調査日時:2012年8月3日(金)~8月9日(木)
暮らし・生活
4月の入学や入社などの新生活から半年が経ち、新しい生活にもすっかり慣れた頃ではないでしょうか。
住み慣れた住まいや、引っ越しして新しく住み始めた住まい、住んでいると気になってくることってありませんか。
そこで、今回は賃貸物件に住んでいる20~30代のバルクルーメンバーに現在の住まいについて聞いてみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
20代~30代男女(バルクルーメンバー)
1人暮らしか既婚者(両親と同居を除く)
賃貸物件暮らし |
アンケート参加者数 |
合計610人
男性306人(年代別内訳: 20代/139、30代/167)
女性304人(年代別内訳: 20代/168、30代/136) |
調査日時 |
2012年8月3日(金)~8月9日(木)
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調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- 20代男性は節約家!?
毎月の家賃を聞いたところ、20代男性は他の性年代に比べて最も、「3万円台未満」が多い結果となりました。
平均金額で見ても「53,273円」。
はたして、どんな住まいなのか気になりますね。
- 30代女性は住まいへの不満が溜まってる!?
住居の満足度を聞いたところ、30代女性が他の性年代に比べて最も「不満である」が多い結果となりました。
どんなところに不満があるのでしょうか。家賃より不満に感じていることがあるようです。
- ユニットバスはイヤ!?
物件を選ぶ際、こだわる条件として「バス・トイレ別」が最も多く、約6割となりました。
そして、「追い焚き」を選ぶ人も15.7%となり、お風呂にこだわりを持っている人が多いようです。
住まいと家賃について
現在、賃貸物件に住んでいる方は、どのようなところに住んでいるのでしょうか。
また、気になる家賃相場はいくらなのでしょうか!?
設問1:現在のお住まいの建物の種類をお答えください。(ひとつだけ)
【住居の種類 性年代別グラフ】

住居の種類については、全体では「マンション」が51.3%、次いで「アパート」42.3%となっていました。
20代男性は全体に比べて「アパート」に住んでいる割合が約1割高くなっています。
設問2:現在の毎月の家賃(管理費込)をお答えください。(ひとつだけ)
【毎月の家賃 性年代別グラフ】

毎月の家賃は、全体では「6万円台」が最も高く18.5%、次いで「5万円台」(16.7%)、「7万円台」(15.2%)となっています。
「7万円台」は20代女性が最も高く20.2%、「8万円台」は30代女性が最も高く13.2%となっています。
「3万円未満」と「3万円台」は20代男性が高く、3割弱(28.7%)を占めています。
【毎月の家賃平均金額 性年代別表】

平均値を算出してみると、全体では「65,147円」。
一番低いのは20代男性は「53,273円」、高いのは30代女性「71.544円」、その差は18,271円にもなっていました。
女性が太っ腹なのか、男性が倹約家なのか、なかなか興味深い結果です。
設問3:現在の毎月の家賃の負担感をお答えください。(ひとつだけ)
【家賃の負担感 全体グラフ】

現在の家賃の負担感を聞いたところ、「現状の家賃があっている」が一番多く、約4割(38.4%)となっています。
次いで「2万円以上減額したい」で17.4%、「1万円未満くらい減額したい」が16.2%となっています。
現状より上乗せできると回答したのは約2割、減額したいと回答したのは約4割となることから、減額したい人の方が非常に多いということがわかります。
住まいの満足度について
住んでみると、決めた時には気付かなかった点が出てきますよね。
そのような中、現在の住まいに、満足しているのでしょうか。
不満は一体どのようなことなのでしょうか。
設問4:現在のお住まいにどのくらい住んでいますか。(ひとつだけ)
【居住年数 年代別グラフ】

居住年数を見てみると、全体では、「4年以上」が最も高く35.1%、次いで「2~4年未満」(26.7%)、「1年未満」(20.3%)となっています。
20代は「4年以上」が最も低く約2割(21.8%)となっていますが、一方30代は「4年以上」が最も高く約5割(48.5%)となっており、20代の2倍以上となっています。
設問5:現在の住まいは、総合的にみて満足していますか。(ひとつだけ)
【住居の満足度 性年代別グラフ】

住居の総合的な満足度については、全体をみると、「満足(満足している+まあ満足している)」が過半数を超える結果となりました。
年代別に見ると、30代よりも20代の方が、「満足している」が高く、6割を超えています。30代女性は、他の性年代より「不満(やや不満である+不満である)」が高く、3割を超えていました。
設問6:現在の住まいで不満に感じているものをお答えください。(いくつでも)
また、その中で最も不満に感じているものをお答えください。(ひとつだけ)
【現在の住まいで感じている不満 全体グラフ】

現在の住まいの不満を複数回答で挙げてもらったところ、全体では「家賃が高い」(47.9%)が多く、次いで「収納が少ない」(40.7%)、「部屋が狭い」(38.4%)になりました。
また、最も感じている不満(単一回答)は、やはり「家賃が高い」で、22.8%となっています。
次いで高いものは、複数回答の結果とは異なり、「収納が少ない」より、「部屋が狭い」、「建物の老朽化」(共に12.5%)となりました。
【現在の住まいの不満 性年代別ランキング表】

性年代別に不満の上位5位を表にまとめました。
30代女性は、他の性年代と異なり、「家賃が高い」より「収納が少ない」(55.1%)が、最も高くなりました。
全体の上位5位に挙がった項目以外に、30代男性の「バス・トイレが使いづらい」(28.0%)、20代女性の「隣や上下の部屋の音」(34.8%)がランクインしていました。
物件探しのこだわりと今後の住まいについて
物件を選ぶ際は、どのようなことを重視して、さらにどのようなことにこだわるのでしょうか。
また、次の引っ越しのきっかけや、今後の住まいの予定はどのように考えているのでしょうか。
設問7:物件を選ぶ際に重視するものは何ですか。重視する順番に3つお答えください。
【物件選びの重視ポイント 全体グラフ】

