ゲームに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.48 ゲームに関する調査

日本では、インベーダーゲームから始まったと言っていいであろうテレビゲーム史。また、友人たちとの談笑などで使われるトランプなどのカードゲーム。遊びは文化の中の一部分として営みに取り入れられている面もあると思います。また、最近は、電車の中などでも、携帯電話でゲームをしている姿をよく見かけます。 そこで、今回はテレビゲームやカードゲーム、盤面ゲームなどのことについて調査してみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,234人 男性606人(年代別内訳: 10代/106、20代/103、30代/103、40代/97、50代/102、60代/95) 女性628人(年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/106、40代/106、50代/100、60代/104)
調査日時 2011年03月11日(金)~03月17日(木)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • あなたは、ここ一年間にどのくらいの頻度でゲームをしていますか。
    • 【毎日】13.0%、【週4~6日程度】7.6% 、【週2~3日程度】9.0%、 【週1日程度】8.9%、 【月2~3日程度】6.3%、 【月1日程度】5.2%、 【2,3ヶ月に1日程度】4.8%、 【半年に1日程度】4.9%、 【年に1日以下】3.9%、 【まったくしていない】36.4%
    • ゲームに関する項目についてあなたはどう思いますか。     ―TVゲームは目が悪くなると思う。
    • 【そう思う】29.3%、【ややそう思う】42.4%、 【どちらともいえない】20.6%、 【あまりそう思わない】5.3%、 【そう思わない】2.4%

ゲームに触れる機会について

まずは、ゲームに関する現状把握の為に、ゲームにどの程度触れる機会があるのか、それに加えてゲーム関係のイベントに行く機会を尋ねてみました。

設問1:あなたは、ここ一年間にどのくらいの頻度でゲームをしていますか。

【ゲームプレイ頻度 全体グラフ】

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【ゲームプレイ頻度 男性グラフ】

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【ゲームプレイ頻度 女性グラフ】

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全体では、「毎日」ゲームをしている方は13.0%になるようです。「月1日程度」以上ゲームをしている方は全体の約半数程度になります。また、逆にゲームを「まったくしていない」という方は、36.4%と約3分の1程度になっています。 男女別で見ると、男性の方がゲームをする頻度が高いといえる傾向にあるようです。

設問2:あなたは、ゲームに関するイベント・会場に行ってみたことはありますか。(例:東京ゲームショウ)

【ゲームイベント会場に行った経験の有無 全体グラフ】

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ゲームに関するイベント・会場に「この1年間で行ったことがある」方は、5.3%。また、「1年以内には行っていないが、行ったことがある」方は8.5%になるようです。 86.2%と大半を占める方はゲームに関するイベントに関しては「行ったことがない」ようです。

どのようにゲームで遊んでいるか

次に、ゲームで遊んでいる方に対して、何を使ってゲームをしているか、そして携帯型ゲーム機で遊んでいる方に対しては、実際に携帯して外で遊んでいるかについて調査してみました。

設問3:あなたは普段、どのようなゲームをしていますか。使っているゲーム機器や種類をお選びください。

【遊んでいるゲームの種類 性別グラフ】

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ゲーム機や、カード、盤上ゲームなど様々な種類のなかで、一番遊ばれているゲームはニンテンドーDSシリーズでした。特に女性の方が男性より多い傾向となっています。 ゲーム機の中では次いでWiiで遊んでいる方が多いようです。また最近宣伝の多いケータイゲームは全体の2割強程度の方が遊んでいるようです。

設問4:あなたは外出先で、携帯型(ポータブル)ゲーム機、携帯電話のゲームで遊ぶことはありますか。

【携帯型ゲーム機を持ち歩いて外で遊んでいるか 全体グラフ】

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携帯機として作られてはいるものの、実際に持ち歩いてゲームをしているかについては、持ち歩いて遊んでいない方の方が過半数を超えていました。携帯機は「携帯して」家の内外問わず遊ぶ、というよりは、携帯できる「手軽さ」が重宝されて、どちらかというと外で遊ばず部屋で遊ぶ人も多いということでしょうか。

