自己評価に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.38 自己評価に関する調査

普段自分自身の事をどのように考えていますか。とても頼りになる人物と考えたり、あるいはこういうところが不満に思っているということがあるかもしれません。今回は、主に自己評価や自身の感覚について、男女別や年齢別での調査を行いました。果たしてどのような差が生まれるのでしょうか。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,259人 男性624人(年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/100、40代/103、50代/103、60代/106) 女性635人(年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/106、40代/105、50代/106、60代/106)
調査日時 2010年7月16日(金)~7月21日(水)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • あなたは、今現在人生に満足していますか。
    •  【満足している】9.8%、【やや満足している】33.3%、  【どちらともいえない】24.3%、  【あまり満足してない】19.9%、【満足していない】12.7%
    • あなたは、あなたの同世代の方々に比べて自分をどのように評価しますか。
    • ≪頭の回転、柔らかさ≫   【自信がある】10.0%、【やや自信がある】38.1%、   【どちらともいえない】29.2%、   【あまり自信がない】17.0%、【自信がない】5.7% ≪体力≫   【自信がある】4.4%、【やや自信がある】23.0%、   【どちらともいえない】25.9%、   【あまり自信がない】31.8%、【自信がない】14.9%

自己評価について

自分自身を客観的に見ることは難しいです。しかし、あえて、まず現在の人生満足度と同世代の方々と比べての自らというものについて尋ねてみました。自分自身や同世代をどのようにとらえているのでしょうか。

設問1:あなたは、今現在人生に満足していますか。

【人生に満足しているか 年代別グラフ】

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【人生に満足しているか 未既婚別性別グラフ】

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人生の満足度を、年齢別・性別・未既婚別でそれぞれグラフ化してみました。特に際立って他より高めの満足度になったカテゴリーは、「60代以上」、「女性」、「既婚」の3つでした(「満足している+やや満足している」の合算)。逆に他に比べ、満足度が低めだったのは、「20代」、「未婚」のカテゴリーでした。

設問2:あなたは、あなたの同世代の方々に比べて自分をどのように評価しますか。次の項目ごとに近いと思うところをお答えください。 (頭の回転・柔らかさ、体力、容姿、行動力、コミュニケーション力、運勢)

【「頭の柔らかさ」自己評価 年代別グラフ】

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【「体力」自己評価 年代別グラフ】

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【「容姿」自己評価 年代別グラフ】

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【「行動力」自己評価 年代別グラフ】

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【「コミュニケーション力」自己評価 年代別グラフ】

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【「運勢」自己評価 年代別グラフ】

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次に、<頭の柔らかさ/体力/容姿/行動力/コミュニケーション力/運勢>の6つの項目について、それぞれ同年代に比べ自信があるかどうかを尋ねてみました。 運勢という概念は曖昧で答えづらい面もあったと思いますが、それを除く5つの項目において 60代以上の方々の自信の高さがうかがえる結果となりました。 特に体力面においては、他の世代は同世代の方々より自信がない人が多かったのですが、 60代以上の方々だけは自信があると答える方が比較的多くなっていました。
『今のあなた自身を100点満点で評価すると何点になりますか。(評価基準は自分の理想像を100点としてください。)』という設問の結果は、全体平均は【56.4点】になりました。 各世代ごとの点数は、 10代【47.0点】、20代【50.1点】、30代【56.4点】、 40代【57.1点】、50代【57.1点】、60代【66.1点】、 となり年齢が上がるにつれて自己評価が高くなっていくという興味深い結果になりました。前述の結果と合わせてみても、若い人は自分に自信が無い方が多く、逆に言えば自己を厳しく採点しているということでしょうか。

性格について

次に、自分の性格について10の項目それぞれを評価していただきました。それぞれの項目ごとにどのように自分を評価しているでしょうか。

設問3:あなたは、あなた自身をどのような性格だと考えますか。それぞれの項目ごとにお答えください。 (活発である、誠実である、統率力がある、忍耐強い、ユーモアがある、社交的である、責任感が強い、親切である、温厚である、達成意欲が高い)

