地デジに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.46 地デジに関する調査

2011年7月24日、アナログ放送が終了し、地上デジタルテレビ放送に移行します。(※) あと残り100日を切った今、地デジの普及率、状況はどうなっているのでしょうか。 地デジ化に一役買った家電エコポイントですが、地デジ対象テレビの購入対象期間が去る3月31日に終了しました。 駆け込み需要の様子や、所有テレビのメーカーまで含めて、調査いたしました。 ※総務省は2011年4月20日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県について、 7月24日に予定していた地上デジタル放送への完全移行を最大1年間遅らせると発表しました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 20代~60代男女(バルクルーメンバー) 
アンケート参加者数 合計1,947人 男性1,030人(層別内訳: M1層(20~34歳)/161、M2層(35~49歳)/503、M3層(50歳以上)/366) 女性917人(層別内訳: F1層(20~34歳)/221、F2層(35~49歳)/500、F3層(50歳以上)/196)
調査日時 2011年3月1日(火)~3月3日(木)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 完全地デジ化まであと一息!
    •   地デジ普及率は87.2%。   「関東地区」:「近畿地区」では84.7%:89.7%で、若干「近畿地区」が高い。
    • 地デジユーザーは録画視聴が多い
    •   地デジ対応テレビ視聴者の録画視聴は26.1%、アナログ対応テレビ視聴者は14.8%。
    • テレビは「シャープ」、レコーダー(録画機)は「パナソニック」が人気
    •   シャープのテレビは、40.0%、パナソニックのレコーダーは32.3%。   異なるメーカーのテレビとレコーダー使用者も2~3割存在。

地デジ視聴の状況について

自宅にあるテレビが地デジに対応しているかどうか、また、対応している場合の地デジの受信方法についてお聞きしました。

設問1:あなたの家にあるテレビについてお聞きします。そのテレビは地デジ対応ですか、それともアナログ対応ですか。

【地デジ/アナログ所有テレビの種類 地区別グラフ】

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【地デジ普及率 地区別グラフ】

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自宅にあるテレビについて、地デジ対応かアナログ対応か尋ねたところ、「地デジ対応テレビ」のみが51.7%、「アナログ対応テレビ」のみが12.8%となっていました。 「地デジ対応テレビとアナログ対応テレビ両方」ある方は、35.5%となっており、『地デジ対応テレビ』に着目して地デジ普及率を見てみると、87.2%となっていました。 「関東地区」と「近畿地区」を比較してみると、「関東地区」は「地デジ対応テレビ」と「アナログ対応テレビ」が、「近畿地区」は「地デジ対応テレビとアナログ対応テレビ両方」がそれぞれやや高くなっていました。 地デジ普及率として見てみると、「関東地区」が84.7%、「近畿地区」が89.7%となっており、わずかに「近畿地区」が高くなっていました。

設問2:(地デジの視聴が可能な方にお尋ねします)地デジの受信方法を教えてください。

【地デジの受信方法 全体グラフ】

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地デジの視聴が可能な人に、地デジの受信方法を尋ねたところ、85.5%が「テレビ(地デジ対応)」と答えていました。 次いで、「レコーダー(録画機)」が34.4%、「ケーブルTV」(24.5%)となっていました。

地デジ受信について

地デジの受信状況についてお聞きしました。また、地デジ受信をされていない方には、その理由を尋ねました。

設問3:(地デジ視聴可能な方にお尋ねします)地デジ受信をされたのはいつからですか。

【地デジ受信開始時期 全体グラフ】

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設問4:(地デジ視聴可能な方にお尋ねします)地デジ受信をされたきっかけをお知らせください。また、その中で決め手になってものも併せてお知らせください。

【地デジ受信のきっかけと決め手 全体グラフ】

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現在地デジ視聴をしている人がいつから受信しているかを尋ねたところ、6割が「2010年以前」からとなっていました。 家電エコポイント制度の見直しが途中で何回か行われ、地デジ対応テレビの駆込み的な需要が制度改定前に都度あったかと思われます。 対象商品購入期限は、すでに3月31日で終了しておりますが、最後の駆込み需要で地デジ対応テレビを購入したと思われる人は4.5%となっていました。 また、地デジ受信のきっかけとしては、「2011年の地デジ完全切り替え」が一番高くなっていました。 「その他」の中の4割(全体では1割強)は、「故障」となっていました。 「オリンピックやワールドカップなどイベントを観たかったから」(*)は1割弱となっており、観たい衝動よりもエコポイントや引越し、故障など現実的な理由の方が高い結果となっていました。 (*北京オリンピック(2008年)、バンクーバーオリンピック(冬季)(2010年)、FIFAワールドカップ(開催地南アフリカ共和国)(2010年))

