ラーメンに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.64 ラーメンに関する調査

昔から高い人気を誇り、国民食とも言えるラーメン。最近では専門店も多く立ち並び、激戦区と呼ばれる街も多く存在します。私たちの生活に最も身近な存在と言っても過言ではないラーメンについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。 今回は、10代~60代のバルクルーメンバーに、ラーメンに対する考えについて聞いてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,228人 男性615人(年代別内訳: 10代/98、20代/102、30代/100、40代/106、50代/105、60代/104) 女性613人(年代別内訳: 10代/92、20代/103、30代/102、40代/109、50代/107、60代/100)
調査日時 2012年2月21日(火)~2月24日(金)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 日本人はやはりラーメンが大好き!!
    •  「好き」と「やや好き」の合計が94.0%となり、ラーメンの人気の高さを実証しています。  男性は「好き」と「やや好き」で96.9%と極めて高く、女性も91.2%と9割を超えるなど偏りなく人気があることが窺えます。
    • 王道「醤油ラーメン」が貫録の1番人気!
    •  一番人気のラーメンは27.6%で昔ながらの「醤油ラーメン」となりました。  次いで味噌ラーメンが19.5%、豚骨ラーメンが19.4%で続き、ブームのつけ麺や豚骨醤油ラーメンなどを抑えて定番のラインナップが上位を固めました。
    • 店選びは何よりスープが重要!!
    •  お店を選ぶポイントはスープが大きな決め手となっているようです。  ラーメン店を「スープの好み」で選ぶ割合が73.7%で最も高く、次いで「麺の好み」(51.1%)となっています。  女性は「お店が清潔」とする割合も40.9%と高くなっています。

ラーメンの好感度について

全体の9割以上が「ラーメンが好き」(「とても好き」+「やや好き」)という結果になりました。 性・年代別に見てもほぼすべての年代で「ラーメンが好き」が9割を超え、ラーメンの人気が改めて実証される形となりました。 ラーメンの摂食頻度では、『カップ麺』が最も身近な存在である点や、外食頻度について男女間に大きな差があることがわかりました。

設問:あなたはラーメンがお好きですか。

【ラーメン好感度 性年代別グラフ】

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全体の94.0%が「とても好き」あるいは「やや好き」とし、正にラーメン人気を象徴するような結果となりました。 性・年代別に見ても、最も割合の低い60代女性でさえ86.8%となっており、それ以外はすべて9割を超えているという結果からも、老若男女問わずラーメンが愛されていることが窺えます。

設問:あなたはどれくらいの頻度でラーメンを食べますか。

【カップ麺摂食頻度 性別グラフ】

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カップ麺の摂食頻度については、全体では「月に2、3回」が20.3%で最も高い割合となり、次いで「月に1回」(19.8%)、「週に1回」(18.5%)と続いています。 男性の方がやや頻度が高く、「月1回以上」の割合は男性は73.2%、女性は63.2%となっています。 1人あたりの年間平均摂食回数(※)を算出してみると、全体で30.2杯、男性35.9杯、女性24.6杯となっており、男女の差は10杯以上になっています。 (※)1人あたりの平均摂食回数について 平均摂食回数は、各頻度の日数を下記の回数に置き換え、各頻度のn数を掛けたものを、全体のn数で割ることにより算出しています。 毎日…365回 週に2、3回…104回 週に1回…52回 月に2、3回…24回 月に1回…12回 3ヶ月に1回…4回 半年に1回…2回 1年に1回…1回 それ以下、全く食べない…0回

【インスタント麺摂食頻度 性別グラフ】

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インスタント麺の摂食頻度も、全体で「月に2、3回」が21.7%で最も多くなっています。以降も「月に1回」(19.1%)、「週に1回」(17.2%)と続き、『カップ麺』とほぼ同じ結果となっています。 「週1回以上」の割合について、『カップ麺』と『インスタント麺』で比較すると、男性は『カップ麺』35.0%:『インスタント麺』29.2%となっており、男性はより手軽な『カップ麺』を主に利用していることが窺えます。逆に女性は、わずかですが、『カップ麺』21.3%:『インスタント麺』22.1%で、『インスタント麺』の方が高くなっています。

