調査日時:2012年4月6日(金)~4月10日(火)
食品・飲料
新年度も始まり、新しい生活が始まった方も多いのではないでしょうか。
新生活とともに、お弁当を持って行くようになった方もいるのでは?
そこで、近年の流行やおかずの好み、お弁当の思い出などを、10代~60代のバルクルーメンバーに聞いてみました!
はたしてどのような結果が出ているのでしょうか。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 |
Webアンケート方式 |
調査対象 |
10代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 |
合計1,200人
男性599人(年代別内訳: 10代/97、20代/100、30代/101、40代/101、50代/99、60代/101)
女性601人(年代別内訳: 10代/93、20代/97、30代/103、40代/103、50代/102、60代/103) |
調査日時 |
2012年4月6日(金)~4月10日(火)
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調査機関 |
株式会社バルク |

アンケート結果トピックス
- 意外と皆、手作り弁当を持って行っている!?
学校や仕事へ行く人のうち、約6割の人が手作り弁当を持って行っているという結果に
なりました。
予想以上に持参している人が多いようです。皆さんの周りはどうでしょうか。
- やっぱり健康って大事!!
手作り弁当を持って行くようになったきっかけのうち、上位となった「健康の為」(38.1%)
は、50代では約5割、60代では約7割となっていました。
身体の為を思うと、店頭でのお弁当購入や外食ばかりはしていられないですよね。
- 気になる定番のおかずランキングは!?
お弁当の定番おかずを34種類の中から選んでもらいました。
彩り野菜の定番である『ミニトマト』は上位に行くかと思いきや惜しくも5位(38.7%)
という結果になりました。
はたして何が1位となったのでしょうか!?
手作り弁当持参率について
どれくらいの人が、学校や仕事へ行く際に手作り弁当を持って行っているのでしょうか。
そしてそのお弁当は、誰がいつ作っているのでしょうか。
設問1:現在、学校や仕事へ行く際に、手作り弁当を持って行っていますか。
【手作り弁当持参率 性別グラフ】

全体での割合をみると、『学校や仕事場へ行く人』のうち、「(たまに)持って行っている」(61.9%)が、「持って行っていない」(38.1%)よりも23.8ポイント多いという結果となりました。
また、男女で比べてみると、女性よりも男性の方が「持って行っていない」割合が多くなっていることがわかります(12.4ポイント差)。
設問2:現在、お弁当を作っていますか。
【お弁当を作っているか 性年代別グラフ】

全体をみると、「自分、または他の人のお弁当を作っている」(62.6%)の方が、「他の人に作ってもらっている」(37.4%)よりも、25.2ポイント多くなっています。
男女別にみると、男性10代は「他の人に作ってもらっている」(80.0%)が多いですが、20代になると逆転し「自分、または他の人のお弁当を作っている」(69.2%)が多くなります。
30代では「自分、または他の人のお弁当を作っている」(51.2%)と「他の人に作ってもらっている」(48.8%)の割合がほぼ同じとなり、40代以降は「自分、または他の人のお弁当を作っている」よりも、「他の人に作ってもらっている」が多くなっています。
それに比べ女性は、10代は、「自分、または他の人のお弁当を作っている」(39.0%)よりも、「他の人に作ってもらっている」(61.0%)が多いですが、20代以降は「他の人に作ってもらっている」よりも、「自分、または他の人の弁当を作っている」が圧倒的に多く、8割以上となっています。
ここでは、男女それぞれ年代によって「自分、または他の人のお弁当を作っている」と「他の人に作ってもらっている」割合が異なり、男女のライフスタイルの違いが出ている結果となりました。
※結果は、「自分で作っている/他の人のお弁当を作っている」、「他の人に作ってもらっている」と回答した人のみ抽出。
設問3:(問2で他の人に作ってもらっている人のみ)主に誰に作ってもらっていますか。
【お弁当を誰に作ってもらっているのか 性年代別グラフ】