設問5:(地デジ視聴可能な方にお尋ねします)地デジ受信をされてからのテレビ視聴の変化についてお知らせください。

【地デジ受信後のテレビ視聴の変化 全体グラフ】

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設問6:(地デジ視聴が不可能な方にお尋ねします)地デジ受信をされていない理由をお知らせください。

【地デジ受信をしていない理由 非受信者グラフ】

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地デジ受信後のテレビ視聴の変化については、「画質が綺麗になって良い」75.1%、「電子番組表(EPG)が入っていて良い」61.5%がいずれも5割以上で高くなっていました。 地デジ受信をしていない方にその理由を尋ねたところ、一番多いのは「現状でもテレビが見られているので必要ない」(46.8%)で、全体で見ると、約6%にあたる人がそのような回答をしていました。

テレビの視聴スタイルについて

所有テレビ別の、テレビの視聴スタイルとテレビの視聴時間帯についてお聞きしました。

設問7:あなたの視聴スタイルでもっとも当てはまるものをお知らせください。

【テレビ視聴スタイル 所有テレビ種類別グラフ】

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設問8:あなたがよくテレビをご覧になる時間帯はいつですか。

【テレビ視聴時間帯 曜日別グラフ】

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テレビの視聴スタイルは、半数が「リアルタイム視聴(リアルタイムでテレビを観ることが多い)」をしている結果となっていました(51.2%)。 そのうち、地デジ対応テレビ視聴者は「録画視聴(録画して後でテレビを観ることが多い)」が26.1%、対するアナログ対応テレビ視聴者は、14.8%となっていました。 また、アナログ対応テレビ視聴者の「リアルタイム視聴」は65.2%で、地デジ対応テレビ視聴者と比較すると17.5ポイント高くなっていました。 テレビの視聴時間帯は、全体的に「18:00~22:00」、「22:00~24:00」が高くなっていました。特に、土日の「18:00~22:00」は7割以上が視聴していました。 平日は、「5:00~9:00」の視聴割合も高く(44.2%)、朝の時間帯に時計代わりに視聴(利用)している状況が想像できます。 土日の「9:00~12:00」、「12:00~14:00」の時間帯は、3割前後が視聴しており、夜間の次に高くなっていました。

所有テレビ・レコーダー(録画機)について

所有されているテレビ・レコーダー(録画機)のメーカーや、現在アナログ対応テレビを持っている人に、今後購入したいと思う地デジ対応テレビ(録画機)のメーカーについてお聞きしました。

設問9:あなたが所有しているテレビ・レコーダー(録画機)のメーカーを教えてください。

【所有しているテレビ・レコーダーのメーカー 機種別グラフ】

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設問10:(アナログ対応のテレビをお持ちの方にお聞きします)現在、あなたがお持ちのアナログテレビ(録画機)と、今後あなたが購入したいと思う地デジ対応テレビ(録画機)のメーカーをお知らせください。

【現在所有/これから購入したいテレビメーカー メーカー別グラフ】

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所有しているテレビ・レコーダー(録画機)のメーカーを尋ねたところ、テレビは「シャープ」が高く(40.0%)、レコーダーは「パナソニック」が高く(32.3%)なっていました。 内訳を見ると、テレビ、レコーダーとも、同じメーカーを使っている割合が5~7割と高くなっていました。 各テレビのメーカー別にレコーダーのメーカーとの組み合わせを見ていくと、各テレビとも「レコーダーはパナソニックを使用」という人の割合がそれぞれ2~3割存在する結果となっていました。 パナソニックのビエラリンクやシャープのAQUOSファミリンクのように同メーカーで揃える事の利便性があり、家電量販店などではセット販売や割引などを多く見かけますが、実際は必ずしもそうではないようです。 また、現在アナログ対応テレビを使用している人に、現在使用しているテレビのメーカーと、これから購入したいテレビのメーカーを尋ねたところ、「東芝」(レグザ)、「パナソニック」(ビエラ)は、これから購入したい割合が高くなっていました。一方で、「三菱」(リアル)、「日立」(ウー)が低くなっていました。