Vol.52 書籍に関する調査
調査日時:2011年9月9日(金)~9月14日(水)
エンタメ・娯楽・趣味
最近、よく雑誌のコーナーで「今月号の付録は○○のバッグ」など『付録つきの雑誌』を多く見かけるようになりました。 今回は、おしゃれなファッション小物から調理器具、中には美顔器や時計、実験用の簡易顕微鏡がついたものまで多種多様な付録を打ち出して販売されている『ムック本』と呼ばれるジャンルの書籍を調査してみました。 付録より中身を重視するという回答や、付録が楽しみで雑誌を買っているという回答もありました。 また、購入した雑誌の付録の内容や買わなかったと回答した方にも理由も聴取してみました。
※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。
調査概要
調査方法 | Webアンケート方式 |
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調査対象 | 10代~60代男女(バルクルーメンバー) |
アンケート参加者数 | 合計1,259人 男性630人(年代別内訳: 10代/105、20代/105、30代/105、40代/105、50代/105、60代以上/105) 女性629人(年代別内訳: 10代/105、20代/105、30代/105、40代/104、50代/105、60代以上/105) |
調査日時 | 2011年9月9日(金)~9月14日(水) |
調査機関 | 株式会社バルク |
アンケート結果トピックス
- 雑誌自体の購入種類は「コミック誌」が総合でトップでした。 週刊誌や月刊誌など販売サイクルはもちろん、内容も全く違うのに群を抜いていました。 ほかの雑誌で人気の傾向は、男性では『サブカルチャー』に特化したもの、女性は料理本やファッション誌といった『自分磨き』に特化したものが目立ちました。
- 『付録がなくても、またその雑誌を買うのか』という問いに対して・・・ 「買いたい~やや買いたい」と回答した方が10代の男女、20代男性の過半数でした。 『ふろく買い』をしている方が女性には多いようです。 最近は付録も実用性を兼ねたものが多く、なかなかおもしろいものが多くあるので付録によって毎月買う雑誌も違うのでしょうか。
- 性別による魅力のあるふろくは・・・ 女性…トートバック 男性…ゲームの体験版やDVD・CDなどのメディア でした。
書籍の購入状況について
『付録つきの雑誌を購入したことがある』と回答した方が全回答者の半数以上でした。 その中でも直近に購入した雑誌の付録で、女性は普段使いできる実用性に富んだもの(ファッション小物など)を、男性は趣味に特化した実用性のあるもの(DVDやCD-ROMなど)を選んで購入した、など男女別で大きく違いが見受けられました。 以下は上位10項目をグラフ化したものです。
設問1:あなたは今までにどんな雑誌を購入したことがありますか。また、購入した雑誌の中に付録つきのものはありましたか。付録つき雑誌で一番直近に購入したものはありますか。
【直近の付録つき雑誌購入状況 性別グラフ】
※ブランドムック:食品やバッグなどいろいろなブランドに特化した付録のある雑誌
設問2:あなたが直近に購入した付録つき雑誌の付録の内容をお知らせください。
【直近に購入した付録つき雑誌の付録内容 性・年代別グラフ】
設問3:その付録をどんな場面で使っていますか。具体的にお知らせください。
【直近に購入した付録つき雑誌の付録内容 職業別グラフ】
付録つき雑誌の購入理由について
購入理由は『付録が魅力的だった』と回答した方が一番多く、付録つき雑誌の購入者全体の41.9%でした。 購入場所にも男女で差がありました。 以前、『書籍の8割は衝動買い』という記事を目にしたことがあります。仮に、今回の結果に当てはめて考えてみると、衝動買いした場所=立ち寄る場所の男女の生活圏の違いが、現れている結果となっていました。 継続購入意向については「購入したい~やや購入したい」と回答した方が付録つき雑誌の購入者全体のおよそ40%でした。
設問4:その付録つきの雑誌を購入したのはなぜですか。
【付録つき雑誌購入理由 性別グラフ】
設問5:付録つき雑誌を購入した場所をお知らせください。
【付録つき雑誌購入場所 性別グラフ】
設問6:その付録つきの雑誌を、たとえ付録がなくてもまた購入したいと思いますか。
【付録つき雑誌購入意向 男性全体グラフ】
【付録つき雑誌購入意向 女性全体グラフ】
雑誌の付録について
ここでの設問は仮説を立てて検証してみました。『付録に魅力がないから買わないのか。』 実際、買わない方に聞いてみたところ、『付録つきの雑誌を買ったことがない』と回答した方のうち17.5%の方が『付録に魅力を感じないから』と回答しています。 ではどんなものがついていたら購買意欲を掻き立てられて、付録のついた雑誌を購入するのでしょうか。 聞いてみたところ以下のような結果が出ました。
設問7:どんな付録に魅力を感じますか。また魅力を感じるものの中でどんな付録に最も魅力を感じますか。
【魅力を感じる付録について 全体グラフ】
【魅力を感じる付録について 性別グラフ】
【最も魅力のある付録について 性別グラフ】
※複数回答の上位10項と同項目について挙げています。
【魅力のある(最も魅力のある)付録について 性別表(上位10項)】
設問8:あなたはなぜ付録つきの雑誌を購入しなかったのですか。理由をお知らせください。
付録について(自由回答)
男性と女性で魅力のある付録の傾向にばらつきがあったので、それぞれで掲載してみました。 男性は比較的『趣味に関連した物』の付録を、女性は『ファッションの一部になり得る物』の付録に魅力を感じていたようです。 バッグはやや飽きてきている方が多いようでした。 その付録限定でブランドや芸能人とのコラボしたもの、科学ふろくで子供と一緒に作れそうなものなど人気がありました。
設問9:どんな付録に魅力を感じますか。具体的にお答えください。
【 男性が欲しい付録 】 |
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【 女性が欲しい付録 】 |
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男性は内容に伴う付録つきの雑誌を買う傾向にあるのに対して、女性は付録と雑誌の内容を全く別物と考えて購入しているようでした。 近年、インターネットの普及により書籍自体の発行部数が減っています。 その中で付録の活躍による雑誌の飛躍的な部数の増加は、目を見張るものがあります。 今回の調査を通して、ファッションアイテムやデジタルグッズなどの『付録』も魅力的ですが、お子様との共同作業で作ったり遊んだりできる『ふろく』も興味深く思いました。 「子供と作れる」とか「孫のために」と付録つき雑誌を購入したという回答もあり、自分のための『付録』ではなくて誰かと共有できる『ふろく』にコミュニケーションツールの一つとしての利用法もあることを知ることが出来て非常に面白かったです。