お弁当を「他の人に作ってもらっている」と回答した人に、誰に作ってもらっているか尋ねたところ、「母親、父親」(55.1%)と「妻、夫」(42.1%)が圧倒的に多く、合わせると97.2%となっていました。
男女別にみると、男性は「母親、父親」(42.6%)と奥さん(「妻、夫」)(56.8%)に別れていますが、女性は約9割が「母親、父親」(88.1%)と答えている結果となりました(うち10代が7割)。
設問7:(問2でお弁当を作っている人のみ)お弁当用のおかずの多くは、いつ作ることが多いですか。
【お弁当を作る時間帯 全体グラフ】

お弁当を作っている人に、いつ作っているのか尋ねたところ、「当日の朝に作る」(60.3%)が一番多く、全体の6割となりました。
少数ながら「特にお弁当用のおかずは作らない(残り物、購入した惣菜・冷凍食品などを使うことが多い場合)」(5.6%)という人も見受けられます。
お弁当作りには時間をかけない、かけてられない!ということでしょうか。
お弁当を持って行く人・行かない人の意識について
学校や仕事へ行く際、お弁当を持って行っている人は、どのようなきっかけで持って行くようになったのでしょうか。
また、学校や仕事へ行く際、お弁当を持って行っていない人はなぜ持っていっていないのでしょうか。
そして、何かきっかけが出来たら持って行くようになるのでしょうか。
その可能性を探ってみました。
設問4:(手作り弁当を持って行っている人のみ)手作り弁当を持っていくようになったきっかけをお答えください。
【お弁当を持って行くようになったきっかけ 年代別グラフ】

お弁当を持って行っている人に、持って行くようになったきっかけを尋ねたところ、
【1位】:「節約の為」(72.3%)
【2位】:「健康の為」(38.1%)
【3位】:「身内が持って行っているので、一緒に」(16.2%)
が上位3位となりました。
中でも20代・30代は約8割の人が、きっかけは「節約の為」と回答しており、多くなっています。
また、「健康の為」を選んでいる人は、10代は2割、20代~40代では約4前後、50代では約5割、60代では約7割となっており、年代が高くなるにつれ多くなっています。特に60代は、「節約の為」より「健康の為」の方が多くなっており、身体を気遣っている様子が窺えます。
設問5:(手作り弁当を持って行っていない人のみ)手作り弁当を持って行っていない理由をお答えください。
【お弁当を持って行かない理由 性別グラフ】

一方、お弁当を持って行っていない人に、持って行かない理由を尋ねたところ、
【1位】:「学生食堂、社員食堂があるから」(30.4%)
【2位】:「何かと面倒だから」(28.5%)
【3位】:「作っている暇がないから」(25.1%)
が上位3位となりました。
女性は「何かと面倒だから」と回答している人が35.6%と、一番多くなっています。
お弁当を作るとなると、材料を買って、メニュー考えて、料理して、その後洗い物して・・・と、諸々の現実を考えてしまう人が多いのかもしれませんね。
設問6:(手作り弁当を持って行っていない人のみ)以下のような場合、手作り弁当を持って行くようになる可能性はありますか。それぞれについてあてはまるものをお選びください。
【お弁当を持って行くようになる可能性について 全体グラフ】

