真の実力が養われたと感謝しています

CLIENT’S PROFILE

石川労務管理事務所 様は、開業からもうじき20年を迎える業界でも老舗といわれる社会保険労務士事務所です。従業員が数名の小規模から7,000人くらいの大規模まで業種を問わず幅広い事業者の対応をされています。共同代表である石川一利・昌宏両先生とも実務歴20年を超えています。スタッフの方々も9名中8名が有資格者・実務経験も6年以上のベテラン揃いのため、大量の給与情報処理もスピーディーに対応できます。
このようにサービスレベルが高いこともあり、お客様からは様々な労務問題に関する相談やコンサルティング(予防も含む)の依頼にも対応されています。もちろん、今年から本格的に始まったマイナンバー対応の支援も行っています。

Pマーク取得のきっかけは何でしたか?

ずばりマイナンバー対応ですね。もともと個人情報取扱事業者としてお客様からの委託先審査にはきちんと対応してきましたので、これまでもPマーク取得を検討したことはありました。そんな中でマイナンバーがニュースなどで話題になった頃、特に外資系のお客様から「マイナンバー対応はどうするのですか?」質問を受けるようになりました。そこで新たにマイナンバーの取扱ルールも明確にしなければいけないので、従来の個人情報保護規程との整合性も踏まえてPマークを取ろうと決めました。

業務上、取り扱っている個人情報で、どのようなことに留意していますか?

お客様から社員情報等をお預かりして事務所内で作業をしている間の漏洩リスクはまずありません。職員のプロ意識も高いですから。しかし、申請書類が完成して役所に届けるときとか、給与明細書をお客様に送付するときとか、個人情報が外部に移送・送信する際が一番気を遣います。
お客様によっては、社員・アルバイト含めて7,000人超といった規模もさることながら、全国の拠点別に送付することもあります。PMS構築にあたってはそのあたりの業務フローを見直し、ダブルチェックの体制を見直しました。たとえば、発送確認の際の作成者確認と袋詰最終確認を別人が行う際の承認手続をより厳格にするとかです。

申請にあたり、ご苦労された点は何ですか?

JIS規格の言葉の定義に慣れるまでが大変でした。日本語なのに概念がよくわからない(笑)。ただ、人間は必ずミスをするものだという前提にたってリスク分析を検討していくにつれ、何を言わんとしているのか、意味合いが理解できるようになってきました。

現地審査はいかがでしたか?

やはり緊張しました(笑)。これまで受けたことのない審査だったので聞かれるままに対応しましたが、審査時間も予定通りに終わり、指摘事項も少なく改善対応もスムーズにできました。

バルクのコンサルタントはいかがでしたか?

とてもわかりやすく丁寧に対応してもらえたので助かりました。よく短時間で、お客様に手間を取らせないというPマークの支援会社の広告を見ますが、それではPマーク取得の意味合いが薄れると思います。バルクのコンサルタントの方は、今行っていることの意義を丁寧に解説下さり、そして私が咀嚼するという繰り返しで、真の実力が養われたと感謝しています。

Pマークを取得されてから、お客様からの反応はいかがですか?

PMS構築・運用している頃から、「最近、個人情報の取扱いが厳格になったね」とか「授受記録や備忘記録のやり方が変わってきましたね」といったように、事務所の業務フローの変化に気づいていただけていることで、今やっていることが間違っていないのだと感じられ、より一層信頼関係が深まったと思います。またPマーク取得の報告をしたお客様からは、「よく取ってくれた。これで(委託先の監督における)社内稟議が楽になる」と喜んでいただけました。

今後に向けて、一言お願いいたします。

Pマークの取得はスタートラインに立っただけです。現地審査の時の気持ちを忘れずに今後とも継続的改善を図ってきます。

ありがとうございました。