物件を選ぶ際に、重視する項目について、上位3つを選んでもらったところ、最も重視するポイントは「家賃」で、1番目では57.7%、3番目まで合わせると9割を超え(91.3%)、非常に高くなっていました。
次いで「間取りタイプ」は2番目に選ばれる割合が高く35.4%、1番目~3番目まで合わせると79.7%となっていました。
設問8:物件を選ぶ際にこだわる条件は何ですか。こだわる条件を5つまでお答えください。
【物件選びのこだわり 性別グラフ】

物件を選ぶ際にこだわる条件として細かく項目を挙げて選んでもらったところ、「バス・トイレ別」が突出して高く、約6割となりました。次いで「2階以上」(35.4%)、「エアコン」(31.0%)となりました。
性別で見ると、男女差がはっきり出ている項目がいくつか見られました。
「バス・トイレ別」、「2階以上」は、女性が男性より10ポイント以上高く、他にも「室内洗濯機置き場」、「追い焚き」、「オートロック」、「コンロ2口以上」など8ポイント以上高いものがありました。
唯一男性の方が8ポイント以上高かったのは、「インターネット対応」となっていました。
全体的に女性の方がいろいろとこだわりがあって選んでいることが窺えます。
※グラフは、アンケートで聴取した全37項目中、上位15項目までを表示しています。
設問9:次に引っ越しする場合、何がきっかけで住まい探しをすることになると思いますか。(いくつでも)
【引っ越す場合のきっかけ 全体グラフ】

次に引っ越すとしたら何がきっかけになるか聞いたところ、「転職/転勤するから」が最も高く、約3割(29.8%)となり、次いで「家賃が高いから」(24.1%)、「契約が切れるから」(19.3%)となっています。引っ越すきっかけについては、性別の違いはあまり見られませんでした。
設問10:今後も賃貸物件に住む予定ですか。それとも住宅を購入しようと考えていますか。(ひとつだけ)
【今後の住まいの予定 性別グラフ】

今後の住まいに対する意向は「いつか住宅を購入したい」が最も高く約4割となりました。
性別で見ると、「いつか住宅を購入したい」は、男性より女性の方がやや高く(7.8ポイント差)、また、一方で男性は「このまま賃貸が良い」が女性より10ポイント高くなっていました。
住まい選びのエピソード(自由回答)
同じような失敗談はありませんか。
また、次に物件を探す際は、アドバイスや得した体験談をもとに探してみてはどうでしょうか。
設問11:住まい選びをした際の、失敗談や得したことなどのエピソードがあれば、お答えください。
【 失敗談 】
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- 敷金なし物件で安さに惹かれたが、退去時に修理代をかなり取られた (20代、男性)
- 最上階角部屋で西向きなので、夏はすごく暑い(20代、女性)
- なるべく運動するよう駅からある程度距離のあるところを選んだが、あまりに遠すぎて外出意欲が薄れた (30代、男性)
- 大家さんの家が目の前にあり、毎日監視されていていやだった (30代、女性)
- 広さと築浅だけで決めて 家賃が高くて1年で引越し(30代、女性)
- 線路を通る電車の音が意外に大きくてうるさかった(30代、女性)
- 日当たりが悪く、除湿機が必需品になった(30代、女性)
- 時間がなくて急いで選んだら周りの環境を見ていなくてリビングの窓を開けると向かいの家の玄関が丸見え 向こうからもうちが見えていると思う(30代、女性) など
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【 アドバイス 】
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- 安い家賃のところは安いなりにできている。日中に部屋の下見をさせてもらうんじゃなく、夜にお隣さんや下の階の人がにいるときに確認したほうがいいと思った(20代、女性)
- 更新料を交渉したら半額になったので言ってみるべきだと思います(20代、女性)
- あまりいろいろな物件を見すぎない方がすぐに決まると思う(20代、女性)
- 知らない町でマンションを探していたら、その町がとても治安の悪い町ということを住んでから知った ネットや口コミで周辺の環境は知っておくべき(20代、女性)
- 担当が悪いと対応も悪い。同じ物件を借りるのでも、仲介会社によって対応や大家さんへの働きかけ(値下交渉)などが違ってくるので、仲介業者を良く見極めたほうが良い(20代、女性)
- 夜に物件を見に行かないと、まわりの治安がわからない(30代、女性)
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【 得したこと 】
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- 不動産会社の人と仲良くなると、いろんなマンションを紹介してもらえて、なかなか見つけられない物件を教えてくれる(20代、女性)
- 値切り交渉で予想以上に家賃を下げてもらえたこと(30代、女性)
- 部屋をキレイに使っていると、敷金がほぼ全額返ってきた(20代、男性)
- 先に大家さんに挨拶に行ったら礼金を半額にしてくれた(30代、男性)
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今回の調査で、賃貸の家賃の平均金額は65,000円台となりましたが、皆さんは比べてどうでしたでしょうか。
「家賃の高さ」を最も不満に感じており、物件を選ぶ際に重視するのも、「家賃」という結果となりました。
皆さん、家賃と他の条件を天秤にかけて住まいを選んでいる様子が窺えます。
自由回答でも、失敗談が多かったことから、なかなか理想の住まいを見つけることは難しいようですが、自分の譲れないこだわりを持って、気に入った物件に住みたいものですね。
ご協力くださった方々、ありがとうございました!