手作り弁当を持って行っていない人に、上記のような各項目ごとに、手作り弁当を持って行く可能性があるかどうか尋ねたところ、「他の人が作ってくれる場合」が、一番持って行く「可能性が高い」(54.0%)ということがわかりました。
次いで高いのは「節約しなければならない場合」でしたが(51.0%)、「可能性が低い」(49.0%)とほぼ半数に分かれました。
また、「周りの人が手作り弁当を持ってくるようになった場合」(23.5%)や「友人・知人など、他の人に勧められた場合」(17.4%)、「テレビ、インターネット、雑誌などの影響を受けた場合」(15.6%)は可能性は低くなっていることから、あまり周囲の環境には影響されないということがわかります。
※可能性が高い=「可能性はある+可能性は少しある」
可能性が低い=「可能性はあまりない+可能性はない」
手作り弁当に関する流行について
近年耳にするようになった『デコ弁』や『キャラ弁』、作ったことはありますか。
また、男性が自分で弁当を作って職場へ持って行く『弁当男子』、皆さんの周りにはいますか。
それぞれに対する考えやイメージを聞いてみました。
設問8:デコ弁・キャラ弁についてどのように感じていますか。
※デコ弁とは型抜きをしたり、彩りよく盛り付け(飾り付け)られた弁当のことです。
キャラ弁とはアニメなどのキャラクターを形作った弁当のことです。
【デコ弁・キャラ弁に対する考え方 性別グラフ】

全体的に、男性より女性の方がデコ弁・キャラ弁に対して好意的であることがわかります。
女性よりも男性の割合が多い項目は、「誰かに作ってほしい」(45.3%)と「ふたを開けた時、恥ずかしい」(31.7%)の2項目のみでした。
やはり男性にとって、デコ弁・キャラ弁を作るというのは、少しハードルが高いようですね。
※グラフは「そう思う」+「ややそう思う」を選んだ人の割合を表示しています。
設問9:男性が自分で弁当を作って職場へ持って行く『弁当男子』に対してどのような印象をお持ちですか。
【『弁当男子』のイメージ 全体グラフ】

『弁当男子』に対してのイメージの上位3位は
【1位】:「節約を心掛けている」(56.6%)
【2位】:「料理上手」(43.8%)
【3位】:「健康に気を使っている」(39.7%)
となりました。
多くの人が、『弁当男子』に対して好意的な印象をもっているようです。
皆さん、どのような人を想像しているのでしょうか。
定番のおかず・好きなおかずについて
お弁当といったら、まず何を思い出しますか。
定番のおかずと好きなおかずは違うものなのでしょうか。
そして、年代によって好きなおかずは違ってくるのでしょうか。
はたしてその結果は!?
設問10:あなたが思う、お弁当の定番のおかずをお答えください。
【定番だと思うお弁当のおかずランキンググラフ】

お弁当の定番のおかずの上位3位は
【1位】:「卵焼き」(67.9%)
【2位】:「から揚げ」(60.3%)
【3位】:「ウインナー」(57.4%)
となりました。
この上位3つは、いずれも半数以上の人が選んでおり、お弁当の定番おかずになっている様子が窺えます。
設問11:あなたが好きなお弁当のおかずを3つまでお答えください。
【好きなおかずランキンググラフ】

好きなおかずとなると、「から揚げ」と「卵焼き」が4割近く選ばれており、ダントツの人気です。しかも、定番のおかずで【2位】だった「から揚げ」が「卵焼き」を僅差で抜いて【1位】となっています。
また、上位には肉料理や焼き魚のメインになるおかずが多く選ばれる結果となりました。
【好きなおかずランキング 性・年代別表】