【自分の性格について自己評価 性格項目別グラフ】

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まず、目につくのは、「誠実である」に「そう思う」、「ややそう思う」と答えた方が多かった事です。他にも「そう思う」+「ややそう思う」と答えた比率が高い項目は「責任感が強い」、「親切である」などでした。 逆に「そう思わない」+「あまりそう思わない」と答えた比率が高かった項目は、「活発である」、「統率力がある」、「社交的である」となっていました。
続いて、自分自身の長所・短所について、フリーアンサーで答えていただいた方の回答を一部紹介します。 【あなたが思う自分の長所】 優しい。(60歳 男性) 明るい。(78歳 女性) 粘り強い。(43歳 女性) 前向き。(32歳 女性) 人当たりがいい。(30歳 男性) 行動的なところ。(23歳 女性) 我慢強い。(28歳 男性) 温厚。(48歳 男性) 楽天的。(51歳 男性) 真面目。(41歳 女性) など 【あなたが思う自分の短所】 優柔不断。(20歳 女性) 飽きっぽい。(56歳 女性) 内向的。(46歳 男性) 怒りっぽい。(27歳 女性) 短気。(35歳 女性) 人見知り。(34歳 女性) 消極的。(65歳 男性) 根気がない。(56歳 男性) 頑固。(19歳 女性) せっかち。(62歳 男性) など

見た目について

男性が思う男性像と女性像。女性が思う男性像と女性像。それぞれ微妙に違いがあるように思います。そこで、この設問では、外見をメインにそれぞれ良いと思うような要素は何なのかについて尋ねてみました。

設問4:あなたが外見で良いと思う男性像・女性像はどのような感じですか。当てはまる項目すべてをお答えください。

【好みの外見について 性別グラフ】

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特に外見で気になる頭髪や体型について、それぞれ男女ごとに比較してみたグラフです。 髪色については、女性は女性の髪は「茶系(明るめの茶髪、暗めの茶髪)」が良いと答えている方が多かったです。一方男性は「黒髪」が良いと答える方が多いようです。 髪型については、男性に関しては、ショートを好む方が多く、特に女性は半数以上の方が、理想像として挙げています。また、女性に関しては、セミロングくらいの髪の長さが一番理想像としては高くなっていました。 体型では、特に女性が女性について「痩せ型」を好む方が他より多くなっています。また、男性は「背が高い」女性より「背が低い」女性の方を好む方が多いようです。逆に女性は「背が高い」事を望んでいるというギャップが生まれています。

理想の人物について

最後に、想像するのが難しいとは思いますが、敢えて誰かにたとえて、自らの理想像を答えていただきました。その回答を一部になりますがご紹介します。(敬称略)

設問5:あなたの理想像の有名・著名・歴史上の人物がいれば一人お答えください。

【理想の人物】
  • 劉備(35歳 男性)
  • 豊臣秀吉(23歳 男性)
  • 土方歳三(55歳 女性)
  • 聖徳太子(43歳 女性)
  • 織田信長(37歳 男性)
  • 坂本龍馬(61歳 女性)
  • ナポレオン(31歳 男性)
  • 綾瀬はるか(19歳 女性)
  • 吉永小百合(56歳 女性)
  • 中田英寿(19歳 男性)
  • 福山雅治(24歳 男性)
  • 黒木瞳(67歳 女性)

事前の仮説として、男性は黒髪が好きで女性は茶髪が好きだという一説は本当なのかという検証をしてみたいという考えがありました。結果、やはりそのような傾向は存在するようです。 その他にも年齢が高い人は自信を持って生きており、年齢が低い人は、身の丈なりに自分を評価している理知的なところがあるというような推測が出来る結果も出てきました。 日頃、なかなか自分を客観的に見ることは難しい部分はあります。今回の調査結果により、大勢の方のご協力を頂いたことで、このようなデータの全体の傾向と、読んでいただいている方自身を照らし合わせて、少しでも客観的に見る事が出来る、補助の一端になったのではないでしょうか。