【外食でのラーメン摂食頻度 性別グラフ】

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一方、ラーメンを家ではなく外食で食べる割合については、男女間で大きな差が見られます。 男性で最も割合が高いのが「月に1回」の25.4%、女性で最も割合が高いのが「3ヶ月に1回」の22.2%となっています。 「月に1回以上」の割合は男性が64.0%、女性が40.6%と20ポイント以上の差が見られます。年間平均摂食回数を見ても、男性が22.7杯、女性が12.4杯と10杯以上の差があります。このことから、女性にとってラーメン店は未だ入りにくい場所なのかもしれません。

【1年間に食べるラーメンの杯数 年代別グラフ】

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1年間に食べるラーメンの杯数を麺ごとに見てみると、『カップ麺』を年間で最も多く食べるのは「20代」となっており、平均で年間に食べる量が40杯を超えています。若い年代ほど年間の摂食量が多い傾向が見られますが、目を引くのが『インスタント麺』で3番目に多い数字を示しているのが「60代以上」という部分です。調理の手間が少ないインスタント麺が高齢の方に受けているのではないでしょうか。 『外食』は「10代」の数字が低く、「30代」が20.9杯で最も多くなっています。

好みのラーメンについて

昔ながらの「醤油ラーメン」が今でも最も高い人気を誇っているようです。2位以降も「味噌」、「豚骨」、「塩」と定番の4種類が未だ根強い人気であることが窺えます。 麺は好みの太さが男女間できれいに分かれる結果となりました。

設問:あなたが好きなラーメンの種類をすべてお答えください。

【好きなラーメンの種類 性別グラフ】

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好きなラーメンの種類については、様々な味のラーメンが出る中、上位4つは不動の定番が並んでいます。中でも最も割合が高いのは27.6%の「醤油ラーメン」となりました。 定番の4つに次ぐのは、"家系(※)"で知られる「醤油豚骨ラーメン」(6.2%)、近年専門店もできている「坦々麺」(4.7%)となっています。 ※家系・・・屋号に「~家」とつくラーメン店が多かったことから、そのように呼ばれている。

設問:あなたが好きな麺の種類をすべてお答えください。

【好きな麺の種類 性別グラフ】

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好きな麺の種類については、最も割合が高いのは、40.3%の「中細ストレート麺」となっています。次いで39.8%の「中細ちぢれ麺」、31.7%の「極細ストレート麺」と続いており、やや細い方が人気が高い結果となっています。 男女別に見ると、「極細、中細」の細目は女性、「中太、極太」の太目は男性の割合がそれぞれ高く、男女間での好みに違いが見受けられます。

設問:あなたが好きなトッピング(具材・調味料)をすべてお答えください。

【好きな具材(トッピング) 性別グラフ】

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好きな具材(トッピング)は、「チャーシュー」が全体の約8割程で最も人気が高くなっています。次いで定番の「メンマ」(55.2%)、若い人を中心に人気の「煮玉子(味付玉子)」(51.7%)が続き、ここまでが半数を超える結果となっています。 男女別に見ると、女性の「もやし」、「わかめ」が10ポイント以上男性より高くなっており、次いで高くなっている「コーン」などと合わせて考えると、女性の方が栄養や彩りを考えて食べていることが窺えます。

ラーメンを食べる際のポイントについて

ラーメンはランチ(昼食)で、という割合が全体の3/2を占めています。 男女共ラーメンとセットで「餃子」を食べる/食べたいとする割合が高く、また、男性は「チャーハン」や「白飯」といったご飯ものの割合も高くなっています。 店選びのポイントは味による部分が圧倒的に高く、その他店の雰囲気や清潔さといった点も挙げられています。

設問:あなたが最もラーメンを食べることが多い時間帯はいつごろですか。

【ラーメン摂食・時間帯 性年代別グラフ】

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カップ麺、インスタント麺、外食いずれも含め、ラーメンを食べている、と回答された方に、ラーメンを食べる時間帯を聞いたところ、「昼食」に食べるという割合(64.8%)が圧倒的に多くなっています。「夕食」の割合は26.1%と「昼食」の半分にも満たない割合となっています。 しかし、性年代別に見ると、比較的若い年代は「夕食」の割合も高くなっており、男性20~40代、女性10~30代の「夕食」の割合は、3割を超えています。また、男性10代は「夜食」の割合が9.3%と、1割近くなっています。

