、最も多くなりました。 予約方法別に見ても、「宿泊施設」、「旅行会社・代理店」、「観光案内所」のいずれも「インターネットで予約する」が高くなっていました。 「インターネットで予約する」以外では、「宿泊施設」の「電話予約」(18.3%)、「旅行会社・代理店」の「直接出向いて予約する」(11.4%)がそれぞれ全体より高くなっていました。

旅行について(自由回答)

皆さんの今まで訪れた中で1番のお気に入りの観光地はどこなのでしょうか。 また、旅行に関することを自由に書いていただきました。

設問:今まで訪れた中でお気に入りの観光地とその理由など、旅行に関するご意見を自由にご記入ください。

【 旅行についてのご意見 】
  • 旅行は日々の疲れなどを癒してくれるもので、どこに行ってもお気に入りの場所が できる素晴らしい時間。  (28歳、女性)
  • 金がかかりすぎる。  (19歳、男性)
  • 温泉に入ってのんびりできれば何も望みません。  (47歳、男性)
  • 旅先に知り合いのいない旅行は少しくらい恥をかいてもそれで終わり。普段できないようなことに挑戦したりするのはすごくいい思い出になります。  (19歳、男性)
  • 青春18きっぷの旅。  (37歳、男性)
  • 旅行は思い出がたくさんできて、楽しい。  (49歳、女性)            など

【 お気に入りの観光地についてのご意見 】
  • 孫達と一緒に行った沖縄。海あり、プールあり。歴史に触れる観光地もあらば、新しい施設もあって、とても楽しかった。ファミリーで楽しめる旅行がいいです。   (61歳、女性)
  • 北海道。景色の次元が違う。  (29歳、男性)
  • 会津若松。歴史と伝統を重んじる文化が連綿と受け継がれている町。四季折々豊かな自然、古い町並み、人のぬくもり・・あの風情は当地では味わえない。  (47歳、男性)
  • 熊野や伊勢。やっぱり日本の神様がいらっしゃる場所はよいところです。  (44歳、女性)
  • 城之崎温泉です。外湯めぐりと風情がたまらなく美しいです。(19歳、女性)          など

旅行で訪れたことのある都道府県は、1位「京都府」でした。2位の「東京都」とともに修学旅行などでも訪れる機会があり、納得の結果といったところでしょう。 これに対して、お気に入りの観光地のある都道府県は、1位「北海道」、次いで、2位「沖縄県」、3位「京都府」がランクインしました。また、訪れてみたい都道府県は「沖縄県」が1位、「鹿児島県」2位、「北海道」3位となっており、年齢問わず北と南、「北海道」と「沖縄県」は注目を浴びているようです。 宿泊施設を選ぶときのポイントでは「価格の安さ」・「観光スポットからの立地条件」が、予約方法ではインターネットが上位を占めており、『安くて便利』というポイントが国内旅行では優先される傾向が高いと感じました。