車内マナーに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査

Vol.7 車内マナーに関する調査

今回は、10代~60代のメンバーに、電車やバスの車内マナーについて【ついやってしまうこと】 、 【迷惑だと思うこと】、【マタニティマーク】の認知や、【どうしたら優先して座りたい人が座れるようになるか・席をゆずりやすくなるか】についても聞いてみました。 利用することが多い電車やバス。より快適に乗車できるように協力し合いたいものですね。

※本調査レポートの引用・転載ご希望の方はこちらをご参照ください。

調査概要

調査方法 Webアンケート方式
調査対象 10代~60代男女(バルクルーメンバー)
アンケート参加者数 合計1008人 年代別内訳: 10代/154、20代/170、30代/170、40代/171、50代/171、60代/172
調査日時 2008年06月06日(金)~06月09日(月)
調査機関 株式会社バルク

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アンケート結果トピックス

    • 電車・バスの中で、「ついやってしまうこと、身に覚えがあること」
    • 【携帯端末でメール、テレビ、Webサイト閲覧をする】29.3%
    • 電車・バスの中で、「迷惑に感じる周囲の人の行為」
    • 【大きな声で騒ぐ】70.1% 【携帯電話での通話】59.9% 【大きな音で音楽を聴く】 58.4%
    • 電車・バスの中で 「席を必要としている人」 を見かけた際に、どの程度席をゆずるか。
    • 【必ずゆずる 】34.1% 【ときどきゆずる 】45.5%

公共車内でついやってしまうこと

電車やバスの中でついやってしまうこと、身に覚えがあることについて聞いてみたところ、「携帯端末でメール、テレビ、Webサイト閲覧をする」が最も多く29.3%の方が回答しました。次いで「携帯末端でゲームをする(11.1%)」「座席に荷物を置く(9.9%)」「飲食をする(9.4%)」となっています。やはり皆さん、携帯電話をついつい操作してしまうようですね。

設問1:あなたが電車・バスの中で、「ついやってしまうこと、身に覚えがあること」についてお答えください。

【公共車内でついやってしまうこと 全体グラフ】

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以前から問題視されていた「携帯電話での通話」は5.8%という結果になりました。電車やバスの車内アナウンス等で、注意喚起が頻繁に行われた結果でしょうか。 また「特になし」は48.1%と半数以下でした。ついつい迷惑かなと思いながらやってしまう電車やバスの中での行為。皆さんの協力で少しずつ減らしていけるといいですね。

公共車内での迷惑行為

電車・バスの中で、迷惑に感じる周囲の人の行為について聞いたところ、最も多かったのが「大きな声で騒ぐ(70.1%)」でした。次いで「携帯電話での通話(59.9%)」、「大きな音で音楽を聴く(58.4%)」となっています。【音】に対して迷惑と感じている方が多いようですね。しかし、他の項目に関しても上記の項目と同様に迷惑だと多くの方が感じており、今後改善していく必要がまだまだありそうですね。

設問2:あなたが電車・バスの中で、「迷惑に感じる周囲の人の行為」をお選びください。

【公共車内の迷惑行為 全体グラフ】

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ZOOM UP! 女性特有の行為「化粧をする」。男女それぞれどのように思っているのでしょうか。 車内で「化粧をする」を迷惑と感じているのは同姓である女性の方が42.9%と、男性(36.7%)よりも高い結果となりました。同じ女性として、より迷惑な行為と感じているようですね。

【公共車内での「化粧」について迷惑度 性別グラフ】

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席譲りの状況について

電車・バスの中で 「席を必要としている人」 を見かけた際に、席をゆずるかについて聞いてみたところ、年代別で見ると「見かけたら、必ずゆずる」と回答したのは60代が最も多く、47.7%とほぼ半数となっています。また、【ゆずる(「見かけたら、必ずゆずる」と「見かけたら、ときどきゆずる」の合計)】は10代から50代まで年齢が上がるごとに増え、50代では88.9%と約9割の方が【ゆずる】と回答してい。