好きなおかずについて、性・年代別に表にまとめてみました。
男女別にみると、男性で「とんかつ」が【3位】になっていますが、女性では9位になっています。
また、6位以降は違う品目が多く、性別で好みが分かれているようです。
年代別にみると、10代は2位の卵焼きを除いて他は、好きなおかずが肉料理となりました。
そして30代、40代になると「ポテトサラダ」や「アスパラベーコン」や「きんぴら」等の野菜のおかずがランクインし、さらに50代、60代になってくると、「焼き魚」がランクインしてきています。
以上のことから、年を重ねるごとに好みが変わってきたり、健康を意識していると思われるおかずが好まれてくる様子がわかります。
印象的な思い出について(自由回答)
手作り弁当に関する忘れられない思い出をお聞きしました。
人の数だけ思い出はありますね。
本当に沢山の方にご回答いただき、全て紹介が出来ないのが残念ですが、その中から幾つかテーマに分けてご紹介します。
設問12:手作り弁当にまつわる印象的な思い出があれば、ご自由にお書きください。
【 いつも茶色 】
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- 作るのがめんどくさくて、全部冷凍食品だったときがあります。彩りなんかは最悪で、全部茶色!みたいな。恥ずかしくてすぐに平らげてしまいました。 (20代、女性)
- 母があまり色味に気を使う人ではなかったので、お弁当箱を開けた時にごはんの白と茶色以外にないときがあり、ちょっと恥ずかしかった。おいしいからいいですけど。 (30代、女性)
- 母が作ってくれたお弁当のおかずがいつも茶色系(煮物)ばかりだった。 (40代、女性)
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【 まさかのカレー 】
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- カレーが弁当に入ってて、バックの中でこぼれてた。(20代、男性)
- 中学・高校時代に、保温ジャーにカレーを入れてもらうのが好きでした。 (40代、男性)
- 高校生のとき、一番後ろの席で、早弁をしてました。その日、弁当箱を開けたら、カレーライスの弁当で、カレーの匂いがクラス中に漂い、先生にもバレて、廊下でそのまま食べさせられました! (50代、男性)
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【 やっぱり母 】 |
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- 子供のころに母がつくってくれた弁当が、今から思えば愛情たっぷりだった。若いころに母を亡くし、あまりお礼も言えなかったのが残念でならない。 (40代、男性)
- 小学校の時の遠足には、母が必ず、稲荷寿司を作ってくれた。遠足はそれが楽しみだった。 (50代、男性)
- 大学時代、母が毎日作ってくれた弁当を下宿住まいの同級生と分けて食べた頃が懐かしい。 (60代、男性)
- 文化祭や体育祭など特別な日のお弁当がちょっと豪華になっていたりしたとき、作ってくれた母の愛情を感じてすごく嬉しかった。 (10代、女性)
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【 残念な事もたまにはね… 】
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- 弁当箱をひっくり返してしまったことがある…。 (10代、男性)
- 砂糖としおを入れ間違えて料理がまずくなった。(20代、男性)
- 箸が入っていなかった。(50代、男性)
- 学生の時にほとんど寄り弁になってた。(30代、女性)
- 娘のお弁当を間違えてしまって、ごはんのパックを二段にしてしまったこと。 (40代、女性)
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【 心がほっこり 】
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- 子供がいないのに、妻が毎朝作って18年。感謝以外にない。 (50代、男性)
- 子供が保育園に通っていた時代に女房に代わって子供の弁当を作ったら、評判で保育所の先生や小学校の先生に褒められてから調子に乗って作っていた時期があった。 (60代、男性)
- 震災後コンビニが品薄になったとき初めて旦那にお弁当を頼まれた時ちょっと嬉しかった 。(30代、女性)
- 子どもの幼稚園で毎日作っていて、最後のお弁当の日にもって帰ってきた空のお弁当箱に『毎日お弁当ありがとう』と手紙が入っていて嬉しかったです 。(30代、女性)
- 昔小学校の時、お弁当を温めるための温蔵庫のようなものがあり、登校すると皆その中にお昼まで入れて置き、食べた温かいお弁当の味が忘れられない。 (60代、女性)
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今回、手作り弁当についての調査をしてみて、家族との繋がりを感じるとともに、やはり母親のイメージが強いと感じました。手作り弁当は、給食や食堂の味とは違う、母親の愛情が込められた味なのでしょうね。
最後の自由回答は本当に様々な思い出が書かれていて、編集の際にはクスッと笑ったり、心が温まるような気持ちになりました。良い思い出あり、苦い思い出あり、様々な懐かしい出来事を思い出しながら、たまにはお弁当を作ってみるのもいいかもしれませんね。
ご協力してくださった方々、ありがとうございました!