ゲームの中身・内容などについて

次に、どのような要素のゲームが好かれるのかについて、を尋ねてみました。また、良く言われているような、ゲームは目に悪くなる、などの俗説に対してどう思っているかを尋ねてみました。なお、この調査は科学的に証明されたかなどは関係なく、あくまで今どう考えているかについてのみを調査しました。

設問5:あなたは、どのような種類のゲームが好きですか。5段階評価でお答えください。

【好きなゲームの種類 性別年代別グラフ】

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特に項目中で、好まれていたのは、「一人で遊べる」ゲームであるということでした。調査前のイメージでは、「みんなで遊べる」という項目が同じくらいの評価になるかと思っていましたが、ひとり落ち着いて遊べるものが好かれるようです。 また、女性に多かったのですが、「ルールが簡単」なゲームが好まれるようです。特に昔に比べボタンの数が増えたゲーム機を見ると、ある意味手軽にできるケータイゲームなどが伸びてきた背景も納得できるかもしれません。

設問6:以下のゲームに関する各項目について、あなたはどう思いますか。5段階評価でお答えください。

【「テレビゲームは目が悪くなる」と思うか 年代別グラフ】

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【「対象年齢区分はより厳格に行われるべきである」と思うか 年代別グラフ】

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【ゲームに関する考え方 全体グラフ】

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いわゆる俗説が多いですが、ゲームに関する色々な説や考えについて尋ねてみた結果です。やはり「TVゲームは目が悪くなる」と考える人は多いようです。 また、対象年齢についてもクローズアップしてみました(「対象年齢区分はより厳格に行われるべきである」)。グラフを見ていただくと低年齢層と高年齢層での違いが明白になっていると思います。 その他様々な説についての考えもまとめてみました。

その他ゲームについて(自由回答等)

2011年2月末。任天堂からニンテンドー3DSという裸眼で立体視が楽しめる製品が新発売されました。どの程度興味を持たれているのでしょうか。また、ゲームについて思うことをフリーアンサーで答えていただきました。一部になりますがご紹介します。

設問7:あなたは、今年(2011年)2月末に発売されたニンテンドー3DSについて知っていますか。また、購入したいと思いますか。

【ニンテンドー3DSの認知度、購入意向 全体グラフ】

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発売されたばかりでのアンケートでしたが、「既に購入した」と答えた方は、3.2%でした。「ニンテンドー3DSを知らない」方は、11.0%と知名度はかなり高いようです。 一方、「知っているが購入したいとは思っていない」方が69.4%、となっており、知ってはいるが購入は見送ると答える方が現時点では多くいらっしゃいました。

設問8:あなたが、ゲームについて思うことが何かあればご自由にお答えください。

【ゲームについて思うこと(自由回答)】
  • 適度な時間でやる分には問題ない。(53歳 男性)
  • 基本的には嫌い。もっと他のことで遊んで欲しい。(50歳 女性)
  • ゲームがあれば、気軽にいろんなことが体験できる。(19歳 女性)
  • 攻撃的なゲームが多すぎると思う。(28歳 女性)
  • 操作が難しくてやってみようと思えない。(33歳 女性)
  • 夢中になっている人たちの気がしれない。(46歳 男性)
  • 家族や色々な人とのコミュニケーションになると思います。(43歳 女性)
  • なくなったほうが、良い。(42歳 男性)
  • メディアが悪い面ばかり押しだしている。 (16歳 男性)

ゲームに関しては、特に賛否両論で、否定的な意見は過激な論調も多かったです。その一方、余暇や趣味として取り入れている方もいました。 TVゲームは、かつての映画と同じようなクオリティで操作できるような、一昔前には考えられなかったような進化をしています。一方、トランプや将棋や囲碁など昔ながらのものでもシンプルで面白いゲームも残っています。 それぞれ考え方はあると思いますが、エンターテイメントの一面として今回のアンケートの結果を見て捉えてみると面白いのではないでしょうか。