設問:あなたがラーメンを食べる時、一緒に食べたいと思う/食べるものはありますか。

【ラーメンと一緒に食べたいもの 性別グラフ】

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ラーメンを食べる時、もう1品何か欲しい!という時に最も人気を集めたのが「餃子」(61.7%)となっています。次いで高いのが「チャーハン」(42.6%)、「白飯」(20.3%)となっており、主に男性の割合が高くなっています。 女性は4人に1人が「一緒に食べるものはない」となっています。

設問:あなたがラーメン店を選ぶときに重視する点はどんなところですか。

【ラーメン店を選ぶポイント 性別グラフ】

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ラーメン店を選ぶ時のポイントは、「スープの好み」が73.7%で最も高く、男女別に見てもどちらもほぼ同じ割合となっています。次いで高いのが「麺の好み」51.1%となっており、スープ、麺ともに当然ながらラーメンの味が店舗選びに大きく影響していることが窺えます。 その他では、「お店が清潔」について女性の割合が40.9%と、とても高くなっています。また女性は「店の雰囲気」(35.1%)、「トイレが清潔」(16.3%)も男性と比べると高く、店そのものにもポイントを置いていることが分かります。 男性に特に特徴的なのは「ボリュームがある」(24.6%)で、「お店が清潔」と同じくらい、男女差が見られます。

ラーメンについて(自由回答)

ラーメンに様々な種類があれば、食べ方にもさまざまな種類があるようです。 女性を中心に多かった意見が「お酢を入れて食べる」というご意見と、「梅干しを入れて食べる」というご意見でした。どちらも酸味を利かせてさっぱり食べたいからという理由のようです。その他トンカツや天かすなど、ちょっと驚きのトッピングも見られました。 興味深いのが、20代男性が「飲んだ後の一杯は最高」という一方、50代女性は「アルコールの後、深夜のラーメンは最悪」と言うなど、世代により考えも様々という印象を受けました。

設問:おすすめの食べ方やおすすめのトッピング、その他ラーメンに対する自由なご意見をご記入ください。

【 オリジナルの食べ方についてのご意見 】
  • 半分くらい食べたらお酢を入れるとおいしい。      (28歳、女性)
  • 梅干しのトッピングはおススメです。          (53歳、女性)
  • 粉チーズを入れるとまろやかになって味が変わって面白い。(54歳、女性)
  • きざみたまねぎ。                   (25歳、男性)
  • ラーメンにてんかすを入れて食べる。          (37歳、女性)
  • トンカツなどもけっこう合う。             (52歳、男性)
  • ショウガのせるのがおいしいです。           (23歳、女性)
  • ラーメンに牛乳を入れると濃厚になる。         (17歳、男性)   など

【 その他のご意見 】
  • カップめんは一分早くふたを開けて食べるのが好き。         (24歳、女性)
  • やはり貧乏学生時代からのラーメンライス。             (58歳、男性)
  • 飲んだ後の一杯は最高。                      (27歳、男性)
  • 健康を考えて「アルコールの後、深夜のラーメン」は最悪。       (55歳、女性)
  • 女性1人でも入りやすい店が増えるとうれしい。           (22歳、女性)
  • 死ぬほどチャーシューが入ってるのが好き。             (51歳、男性)
  • 猫舌で食べられないのと味が濃すぎるので氷か水を入れる。       (48歳、女性)

今回の調査で改めて日本人はラーメンが好きなんだなと感じさせられました。スープや麺、具材に至るまで、今ではさまざまな種類のラーメンが登場しており、消費者の選択肢も多種多様に広がっています。 そんな中昔ながらの「醤油ラーメン」が最も高い人気を得ていた事には、少し納得してしまいました。私は最近坦々麺にハマっておりまして、ラー油をたっぷり入れてヒーヒー言いながら食べるのがとても好きなのですが、何気ないふとした瞬間にあっさりとした醤油ラーメンが食べたくなることがあります。そしてそのどこか懐かしい味にほっとすることがあります。そんな不思議な力が醤油ラーメンにはあるような気がしており、高い人気に繋がっているのではないかと考えています。 話がそれてしまいましたが、老若男女問わず親しまれるラーメン。今では女性からの支持もとても大きくなっているようです。今回の調査結果からは、味はもちろんのこと、お店の雰囲気や清潔さなど、女性も入りやすいお店づくりが求められていることが窺えました。