季節・気候に関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.22 季節・気候に関する調査

季節や日々の天気は、生活を送る上で欠かすことのできない要素です。年齢や居住地によって、その感じ方や接し方は異なってくるものなのでしょうか?今回はその辺りについて尋ねてみました。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1,268人 男性631人 (年代別内訳: 10代/107、20代/106、30代/103、40代/106、50代/106、60代/103) 女性637人 (年代別内訳: 10代/106、20代/106、30代/106、40代/106、50代/106、60代/107)
調査日時 2009年6月12日(金)~6月17日(水)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • あなたの一番好きな季節はいつですか。
    • 【春】40.2%、【夏】16.3%、【秋】36.2%、【冬】7.3%
    • 季節に関する伝統行事などを最近行っていますか。
    • 【かなり行っていると思う】7.8%、【行っていると思う】30.0%、 【どちらとも言えない】18.6%、【あまり行っていないと思う】29.9%、 【まったく行っていないと思う】13.7%
    • 降水確率が何%以上になると雨具を用意しますか。
    • 【0%でも】4.4%、【10%】1.2%、【20%】3.3%、【30%】17.9%、 【40%】19.3%、【50%】24.9%、【60%】11.2%、【70%】8.2%、 【80%】3.9%、【90%】0.5%、【100%】0.2%、【用意することはない】4.9%

季節についてどう思いますか?

日本の四季のなかで一番好きな季節を調査したところ、最も多かったのは「春」で回答者全体の40.2%でした。次に、「秋」の36.2%、「夏」の16.3%で、「冬」が一番少なく7.3%でした。

設問1:あなたの一番好きな季節はいつですか。

【一番好きな季節 年代別グラフ】

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特に年代別に調べてみると違いがハッキリ出てきました。10代・20代は、全体の傾向と異なり、「春」を好む方より「秋」を好む方が僅かに多く、「春」を好む割合が低い分、他の季節を好む方もある程度の割合になっています。 対して、高齢者では「春」と「秋」を好む方が多くなっていることが分かります。特に60代では「春」と「秋」で約90%を占めています。四季を過ごした回数が多い方が寒暖激しくない季節を好む事は興味深いところではないでしょうか。
ZOOM UP! 四季は春が3,4,5月、夏が6,7,8月、秋が9,10,11月、冬が12,1,2月となってはいますが、実際には、どのようなときに季節が変わる印象かを尋ねてみました。代表的なご意見を紹介します。 ●春: 桜が咲いたとき、雪が解けたとき、暖かいと感じ始めたとき、      花粉症が出始めたとき ●夏: 日差しが強くなったとき、梅雨があけたとき、      セミが鳴きはじめたとき ●秋: 紅葉、トンボが飛び始めたとき、落ち葉を見たとき、      日が早く暮れはじめたとき ●冬: 雪が降り始めたとき、コートが必要になったとき、      息が白くなり始めたとき

【季節の伝統行事実施状況 年代別グラフ】

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【季節の伝統行事実施状況 未既婚別グラフ】

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季節の節目において、節分の豆まきや七夕などはニュースで見る機会も多いですが、実際に伝統的な行事を行っているかどうかを尋ねてみました。30代がよく行っており、予想に反して60代ではあまり行っていないようです。また、既婚未婚でも調べてみました。この結果は、結婚などで子供と過ごすことが多い家庭が良く行っているのではないかと思われます。

暑い、寒い気温とは?

暑く感じる、寒く感じるということはあるものだと思いますが、果たして何度くらいの気温から暑い寒いと感じ始めるのでしょうか。それぞれについて尋ねてみました。

設問2:暑い、寒いと感じ始める気温は何度ですか。

【暑いと感じ始める気温 地域別グラフ】

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【寒いと感じ始める気温 地域別グラフ】

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ZOOM UP! 今回は、地域性の違いがあるかどうかについても調査しました。結果、暑さの方は、25℃までの間に暑いと感じるかどうかで大きく差が出ました。「北海道・東北地区」と「九州・沖縄地区」では同じ気温でも感じ方には相当違いが出るようです。概ね北の方から順に暑いと感じる方が多いようです。 また、寒さの方ですが、逆に「九州・沖縄地区」では15℃くらいから過半数の方が寒くなると感じるようです。しかし、こちらは暑さほどの違いは見られないことが分かりました。全国の8割の方が10℃ではもう寒いと感じるようです。

天気予報の確認について

普段の生活で切り離すことのできない要素と言えば、天気です。実際にどのくらいの方がどの程度予報を気にしているのでしょうか?

設問3:あなたは天気予報を常に確認していますか。

【天気予報の確認状況 全体グラフ】

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毎日確認している方が70%超(72.1%)、確認する習慣のある方は95%程であることが分かります。仕事や通学、家事などでも影響が少なからずある天気。生活のなかに、天気予報の確認による行動が組み込まれていることが窺えます。

【雨具を用意する降水確率について 性別グラフ】

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ZOOM UP! 予報を確認する方に、天気予報のなかで、特に重要であると思われる雨(雪)が降ることによる雨具の準備の判断基準について尋ねました。降水確率30%程度から準備する方が増え始め、50%程度で7割前後の方が準備するようです。 男女の差異について顕著だったのは、例え雨の予報がなくても雨具を用意する方が男性に多いことでした。また、降水確率を気にせず用意することはないと答えた方は5%程度でした。

最近の季節や気候について

最近の季節や気候について、自由回答で様々なご意見をいただきました。一部になりますがご紹介したいと思います。

設問4:最近の季節や気候について思うところがあればお答えください。

  • 地球温暖化の影響か、季節が1ヶ月ほど早く巡ってくるようになった気がする。(38歳 男性)
  • 温暖化の影響がかなりあると思う。冬でも指先が痛くなるような寒さを感じなくなってきた。(42歳 女性)
  • 温暖化のせいか 夏はとても暑く感じる冬はあまり雪が降らない。(52歳 女性)
  • 春と秋が短く、夏から冬へ一足飛びのような感じがする。暑さ、寒さが極端!(57歳 女性)
  • 暦通りに、季節が来ない。(27歳 男性)
  • 特に異常気象とは思わない。百数十年サイクルの中の変化の範囲内。(53歳 女性)
  • いつもと変わらない、毎年同じだと思う、温暖化といわれるがさほど感じない。(61歳 女性)
  • ゲリラ豪雨など局地的な天候が気になる。(19歳 男性)
  • 気候の変動が激しく「平年並み」という表現がよく分からなくなってきたと思う。(17歳 男性)
  • 季節変化が、つかみにくい。(41歳 男性)

特に自由回答のなかで散見されたご意見には「温暖化」というキーワードがありました。多くの方が、昔より暑くなっていると回答されていたのが印象的です。一方、長い年月から見れば大した変化はしていないとの回答もありました。その他、四季のタイミングが分かりづらくなったことや、ゲリラ豪雨に代表されるような、突発的な天候が増えたという回答が多くありました。 季節や気候は、日々を過ごす中で密接に関わってくることだと思います。今回は、全体的な傾向や感じ方について調査しました。調べてみて分かる、年代別や地域性の意外な違いが見えてきたと思います。これを機に一度季節や気候についてじっくり考えてみるのも良いのではないでしょうか。