ポイントカードに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.41 ポイントカードに関する調査

各店舗で販売促進・リピーター獲得のために導入されているポイントカード。気づくと財布の中にたくさん入ってる人も多いかと思います。そこで、今回はポイントカードの実情に迫り、どのような頻度で使用されているか、またどのようなことを感じているかを調査してみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,272人 男性636人(年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/106、40代/106、50代/106、60代/106) 女性636人(年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/106、40代/106、50代/106、60代/106)
調査日時 2010年9月3日(金)~9月7日(火)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • あなたはポイントカードを所持していますか。
    • 【所持している】95.9%、【所持していない】4.1%
    • あなたはポイントが1ポイントでも入るならば必ず提示していますか。
    • 【必ず提示している】52.3%、【ほぼ提示している】42.0%、 【どちらともいえない】3.9%、 【提示してないことが多い】1.6%、【提示していない】0.2%
    • ポイントが付与されるということが購入意欲にどの程度影響していますか。
    • 【とても影響している】16.6%、【やや影響している】51.8%、 【どちらともいえない】19.9%、 【あまり影響していない】9.7%、【まったく影響していない】2.0%

使用状況について

ポイントカードを発行している店は多いですが、一体どのくらいの人がポイントカードを所持しているのでしょうか。また、どのような場所で使用するのでしょうか。そして、例え1ポイントであろうとも面倒にならずにポイントを貯めているのでしょうか。

設問1:あなたはポイントカードを所持していますか。

【ポイントカード所持率 全体グラフ】

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設問2:あなたが所持しているポイントカードはどのようなもの(どのような場所で使用するもの)ですか。

【どの店のポイントカードを所持しているか 性別グラフ】

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実に95.9%の人が何らかのポイントカードを所持しているようです。また、それらのカードの種類についてどこで使用されているか調査してみたところ、「家電量販店」が66.5%とトップでした。また複数の店舗で使用できる「Tポイント」などの所持率も高いようです。特筆すべきは、女性は、「スーパーマーケット」と「ドラッグストア」が男性に比べてとても高い割合で所持していることです。

設問3:あなたはポイントが1ポイントでも入るならば必ず提示していますか。

【ポイントカード提示状況 性別年代別グラフ】

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続いて、1ポイントでも付与されるならそのカードを提示するかどうかを調べてみたところ、 94.3%の方が提示している傾向という回答になりました。年代別にみると多少60代の方が「必ず提示する」割合が他の年代より少ないようです。ただいずれにせよ提示率は非常に高いといえます。

不使用理由・勧誘

ポイントカードを所持しているのに、使用しないことがあるというのはどのような場合の時なのでしょうか。また、カードを所持していない場合、店員がカード作成の勧誘をする場合があると思いますが、その時作るかどうかを調べました。

設問4:ポイントカードを持っているが、使用しないことがある理由について当てはまるものすべてにお答えください。

【ポイントカード非提示の理由 年代別グラフ】

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最も大きい要因は、「持っていくのを忘れてしまうことがあるから」、次いで、「提示を忘れてしまうから」ということでした。特に「持っていくのを忘れてしまうことがあるから」という方は50%を超えています。比べて、「ポイントが利用できるまで貯めないと思うから」という方や「有効期限が短いから」という方など、諦らめてしまう方は1割超と、多くはないようです。

設問5:あなたはポイントカードを所持していない店で作らないかと勧誘された時には作ることにしていますか。

【ポイントカード作成勧誘時の対応 性別年代別グラフ】

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続いて勧誘された時どうするかの結果です。「勧誘されれば作る」+「どちらかといえば作る方が多い」と答える方が60%を超えているようです(66.6%)。特に10代の方は作る割合が高く、7割を超えています(76.2%)。逆に60代以上の方は全体と比べるとポイントカード作成には消極的ということが分かります(59.1%)。

特典使用・購入意欲への影響 等

ポイントカードの特典の恩恵はどの程度の方が利用されているのでしょうか。また、財布に入っている枚数や購入意欲、逆に、ポイントカードを所持していない方には、その理由についても答えていただきました。

設問6:ポイントを貯めることで得られる特典は利用していますか。

【ポイントカード特典使用状況 性別年代別グラフ】

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設問7:今現在あなたの財布・バッグなどにポイントカードは何枚ありますか。

【ポイントカード所持数 性別年代別グラフ】

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約7割近くの方は、ポイントの恩恵をしっかりと多くの店で利用できているようです(「(ほとんど)全部で利用している」+「多くで利用している」68.5%)。男女別の差はあまり見られませんが、年代別で見ると、「10代」の利用率が低く(61.7 %)、「40代」の利用率がやや高くなっていました(73.2%)。 一方ポイントを貯めるのは貯めたが利用できなかったという方も少なからずいるようです。 枚数についてですが、「3枚~5枚」と答えた方が一番多かったです(41.3%)。6枚以上所持している方も4割以上、となっています。また、男女間で目に見えた違いがあり、女性の所持枚数が男性に比べとても多めになっています(女性の6枚以上所持している割合が55.4%、男性は29.9%で25.5ポイント差)。

設問8:ポイントが付与されるということが購入意欲にどの程度影響していますか。

【ポイントカードによる購入意欲 性別年代別グラフ】

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ポイントの付与が購入意欲に概ね影響していると答える方が多いようです(「とても影響している」+「やや影響している」68.4%)。また、前述の枚数と同じように、男女間でいえば、女性の方が購入意欲への影響度が高いようです(同比率が男性 63.8%、女性73.0%)。

設問9:ポイントカードを所持しない理由についてお答えください。

【ポイントカード非所持の理由 全体グラフ】

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ポイントカードを持たない方に、何故所持しないかの理由を答えてもらった結果、「ポイントが利用できるまで貯めないと思うから」という方が多くなっていました(42.3%)。ある程度のポイントが貯まらないと利用できないお店などもあることから、カード作成しても恩恵に預かれないということも関係していると言えるでしょう。

ポイントカード制度について

最後に、実際に利用しているポイントカードについての感想、要望を自由にお答えいただきました。一部になりますがご紹介します。

設問10:ポイントカードの制度について、感想や要望などがあれば自由にお答えください。

【ポイントカード制度についての感想や要望】
  • 有効期限を設けないでほしい。(18歳 女性)
  • 薄型でないと財布に入れたくない。(26歳 男性)
  • 全部一本化してほしい。(64歳 女性)
  • 少ないポイントから使えるようにして欲しい。(73歳 女性)
  • ポイント5倍などで、得した気分になるが、実際に計算すると大して変わらない。(33歳 女性)
  • 残高や有効期限が簡単に分かるようにしてほしい。(43歳 男性)
  • 携帯電話などにまとめてほしい。(46歳 女性)
  • 塵も積もれば山となり、ささやかな楽しみの一つです。(62歳 男性)
  • 還元率がもう少し良ければいいとおもう。(34歳 男性)
  • 家族間で合算できるサービスの拡大を。(51歳 男性)

多かった意見としては、期限についての問題でした。有効期限が伸びない店では、結局無駄になってしまうのではといったような意見がありました。また、とにかく数が多くなってしまうという意見も多く頂きました。 ポイントカードは、一見お得なようで実際はそうでもないといったように、価格をポイントカード込みで考えている店もあるようです。しかし、ちょっとしたお得や日々の楽しみというような楽しさも含んでいることも事実だと思います。 Tポイントなど、多くの店舗での共通カードなどは多くなってきましたが、よりポイントカードが便利に、利用者が嬉しくなるようなサービスになっていくことを望みたいところです。