設問3:あなたは電車・バスの中で「席を必要としている人」を見かけた際に、どの程度席をゆずりますか。

【席譲りの状況 年代別グラフ】

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逆に、見かけても【ゆずらない(「見かけても、あまりゆずらない」と「見かけても、ゆずらない」の合計)】は10代から50代まで年齢が上がるにつれ減っています。「どちともいえない」も同様の傾向がみられ、年齢が上がるにつれ、席をゆずる意識が高くなっているようです。若い世代では「席をゆずること」にはずかしさもあってか、やや抵抗がある方もいるようですね。

マタニティマークの認知度

「マタニティマーク」を知っているかについて聞いてみたところ、【知っている(「知っていて、実際にみかけたことがある」「知っているが、みかけたことはない」「名前だけ知っている、聞いたことがある」の合計)】は 63.1%となっています。昨年3月より実施されている「マタニティマーク」。最近、電車やバスの中で見かけるようになりましたが、今後もっと認知が拡大し、妊産婦にやさしい環境ができるといいですね。

設問4:あなたは「マタニティマーク」を知っていますか。412668_50

【マタニティマーク認知度 全体グラフ】

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設問5:あなたは、マタニティマークを付けた人に席をゆずりましたか(ゆずりますか)。

【マタニティマーク見かけたら席を譲るか 認知者全体グラフ】

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ZOOM UP! マタニティマークを「知っている」と回答した方に、マークを見かけたら「席をゆずったか(ゆずるか)」について聞いてみました。 【席をゆずる(「見かけたら、必ず席をゆずっている(つもり)」と「見かけたら、ときどき席をゆずっている(つもり)」】の合計は83.3%となりました。マタニティマークの効果が今後いっそう期待できそうですね。

優先席と席の譲り合いについて(自由記入)

メンバーに、どうしたら「優先席に、優先して座りたい人が座れるようになるか」また、「席をゆずりやすくなるか」について聞いてみました。 「優先席をもっと目立つように!」「ポスター・アナウンスなどの啓蒙活動を増やす」といった意見が多数でました。また「ゆずっても断られると、今後ゆずりにくくなる」という意見も多く、そこで「マタニティマークのように席を必要としている人が何か意思表示できるものがあるとゆずりやすい」といった意見もでました。その一方で、「モラルの問題なので、難しい」「罰則を設ける」との意見も。 優先席に座りたい人が座れ、お互い気持ちよく席をゆずり、ゆずられる。そんな環境が一人ひとりの心がけでできるといいのですが、やはりある程度強制も必要なのでしょうか。

設問6:電車やバスの中の「優先席」について、あなたはどのようにしたら優先して座りたい人が座れるようになる思いますか。また、席を必要としている人に「席をゆずりやすくなる」と思いますか。

【席の譲り合いについて】
  • 一人一人の心掛けだと思います。譲る気持ち、譲られた時の挨拶がすべての始まりだと思います。(60代・男性)
  • 当たり前の事だし、必要としている人の為に自分が席を取ってあげていると思えばいい。(30代・女性)
  • モラルの向上。譲らない場合の罰則を設ける(30代・男性)
  • その人のマナーに寄るので一概に言えない。ようは声をかける勇気。(50代・男性)
  • 譲られたら断られることが少なかったら声がかけやすくなると思う。「すぐだから」と断られると引っ込みがつかなくなるので(20代・女性)
  • マタニティシールのように、シールを付けたらどうでしょう。そのマークを見たら席を立ってゆずる。(50代・女性)
  • 席を必要としている人が、何か意思表示できるものがあるといいと思う。こちらがそう思っても、相手がそう思っていない場合もあるので。(30代・男性)
  • アナウンスを何度もする(40代・女性)
  • ポスター等の啓蒙を常に掲載して欲しい。(10代・男性)
  • 優先席ではなく、優先車両を新たに設けたらどうでしょうか。(40代・女性)
  • 座席や表示などをわざと目立つ色にして、優先席が必要な人以外は座りにくくするようにするべき。(30代・女性)
  • シート色の変更、どういう席かの目立つ提示、シート自体に体の不自由な人や、マタニティマークを織り込んだシートにする。(40代・男性)
  • マナーの問題なので難しいが車掌が巡回して優先座席を確保するしかないと思う。(50代・女性)
  • 車掌や運転手が若者に座らないように注意する。(10代・男性)
  • もっとマナーについて公共情報で周知徹底を図るようにしたらよいと思う。(60代・男性)